同志社女子大の高校・予備校対象説明会に行ってまいりました。
大学の概況です。
現在5学部10学科、学生数6,500名、今出川と京田辺の2つのキャンパスを有する大学です。今出川Cを昨年から5年かけて整備し、新校舎等を建設する予定となっています。同じ敷地にある併設中高にも新校舎が完成する予定だそうです。
上記の5学部に加え、看護学部の新設が予定されています。
薬学部と連携し、京都・奈良の地域医療の貢献するための人材を輩出するために、2015年に看護学部(仮称)を設置予定とされていますが、定員80名、京田辺Cに設置されることになっており、薬学科棟の隣に看護学部棟を現在建設中です。
看護師国家試験受験資格だけでなく、保健師国家試験受験資格及び養護教諭一種免許状も取得可能です。保健師については10名限定で、成績・人物・やる気等で選考が行われるそうです。養護教諭は人数に制限はない模様です。なお、助産師については受験資格が得られないので、ご注意下さい。
当ブログではこちらのエントリー「同志社女子大 質の高い看護師の育成を目指して」でも過日にご紹介をしました。よろしければ合わせてご一読下さい。
就職状況です。2014年3月卒業生のデータは以下の通りの推移となっています。就職決定者数 / 卒業者数の値も( )内に併記しています。
2014年度 就職決定率96.8%(80.0%)
2013年度 就職決定率96.0%(78.3%)
2012年度 就職決定率94.2%(75.6%)
2011年度 就職決定率92.5%(70.1%)
2010年度 就職決定率91.5%(66.3%)
正規:非正規雇用の割合は88.9%:11.1%となっており、学科ごとの割合も公開されています。
音楽 74.6%:25.4% 情報メディア 91.2%:8.8%
国際教養 83.8%:16.2% 社会システム 95.5%:4.5%
現代こども 81.6%:18.4% 医療薬 100%:0%
英語英文 81.8%:18.2% 日本語日本文 87.1%:12.9%
人間生活 87.9%:12.1% 食物栄養 89.8%:10.2%
一部学科で非正規雇用が多くなっていますが、「講師としての登録」「一部航空会社では採用3年目までは非正規での採用」といったものがあるためです。また、説明会の当日には英語英文学科の学生さんによる発表があったのですが、その方の周りでは金融関係に就職している友人が多かった、とのことでした。
最後に、2014年度入試結果についてまとめます。
志願者数は366名で、前年比2.5%増となる、14,736名となりました。入試方式別に見ると、次のような状況となりました。
推薦S(公募)1.6%増(昨年は前年比18.0%増)
一般入試(前期)とセンター利用(前期)3.5%増(昨年は前年比5.1%増)
一般入試(後期)とセンター利用(後期)2.9%増(昨年は前年比9.6%増)
特に推薦S(公募)が過去最多の志願者数となった昨年から更に増加しており、倍率の面で見ても一般よりも高い倍率になっている学科が多くなっています。一方で、AO入試は前年比85.0%と大きく志願者数を落としています。
学科別に見た、志願状況の特筆点は次の通りです。
現代こども:推薦・一般で大きく倍率低下。教育系が敬遠されているのか。
英語英米文:多くの方式で倍率アップ。全国的な国際系人気の流れに乗ったか。
日本語日本文:一般後期以外で倍率低下。
管理栄養士専攻:推薦で若干の倍率低下も、他で上昇。一般後期は32.5倍という恐ろしい倍率に。
食物科学専攻:一般後期で大きく倍率上昇も他方式では倍率低下。駆け込み需要が多かった様子。