神戸灘区 女子中高一貫校 合同説明会

2010年2月13日 土曜日

神戸市灘区にある神戸海星女子学院中高・松陰中高・親和中高の女子中高3校が合同説明会を開催します。

昨年は4月16日(木)にプレラにしのみやで実施されたこのイベントですが、ホールはもちろんのこと、会場外にも非常にたくさんの保護者が来られておりま した。説明会としては早い時期の実施であるにもかかわらずこれだけの関心を集めたことからも、この地域の教育関心の高さもさることながら、これら3校に対する期待の高さをうかがい知れました。

今年は以下のような形で実施されます。

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神戸灘区女子中高一貫校 合同説明会

2010年2月19日(金)11時~12時半 プレラにしのみや 5Fプレラホール
2010年3月27日(土)10時半~12時 神戸市立西区民センター 2F大ホール

神戸灘区女子中高 合同説明会※画像をクリックすると拡大します

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説明会に参加出来なかった保護者が多数いた、という昨年のようなことが無いようにというご配慮からでしょうか、今年は2か所で実施されます。

さてこのイベントですが、神戸市灘区に位置する伝統のある女子校が3校集まり、それぞれの学校の宣伝だけにとどまらず、女子校の意義や女子教育の魅力についてアピールするというとても画期的な試みです。

同じ私立の女子校、しかも同じ神戸市灘区に位置するということで、ともすれば「ライバル同士」と単純にとらえてしまいがちではありますが、「女子だけを預かって、社会で活躍できる女性の育成を目指した教育を行う」という理念においてはどの女子校にも共通しています。

最近では受験生の共学校志向に押され、女子校が共学化するケースが増えております。ただ、女子校の存在意義があること、それに賛同して女子校を希望する受験生・保護者が、一時期よりは少なくなってしまったということはありますが、今でも一定数存在することは確かです。そういった層へ女子校の魅力を再度伝えることと合わせて、「共学校がいいなぁ」と漠然と思っている受験生・保護者に何とか女子校の良さを知ってもらいたい、そんな思いからこのイベントを立ち上げられたのでしょう。

上の案内文内の絵にもあるようにまさしく3校が「手を取り合って」行う合同説明会。非常に楽しみです。

大手前高 進学指導特色校としての取り組み

2010年2月12日 金曜日

現在中学2年生の方たちが高校に進学する年(2011年)から、「進学指導特色校」として前期選抜によって府内全域から生徒を募集する「文理学科」が大阪府下に10校設置されます。その10校には、北野・豊中・茨木・大手前・四條畷・高津・天王寺・生野・三国丘・岸和田が選ばれています。

「『進学指導特色校10校連絡協議会』を設置し、対象校における教育課程、教育内容、教育方法等に関する検討状況を集約し、必要な情報の共有と活用を進めるとともに、10校間の連携・交流の推進を図る」ということが大阪府教育委員会発表の中間報告に盛り込まれています。2010年3月に「まとめ」を発表すべく、現在検討が進められているようですので、もう間もなく10校共通の取り組みが明らかになると思われます。

とはいえ、「入試科目は3教科か5教科のどちら?」という点も含めて「進学指導特色校」ならびに「文理学科」についての情報がこれまでほとんど出ておらず、現在中学2年生の方・保護者でこれらの高校・コースの受験を検討されている方にとっては非常にやきもきさせられる状況となっています。また、学習塾関係者の立場から言わせてもらうとすれば、「入試問題は各校が作成する」という案が出ている点についてはどうなっているのか?というのも非常に気になるところではあります。

今回何か新たな情報が得られるのではないだろうか?ということで去る2月6日(土)、ドーンセンターにて中学1・2年生対象で実施された大手前高の学校説明会に参加してきました。

大手前高 中1・2生向け説明会

今回のこの「進学指導特色校10校」ですが、10校すべてが全く同じ取り組みをするわけではありません。これら10校はこれまでの伝統・実績に加え、地理・校風・授業内容、細かいところでは制服までもが異なります。これら10校がこれまでの歴史・教育内容を活かしつつ、より進学に特化した高校となるようにさらなる工夫や改善を行うことが「進学指導特色校」の目的です。よって、10校の違いを知って確かな選択をすることが求められますので、受験生は注意が必要です。

では、進学指導特色校の指定及び文理学科の設置によって、大手前高はどのような取り組みを行うのでしょうか?説明会当日に配布された下の表がそれをわかりやすく図説しています(※クリックすると拡大します)。

大手前高 進学指導特色校のイメージ

今回の文理学科設置に関して、カリキュラム面では「理数科のものはすでにあるので、その文系対応型を作るのみ」であることを説明されていましたが、まさしくその通り、これまでの理数科並びにスーパーサイエンスハイスクールとしての取り組みが活かされたものとなっています。

なお、この文理学科、入学時点では一括して生徒募集を行いますが、入学後しばらくして小学科である「文科(人文社会国際系)」と「理科(理数探求系)」に分かれることになります。ただ、分ける時期やクラス数などは各校がそれぞれ定めることになっています。上の表を見ている限りでは、大手前高は2年進学時に文系・理系に分けられる予定になっているようです。

特に他校にない取り組みとしては、以下のようなものがこれまで実施されてきています。

「半期単位認定制による入試演習時間の確保」
「1年+0.5年+1.5年でのクラス分け」
「65分授業」

こういった取り組みに加えて理数科及びスーパーサイエンスハイスクールとしてのノウハウもベースとして、文系の上位生についてもさらに手厚い指導を行うべく体制を整える、それが今回の文理学科設置に対する大手前高のアプローチである、ということです。

他の9校についても詳しい内容の発表が待たれます。情報が入りましたら、このブログでご紹介してまいります。

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2011年度私立中学・高校入試 日程

2010年2月10日 水曜日

現在小学5年生及び中学2年生の皆さんが来年私立中学・高校を受験する日がほぼ決まりました。おそらく、どこよりも早い情報なのではないでしょうか。

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私立中学入試統一解禁日
2011年1月15日(土)

私立高校入試
大阪府・京都府・兵庫県 2011年2月10日(木)
奈良県 2011年2月6日(日)
和歌山県 2011年1月29日(土)
滋賀県 未定

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「まだ1年後」と思っていても、時は確実に、それも思っているよりも速く過ぎていきます。さあ、受験までの残された日々を有効に使うためにも、今出来ることから始めていきましょう。

京阪神地区私立高 直前の倍率

2010年2月9日 火曜日

いよいよ2月10日、明日に迫った京阪神地区私立高入試。2月頭時点での各府県の出願状況が公開となっています。

それぞれの府県の今年の平均倍率、昨年の平均倍率、コース別倍率のトップ3を以下にまとめています(※クリックすると拡大します)。

京阪神私立高 出願状況

お気づきでしょうか?3府県とも平均倍率が昨年よりも上昇しています。表には掲載していませんが、奈良県・滋賀県の私立高平均倍率も昨年より上回っています。1月上旬時点の進路希望調査では「依然続く不況」に加え「公立高無償化」によって各府県とも平均倍率や専願率などの数値が昨年よりも低いものとなっていました。この劇的な「逆転劇」の原因はやはり、「低所得者帯への無償化の効果」以外に考えられません。大阪府・京都府の私立中高連関係者も共にこの良い影響について言及しています。

それから、この3府県の「コース別倍率トップ3」についてもふれておこうと思います。掲載されているコース名を見ると、「理数」「特進」「英数」「国公立」といった大学進学に特化したコース名となっているところが多いことがわかります。

公立トップ~2番手校の併願先として考えられるこれらの高校・コースは、「私立○○高の特進にもし通ったら、ちょっと背伸びして公立はトップ校を受ける!でも回し合格で下のコースになってしまったら、公立は手堅いレベルの学校にして確実に合格を取りに行く」ということで、「公立高 受験校決定の分岐点」として考えられている例が毎年多く見られます。

特に国公立大へ多数合格者を出している私立校・コースについてはその傾向が強く、こういった「進学に特化」したところに通った受験生は思い切って上位の公立高を狙う傾向にあります。

また、これらの「進学に特化」したコースを受験して合格点に届かなかったとしても、回し合格で(少しレベルが下の)違うコースで合格をもらえるケースが大半です。よって、若干合格レベルに達していなくても回し合格を覚悟の上でこういった上位のコースで出願している受験生がたくさんおり、そのせいで倍率が高くなっている、ということも考えられます。それも忘れないで欲しいと思います。

なお、今回掲載した倍率についてはまだ出願を締め切っていない段階での数字となっています。これ以降倍率は変動しますので、確定した倍率については各校のHPなどで必ずご確認ください。

公立高無償化と大学の予算削減

2010年2月8日 月曜日

1月27日の読売新聞に「大学予算減、将来像見えず 高校無償化でしわ寄せ」というタイトルの記事が掲載されていました。

2010年度の政府予算案では、文部科学省の予算総額は5兆5926億円(昨年から5.9%増)。その中で、教育予算費は4兆2419億円(昨年から8.1%増)となっており、共に最近30年間で最も多い額となっています。「公立高無償化」に対する予算として計上された約4000億円も含まれています。

さて、日本のGDPに対する公教育予算(公的支出)の割合ですが、2005年時点のデータではOECD加盟国30カ国の中で最も少ない「3.4%」であることがわかっています。トップはアイスランドの「7.2%」、いかに日本が公教育に予算を投じてきていないかがわかります。日本は塾や家庭教師といったいわゆる「私費負担」が多い分、GDPに対する教育費用の率が押し上げられている形となっております。それでも「公的支出+私費負担」の合計はOECD加盟国中下位4分の1の中に位置しており、先進国の中でも低水準です。

今回の予算増額を受けて、この現状はどれほど改善されるのでしょうか。

ここ30年間で最も多い予算額を得た教育分野ですが、単純に喜べないことも起こっています。タイトルにもありますとおり、大学に対する予算配分が削減されているという点です。

人件費や設備維持費などの必要経費として「運営費交付金」というものを国立大は配分されていますが、こちらは2006年度以降は毎年1%ずつ減らす、という数値目標が掲げられています。2010年度予算案でも1兆1585億円(昨年から0.94%減)と、例年通りの削減幅となっています。

しかし、「グローバルCOEプログラム(昨年から約23%減)」「大学院の教育改革推進プログラム(昨年から約62%減)」「大学の学部教育の改革支援(昨年から約35%減)」といった研究や改革に関する予算も削減されることになっています。

日本の大学の学費は世界でもトップクラスの高さである反面、英タイムズ紙が毎年発表している「世界の大学ランキング」ではトップ20内に東京大学1校がやっとランクインするだけで、日本の大学の国際競争力がまだまだであることが示されています。

そんな状況下での予算削減です。大学関係者からは今後の調査・研究に大きな影響を与えるという声が出ているようですし、日本の大学の国際競争力が更に低下する原因となるかもしれません。

OECD加盟国30カ国中、高校の授業料が無料となっている国が26カ国。そういう意味では日本は先進国と呼ばれているにも関わらず「公立高無償化」についてはひょっとすると遅すぎたのかもしれませんが、大学の授業料をとってみても、OECD30カ国中約半分の14カ国で国立大が無料であるなか、日本は年間約80万円が必要です(国立大・初年度納付金)。

「公立高無償化」は喜ばしいことですが、日本の大学が1校また1校と世界水準に値しているという評価を得るために、大学に対する補助・支援を増やすことも必要なのではないでしょうか。

受験生はこれを聞いて頑張れ!受験応援ソング

2010年2月5日 金曜日

いよいよ2月に入り、大学入試では関関同立をはじめとする私立大学入試が本格化してきました。高校入試においても、和歌山県の私立高校入試は1月中にすでに終了しており、2月は10日までの間に滋賀県の私立・公立高、奈良県私立高入試、京阪神私立高入試・・・といった順に入試が行われます。

目の前に迫ってくる入試。毎日勉強はするものの、やらないといけないことがどんどん出てきて、何時まで・何日勉強しても「終わり」と言える時が来そうにない。受験生の皆さんにとっては「出口が見えない、そんなものがあるのかどうかもわからないトンネル」の中にいる、そんな気持なのではないでしょうか?

皆さんが持っているであろう受験に対する不安・迷い・いらだちを、歌の力を借りて押さえてみませんか?ということで、今回は「受験応援ソング」をご紹介しようと思います。知っている曲もたくさんあると思いますが、この機会に息抜きもかねてぜひ知らない曲も聞いてみてはいかがでしょうか。

今回は4つにジャンルを分けて何曲かずつ紹介しようと思います。

①速いテンポ・力強い声で勇気・やる気をくれる曲
ウルフルズ 「ガッツだぜ!!」
B’z 「ultra soul」
絢香×コブクロ 「WINDING ROAD」
D-51 「NO MORE CRY」

この分野ではやっぱりウルフルズ「ガッツだぜ!!」が定番ですね。もうかれこれ15年ほど前の曲になりますが、今でも受験生だけでなくいろいろな分野で「挑戦する人たち」を応援しつづけている、超名曲です。ウルフルズは他にも「ええねん」など、元気をくれる曲をたくさん発表しています。

②「あなたは大丈夫!」とやさしく包みこんでくれるような曲
ゆず 「栄光の架橋」
コブクロ 「YELL~エール~」
絢香 「I believe」
アンジェラ・アキ 「サクラ色」
オレンジレンジ 「ミチシルベ」

どの曲も有名なものばかりです。コブクロは「「『受験応援ソング』を歌って欲しい人(オリコン調べ)」というランキングで1位になったほど、受験生の間でも人気です。

③かっこいい・かわいい歌手が応援してくれる曲
YUI 「I’ll be」
Perfume 「Dream Fighter」
嵐 「サクラ咲ケ」
SMAP 「がんばりましょう」
EXILE 「Yell」

同じ応援でも、かっこいい・かわいい人からだとよりうれしい・・・と思うのはいけないでしょうか?嵐は「サクラ咲ケ」の他に「ファイトソング」という曲も受験応援向きの歌詞になっています。

④ちょっと古い?でもみんな知ってる受験応援ソング
ZARD 「負けないで」(1993)
Mr.Children 「終わりなき旅」(1998)
大事MANブラザーズバンド 「それが大事」(1991)
サザンオールスターズ 「希望の轍」(1990)
岡本真夜 「TOMORROW」(1995)

どの曲も相当古い曲ばかりですので、曲名の横に発表された年をつけています。しかし、今でもテレビ番組でしょっちゅう耳にする歌ばかりですので、「全部聞いたことはないけど、ちょっとだけなら聞いたことはある」という曲が多いと思います。そんな中でもMr.Childrenの「終わりなき旅」は中・高校生の皆さんならほとんど知っているのではないでしょうか?

このほかにもまだまだたくさん受験応援ソングはあります。勉強の合間にお気に入りの曲たちを聞いてリラックスしたり気合いを入れなおしたりしながら、受験勉強を頑張りましょう!

「春には大きな 君が花になれ」(コブクロ 「YELL~エール~」より)

センター試験 予想平均点と今後の対策④

2010年2月4日 木曜日

センター試験とその後の2次試験について不定期に連載しているこのシリーズ。今回で最終回となります。

今回は、現在高校2年生の皆さんに向けてセンター試験がらみのことでアドバイスを送りたいと思います。

現在、多くの国公立大学入試において「センター試験5教科7科目」が入試科目として課せられています。センター試験受験予定の方は学習しないといけない教科が多くなりますので、自分の得意・不得意科目をしっかりと意識した上で、早い段階から各科目の学習方法や志望校を選ぶ事が大切になります。

来年2011年1月にセンター試験を受験する皆さんはぜひ、現在高3・卒生が今年1月16・17日の2日間で実際に受験したセンター試験と同じ問題を、時間を計って解いてもらいたいと思います。

「でも高3生が受験するテストでしょ?高2のうちに解いたって全然点が取れないんじゃないの?」

その疑問はもっともです。しかし、例えば数ⅠAはすでに高1で学習を終了している分野ですし、数ⅡBも同様に高2で終了します(そのはずです)。他にも高1・2の間に学習し終わっている科目があるはずです。それらは、今であっても来年の1月であっても学習すべき範囲は同じです。英語・国語についても、センター試験で出題される範囲のほとんどが学習済みとなっているはずです。

また、センター試験は実は問題の80%以上が高2までに習う範囲から出題されます。基礎力を重視した良問ぞろいでもありますので、1年後に入試を控えた高2生にとって格好の腕試しになります。

「問題の80%以上が高2までに習う範囲から出題」ということは、つまり言い換えると「高2までに習った内容をしっかり覚えていれば、高2生でもセンター試験で80%は取れる」ということになります。

80%。それだけあれば一体どういった大学に行けるものなのでしょうか?次の表は、代ゼミのデータで「センターラインが80%と設定されている、近畿地区の難関国公立大・学部・学科」の一部を紹介しています。

近畿地区国公立大 センター80%あれば行ける難関大

いかがでしょうか?文系であれば大阪大や神戸大、理系ならば京都大・大阪大といったところの一部の学部はセンター得点率80%が合格ラインと言われているのです。

「センターで80%」というラインを越えることができるのならば、こういった難関大にも手が届くのです。そして同時に、センター試験問題の80%以上が高2までに習う範囲から出題されている、という事実からも「センターで80%」というラインは今高2の皆さんにも決して、絶対に手が届かないものではないのです。

来年のセンター試験受験予定者はもちろん、できれば来年センター試験を受ける予定のない人でも、この機会にぜひセンター試験に触れておいてください。今後の学習計画を立てる上で今年のセンター試験は最高の「模擬試験」となるでしょう。高3になる前に苦手科目・分野を把握し、これから先1年の学習計画づくりに役立てて下さい。

センター試験を自分でやってみて「この後1年間どういう計画で勉強したらいいのかな?」と疑問に思った人や、これから先の学習に助けが必要だと思った人は、お近くの開成グループの教室に来てみてください。経験・知識豊富なスタッフ・講師が皆さんをお待ちしています。

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常翔学園中 2011年4月開校へ

2010年2月3日 水曜日

大阪市旭区にある常翔学園高が、併設校として常翔学園中を開校する予定であることが明らかになりました。1月27日付の産経・毎日・読売・朝日新聞各紙で報じられておりました。2008年より設置準備を進めてこられたというこの新中学の概要は次の通りです。

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学校名:常翔学園中学校
募集人数:100名(3クラス・共学)
開校時期:2011年4月
主な特徴:
①Ⅰ類・Ⅱ類の2コース制
②3・4限連続の「100分授業」
③学園内大学(摂南大・大阪工業大)施設の有効利用による理科実験等の総合学習
④カルテ・定期連絡・学年ブログなどによる保護者との教育情報共有システム
⑤中学生専用棟の本館及び地上12階建ての高層棟(現在建設中、2010年7月完成予定)
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この100名(共学)が高校に進学する際、高校入学生とはクラスを混ぜない「完全6ヶ年一貫教育」を行うことも発表されています。

また、2コース制ということですが、Ⅰ類は「難関国公立大を目指す」もの、Ⅱ類は「国公立・難関私立大を目指す」ものという位置づけがされているようです。

予想されるレベルとしては、Ⅰ類で偏差値45~50弱、Ⅱ類で偏差値40程度といったところでしょうか。

さて、この常翔学園中を新設するのは「学校法人常翔学園」というところです。この法人は常翔学園高の他に、摂南大、大阪工業大、広島国際大、常翔啓光学園中高、といった学校を持っている大変大きな学校法人です。また昨年、大阪府立大について橋下大阪府知事が存廃も含めた改革を検討している件が明るみにでると、学校法人常翔学園が「自分たちが引き続き運営をしたい」と申し出ているほど、現在非常に元気がある学校法人です。

そんな学校法人常翔学園が有する様々な学校の中で、新設が予定されている中学校は大阪にある摂南大と大阪工業大と密な連携をとり教育を行う計画が立てられています。この2つの大学の教授たちによる授業を受けることが出来るでしょうし、大学の設備を使えることも大変大きな利点であると思います。この点は注目点です。

来年4月の開校に向けて、現在もいろいろなことが検討されているようです。詳しいことが決まるのは、おそらく春ごろになると思われます。皆さんにお伝えできる情報が手に入り次第、このブログでご紹介しようと思います。

センター試験 予想平均点と今後の対策③

2010年2月2日 火曜日

不定期連載のこのシリーズ、3本目となる今回は「2次試験に向けた学習ポイント」「2次試験当日に実行してほしい6つのこと」をご紹介します。といっても、短期間で学力が劇的に伸びる「魔法」のようなものではありませんので、その点はご了承ください。

まずは、これから2次試験までの約1ヶ月間で行う学習についてです。次の点に注意して学習を進めてほしいと思います。

①新しいテキストには手を出さない
②過去問題は本番と同じ時間を、きっちり計って解く
③過去問題を研究する

①ですが、入試直前の不安から、本屋で自分が使っていないテキストを見て「今のテキストで勉強しても効果がないかもしれない」「あのテキストで勉強した方がひょっとしたら合格に近くなるかもしれない」などと思い、つい新しいテキストを買ってくる受験生が毎年います。しかし、これまで学習してきた参考書・問題集を使って総復習を進める、入試直前期の学習はこれが一番効果を発揮します。見慣れた・使い慣れたテキストだと自分がテキストのどの部分を覚えていないのかも大体把握していると思います。

②についてもごく当たり前のことを言っています。過去問を解く際には、まずは「時間を計って」「参考書など何も見ずに」1回は解いてみましょう。その後、丸つけをする際には「○と×だけつけて、答えは書きこまない」「×がついた問題はまず参考書などを見ずにもう一回解いてみる」「それでもわからないものは、模範解答以外のものを調べながら答えを出す」ということを実践しましょう。

③の「過去問題の研究」は、毎年の出題傾向や問題の難易度はもちろんのことですが、本番で解く順番を組み立てることも大切です。大問1から順に簡単な問題が並んでいるとは限りません。大学によっては途中の大問に難しい問題をはさみこんで試験時間を消費させ、最後の方に用意されている簡単な問題を解く時間を無くす、という巧妙な手口で出題しているところもあります。各大学・日程ごとの出題傾向を事前につかんで解答手順を決めておいた上で、入試当日は試験開始と同時に問題全般を眺めてみて「作戦どおり」に進めるのかを決めましょう。

次に、2次試験で1点をムダにしないために実行してほしいこと、次の6つをご紹介します。

①受験番号・氏名は受験開始直後と提出前の2回チェックする
②「読むのは採点官」ということを意識して丁寧な字で答案を書く
③特に人名・地名などの固有名詞の誤字・脱字に注意して答案の見直しをする
④問題文をよく読んで「問われている単位」をしっかり確認する
⑤解答用紙には必ず計算過程を残す
⑥字数制限のある問題はだいたい8割以上をめやすに解答する

特に⑤については、「計算の見直しが出来る」という利点もさることながら、ある「ウラ情報」があります。とある難関国立大では「計算用紙に書かれた部分も採点対象となっており、場合によっては部分点がもらえる」という話があります。すべての大学でそういうことが行われているわけではないのですが、後から見直しをするときのためにも「計算用紙には読める字で、途中の計算は残しておく」ことをお勧めします。

⑥も大切です。「○○字以内で~」とされている問題については、字数が極端に少なすぎると減点されてしまいます。最低でも既定の字数の8割以上は頑張って書くようにしてください。

ここまで、センター試験の予想平均点・学部系統別人気動向・2次試験に向けたポイント、と今の高校3年生向けのお話を進めてきました。しかし、現在高校2年生の皆さんに向けてお伝えしなければならないこともあります。今年のセンター試験を使ってやっておいてほしいこと、これから来年のセンター試験までの間にやるべきこと、などを後日のエントリーでご紹介します。お楽しみに。

大阪府高校入試 第2回進路希望調査

2010年2月1日 月曜日

1月22日、新聞各紙に2010年度高校入試の第2回進路希望調査(14日現在)結果が掲載されておりました。

私立高が第一志望の生徒の割合を示す「専願率」が前年度調査結果と比べて0.86ポイント増え、2003年度以来7年ぶりに上昇したことも明らかになっています。このブログの1月14日のエントリーで「「私立無償化」が今後どれほど浸透するかによっては私立専願率がもう少し回復することも考えられます」と述べさせていただきましたが、今回の結果を受けて産経新聞では「昨年12月の第1回調査では13.34%と過去最低だったが、府公立中学校長会は「府の私立高校授業料実質無償化の支援策が保護者らに浸透した結果ではないか」と分析している」と報じられています。

また、今回の調査で公立高・前期の志望動向も明らかになっています。まずは、全体の動きを知るために、主な学科/コース合計の倍率をご紹介します。

大阪府立高・前期 進路希望調査(学科/コース計)

昨年同時期の調査結果と比べて、理数科の人気が大きく上がっていることがわかります。皆さんご存じのとおり、2012年度入試(今の中2生)から府内10校に「文理科」を設置することが決まっています。それに伴い、現在理数科を持っている学校で文理科の設置が決まっている学校は、理数科は文理科に名称が改められる予定です。「理数科としての入試は今年が最後」ということもこの倍率上昇に影響を与えているのではないでしょうか?

次に、主な学科/コースの学校別の倍率をご紹介します。

理数・総合科学・国際文化

まずは、理数・総合科学・国際文化の各学科です。先ほどご紹介した「文理科」が設置される10校の中には、今理数科を持っている天王寺高、大手前高も含まれています。この2校の理数科は次年度の入試からは文理科となるので、今回の入試が理数科としては最後になる、ということになります。そのことが影響してか、理数科4校の中ではこの2校を含む3校が現時点で大幅に倍率が上昇しています。

国際教養・単位制

国際教養・単位制です。昨年同時期の調査で高い倍率だった鳳高(単位制)が、さらに今年も高倍率となっています。長吉高(単位制)は昨年度入試の倍率が1.24倍と比較的低かったので狙われている、逆に槻の木高(単位制)は昨年度入試の倍率が2.20倍、市岡高(単位制)の昨年度入試倍率は1.93倍と共に高かったので両校とも今年は敬遠されている、と見ることができます。

総合

総合学科各校の希望調査結果です。能勢高(総合)の倍率が高いのが目につきますが、募集人員が10名程度のごく少ないものであるということが原因となっています。ちなみに、昨年度入試では1倍を下回る「定員割れ」という状態でした。

堺東(総合)が昨年度調査時点よりも人気が高くなっています。昨年度入試の倍率が総合学科12校中2番目に高い1.78倍であったにも関わらず、今年も志願者が多くなりそうな気配です。ここを受験する予定の受験生は注意が必要でしょう。

扇町総合(総合)も大きく倍率が上がっています。昨年度入試の倍率が1.19倍という総合学科12校中2番目に低い倍率でしたので、今年は狙われているものと思われます。

例年ですと、2月中旬ごろに次回の調査結果が出る予定になっています。その時点ではどのような人気動向になっているのでしょうか?情報が入り次第、このブログでデータ・分析をご紹介する予定です。