2013年度入試向け 関関同立 秋時点の模試偏差値一覧④

2013年1月17日 木曜日

2013年度入試向け 関関同立 秋時点の模試偏差値一覧①
2013年度入試向け 関関同立 秋時点の模試偏差値一覧②
2013年度入試向け 関関同立 秋時点の模試偏差値一覧③
に続くエントリーです。

2013年度入試に向けた各社の模擬試験において、関関同立4大学の全学部がどのような評価となっているのか?それを基にして狙い目学部はどこなのか?について考察するシリーズです。

1回目の関西学院大、2回目の関西大、3回目の同志社大に続くエントリーとなる今回、立命館大の動向についてです。表をご覧いただきましょう(画像をクリックすると拡大します)。

文系ではやはり国際関係学部のレベルの高さが一際目立っています。また、法学部と文学部はほぼ同程度、立命館大の中でも高めの難易度となっています。

一方で、文系学部の中で最も評価として低いのが産業社会学部です。

さて、理系学部は表の下から4つ分となります。同志社大と同じ2008年度に設置をした生命科学部、関関同立では唯一となる薬学部が特に目を引きます。その2つの学部は、文系も含めた立命館大全体で見ても非常に高いレベルにあることがわかります。

その反面、理系学部の中では情報理工学部の難易度が非常に手ごろになっています。過日に関西大編でご紹介した、関西大の理系3学部の偏差値とほぼ同等となっています。

つまり、関西大の理系学部に合格出来る(出来そう)な力がある受験生ならば、立命館大の情報理工学部は充分合格圏内にある、ということになります。

キャンパスの立地などでの好き・嫌いがあるとは思いますが、入試日程さえ合うようならば是非ともチャレンジしてほしい所です。

全4回でお送りしてきました、関関同立 秋時点の模試偏差値。今後の出願先決定などに役立てて下さい。

2013年度中学入試 近畿地区出願状況

2013年1月16日 水曜日

間もなく近畿地区の中学入試が開始となりますが、一足早く出願締切を迎えた各校の出願状況をご紹介したいと思います。

今回ご紹介するデータは、1月11日(金)時点で出願締切を迎え、かつ志願者数が確定している学校についてご紹介しています(それぞれの画像をクリックすると拡大します)。

※作成には万全を期していますが、各校が発表しているデータを必ずご確認下さい

赤く色がついているところは、昨年よりも志願者数が増えたり、倍率が上昇している所となります。

大きく志願者数が増えた所としては、関西学院中が挙げられます。昨年(2012年)度入試より共学化に加え従来の2回実施だった入試が1回となりましたが、男子・女子ともにレベルの高騰を懸念して志願者数が大きく減りました。その反動もあり、今年は男子で50名、女子で約30名の志願者増となっています。

反対に志願者数が減っている所の中には、東大寺学園中や西大和学園中といった難易度の高い学校も含まれています。どのような結果になりますか・・・。

近畿地区の中学入試の開始日は19日(土)です。それまではカゼ・インフルエンザ・ノロウイルスなどに気をつけて、とにかく万全の体調で元気に試験会場へ向かえるように、気を付けて過ごしましょう。

揺れる高校入試 ~諸制度が続々と変更・変更予定に~ ②

2013年1月15日 火曜日

揺れる高校入試 ~諸制度が続々と変更・変更予定に~ ①」に続くエントリーです。

昨年末に怒涛のように報道があった、近畿地区高校入試に関する話題を順にご紹介をしていっております。

今回は、京都府・乙訓地域での総合選抜廃止と新入試制度導入に関する「予定」の内容をご紹介します。

②京都府 京都市・乙訓公立高 総合選抜廃止⇒新入試制度へ

全国では今や京都市・乙訓地域だけとなっていた「総合選抜制度」が、早ければ現中3生の入試を最後に廃止され、単独選抜に移行する方向で調整されています。

11月末に行われた地域住民に対する説明会に開成教育グループ 入試対策課も参加致しましたが、その場では、専門学科の多くが参加する前期選抜の定員を総定員の半分以下とする方針を示し、現在の一般入試にあたるものを中期選抜とする、といった案など、以下のようなものが「現在の検討内容」として提示されました。

・普通科第Ⅰ類と第Ⅱ類を「普通科」として一つに。普通科の中にコースを設置し、生徒が自らの能力・適性・進路希望に応じてコースや教科・科目を選択できるように教育課程を編成する。なお、コースについては「合格した後にコースを選択」「学年進級時にコース変更が可能」となる予定だが、どういうコースを作るかは各高校が決定し、コース分け開始学年やコース分け方法も各校に裁量が委ねられる。
・普通科Ⅲ類は普通科の中の専門的なコースとして存続。
・通学区域は、現在の北・南通学圏を廃止し、1通学圏に統合。

この新制度は、早ければ現在の中2生からの導入とされる予定のようですが、それに向けて現在様々な調整がされているようです。

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入試新制度1月公表へ 京都市・乙訓公立高(2012年11月30日 京都新聞)

京都市・乙訓地域の新しい公立高入試制度について、京都市教育委員会は30日、同日まで募ったパブリックコメント(意見公募)や説明会の結果を踏まえ、来年1月に新制度を公表する意向を示した。新制度を反映した各校のコース設定や選抜方法も、年度内に示される見通し。

同日の11月定例市議会の代表質問で、生田義久教育長が答弁した。現在示している新制度案は、総合選抜から単独選抜への移行や類・類型の廃止、南北2通学圏の統合、前期と中期、後期の3選抜方式を盛り込んでいる。1月にはこれら方針に加え、前期選抜が占める定員割合や、中期選抜の複数校志願と合否判定の仕組みも示す見通し。

京都府、京都市両教委によると、例年は5月の連休明けに示す各校ごとのコースや受験科目などの選抜方法についても、公表を年度内に前倒しする方針。11月下旬に開かれた府民説明会で、とくに2014年度入試を迎える中学生の保護者らから、早期の公表を求める声が相次いでいた。
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新聞記事にもありますとおり、現時点で公表されているのはあくまでも「案」の段階で、前述の説明会以降に市民から公募した意見などを参考にしながら微調整を行い、最終的には1月に新制度を発表される予定のようです。

京都市・乙訓地域の新中学3年生の皆さんにとっては非常に気になる話題かと思いますので、1月は毎日新聞・テレビのニュースに注目しておくべきでしょう。

次回は「無償化」についての話題をご紹介する予定です。

2013年度入試向け 関関同立 秋時点の模試偏差値一覧③

2013年1月11日 金曜日

2013年度入試向け 関関同立 秋時点の模試偏差値一覧①
2013年度入試向け 関関同立 秋時点の模試偏差値一覧②
に続くエントリーです。

2013年度入試に向けた各社の模擬試験において、関関同立4大学の全学部がどのような評価となっているのか?それを基にして狙い目学部はどこなのか?について考察するシリーズです。

1回目の関西学院大、2回目の関西大に続き3回目のエントリーとなる今回は同志社大の動向についてです。早速表をご覧いただきましょう(画像をクリックすると拡大します)。

注目は、表の一番下に赤字で記載をしている新学部「グローバル地域文化学部」の成績動向です。

代ゼミの評価は若干異なりますが、それ以外の模試では大体「グローバル・コミュニケーション学部の成績分布の下部相当」となっています。グローバル・コミュニケーション学部を目指している受験生が今後志望先の鞍替えをしてくる可能性も高いですし、各社の模試動向を見ている限りでは「関関同立」の国際系学部志望者を中心に認知がされているようで、すでに多くの志望者を集めていることもあり、関西学院大や立命館大の国際系学部からの志望者流入、反対にこれらの大学・学部への志望者流出も考えられます。今後の動向が気になります。

同志社大の中でレベル的に「狙い目」として挙げられるのが文化情報学部ではないでしょうか。実はこの学部、センター併用型も含めると同志社大では最も入試回数が多い「4回」の受験チャンスがあるということもまた「狙い目」として挙げられるポイントの1つでもあります。

また、同志社大では文・法・経済・商の4学部が今出川校地に全面移転して1~4年生までを同校地で過ごすことになるなど、志望動向に影響を与えそうな変更があります。今回ご紹介している模試偏差値動向が今後ガラッと変わってくることも考えられますので、注意ください。

次回はこのシリーズの最終回となります。いよいよ立命館大の偏差値動向をご紹介します。

佛教大 公募制推薦入試を終えて

2013年1月10日 木曜日

佛教大が開催された、一般入試向けの説明会にお邪魔してきました。

先般実施された公募制推薦入試の結果は以下の通りとなっています(画像をクリックすると拡大します)。

倍率部分が赤字になっている所は昨年度から倍率が上昇した所となっています。倍率が上昇した学科が7つ、反対に下がった学科が7つ、とちょうど半分ずつになりました。

全体では志願者数が約7%減ったのに対し、合格者数が約6%増やされており、倍率が5倍を切っています。昨年よりかは少しだけ低い倍率になりました。

昨年のことですが、龍谷大で心理系学科が新設されたことによって佛教大では臨床心理学科の人気ダウンを予想され、「龍谷大に逃げられても充分な入学予定者数を確保できるように」とのことで公募推薦で合格者数を多めに出しておいたそうですが、予想に反して多くの手続きを得たこともあって、一般入試で合格者を絞り込む必要が出てしまい、一般入試Aでは昨年から大きく倍率上昇となる12.5倍となってしまった、という経緯がありました。今年はその反省を踏まえ、例年並みの合格者数に戻しているのが特徴です。

今春新設された看護学科についてです。昨年の公募推薦では13.8倍と締めに締めた入試となりましたが、今年の公募制推薦入試では志願者2割減でも合格者数は1割減に留めたものの、結果今年も12倍越えで引き続き厳しい入試となった。

教育学科は2年前に比べて志願者が300名以上(77%)、社会福祉は79.8%と、ともに2年で2割の志願者減となっています。特に教育学科に関しては、近年で同様の学部・学科が増えたことで選択肢が広がったからではないか?と推測しています。

また、中国文が2年前と比べて43.9%と、足かけ2年の志願者の減り幅で言うと最も厳しい学科となっています。「何学科でもいいからとにかく佛教大を」という受験生にとっては穴場となる学科になるかもしれません。

摂南大 公募制推薦入試を終えて

2013年1月9日 水曜日

摂南大の一般入試向け説明会にお邪魔してきました。

上の写真は在学生の皆さんがクラブ活動を楽しんでいる様子です。説明会の内容と全く関係ありませんが・・・。

さて、まずは先般実施された公募推薦入試結果と、それを受けての今後に向けた動きについてご紹介します。

今年の公募推薦入試では、立地も近くということもありよく「ライバル」として名が挙がる関西外国語大 国際言語学部の公募推薦入試における合格者数が前年度実績を大きく上回っており、多数の受験生が併願をしているであろう摂南大の合格者からの入学手続き時点での流出が予想されます。よって、今後実施予定となっている一般入試において、外国語学部では確保目標数を上方修正(予定より多く合格を出す)されるそうです。

また、公募制推薦入試後に判明した動きとして、経営学部と理工学部建築学科では公募推薦入試後の入学手続き率が低調となっているようで、今後実施される一般入試で予定よりも多めに合格を出す方向になりそう、とのことでした。

このことから、狙い目である学部・学科は「外国語学部」「経営学部」「理工学部建築学科」となりますね。

一般入試に向けての予想等です。

(さらに…)

2013年度大阪府高校入試 第1回進路希望調査結果

2013年1月8日 火曜日

昨年末、大阪府の公立中学校3年生を対象として実施された「第1回進路希望調査」の結果が、新聞各紙で取り上げられていました。今回のエントリーでは、それらの記事で出てきた数値・データをまとめ、今年の動向を探ってみたいと思います。

まずは、公立高への進学を希望する生徒の規模についてです。今年から前・後期で2度の受験が可能になった大阪府内の公立高全日制普通科ですが、今回の調査では、募集人員全体で計2万9380人に対し、3万4563人が希望、倍率は1.18倍となりました。このうち前期普通科の志望者は、計6,420人の募集に約2万6237人が希望しており、実に4.09倍という高倍率となっています。

また、前期選抜は普通科の他に「専門学科」の募集も従前から行われています。そちら専門学科の中ではやはり注目となるのが文理学科の存在ではないでしょうか。

気になる文理学科10校の平均倍率ですが、現時点では2.75倍、昨年2.49倍・一昨年2.57倍に比べて高い値となっているだけでなく、開設3年目で最も高い倍率となっていることになります。よって「人気は引き続き高いレベルで維持している」と考えてよいでしょう。

その他の学科の志望動向を見てみますと、「英語教育などを重視する」として新設予定となっている和泉高グローバル科が3.35倍と高倍率になっています。また、理数科2.24倍(昨年2.13倍・一昨年1.77倍)となっておりこちらも上昇しています。前期全体の倍率も昨年度の1.52倍から2.22倍に上がっています。

「普通科の前期募集」が受験生の「早期での進路確保」の動きを過熱させ、普通科はもちろんですが、それ以外の専門学科にも多くスポットが当たる機会があって前期では総じて高い倍率になっている、ということではないでしょうか。

一方で、大阪府内の私立高を第1志望にする生徒の割合は17.55%で、データの残る2000年度以降で過去最高を記録した昨年の17.95%から微減した形となっています。2年前から、私学授業料無償化の対象拡大で私学人気の上昇傾向が続いていますが、その傾向が今年も続いている状況です。

ちなみに、第1回進路希望調査時点での過去4年の私立高専願率は次のように推移しています。

10年度13.34% ⇒ 11年度16.14% ⇒ 12年度17.95% ⇒ 13年度17.55%

公立高前期の倍率上昇、私立高の専願率の高止まり。この2つから「受験生は早期に進学先を決定したい」という動きなのが明らかになっています。

反対に、公立高後期選抜まで頑張って残る受験生が例年よりも少なくなる可能性が高くなってきました。このことが、思いもしないような高校の低倍率化や定員割れを引き起こす可能性をも内包しています。ひょっとすると、後期選抜まで頑張った受験生が「トクをする」ような入試になる、そんな予感すらします。

揺れる高校入試 ~諸制度が続々と変更・変更予定に~ ①

2013年1月7日 月曜日

ここ最近で、高校入試の制度変更(予定を含む)に関する話題が多くなっています。

今回から3つのエントリーに分けて、近畿地区の高校入試に関わる話題を拾い上げて参ります。

まずは、先般発表されました大阪府における「学区撤廃」に関する話題です。

①大阪府 「学区撤廃」が正式決定、新中3生より

12年3月に学区撤廃が盛り込まれた府立学校条例が府議会で可決されたこともあり、かねてから「時間の問題」となっていた大阪府の学区撤廃ですが、この程2014年度入試から撤廃、ということで正式に決定されました。

これにより、現在の中学校2年生が高校を受験する2014年度より、府内全域から全日制普通科高校を選べるようになります。

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公立高校の学区、廃止を正式決定 府教育委員会議 大阪(2012年12月20日 産経新聞)

今年4月施行の府教育関連条例で平成26年度入試からの廃止方針が盛り込まれた、現在4地域に分かれている公立高校全日制普通科の通学区について、府教育委員会議は19日、廃止を正式決定した。

廃止は受験生の選択肢拡大が目的。現在中学2年の生徒が26年に臨む高校入試から、府内のいずれの高校も受験が可能になる。

府教委は当初、中学校の進路指導が混乱する恐れがあるとして早期廃止に反発したが、今年1月に開かれた府市統合本部会議で、松井一郎知事や橋下徹大阪市長が2年後の廃止を「政治決定」。教育関連条例のうち、府立学校条例に廃止方針が盛り込まれた。
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大阪府内に住んでいる受験生であれば、大阪府内にあるどの学校でも受験校として選択出来るようになるこの学区撤廃、利点としては「進路選択の幅が拡大する」という点が挙げられる一方で、十分な周知の必要性や都市部や一部の人気校に志願者が集中する「人気校と不人気校の格差」が大きく出てくることが懸念されています。

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学区撤廃「府立高の情報発信充実を」(2012年12月20日 読売新聞)

四つある大阪府立高校(普通科)の学区を2014年度から撤廃することを正式決定した19日の府教育委員会会議では、学区撤廃後の課題を指摘する声や、高校などによる情報発信の充実を求める意見が相次いだ。

学区撤廃は、受験校の選択肢が広がる一方で、通学時間が長くなったり、学校間格差が広がったりするとの懸念もある。この日の会議でも、陰山英男・教育委員長が「人気が集まった学校と(不人気校と)のアンバランスが起きないか心配だ」との懸念を示した。

学校の選択肢が広がる点については、陰山委員長は「学校のウェブサイトを絶えず更新して紹介してほしい」と求めた。中学校の進路指導については、「合格者の平均点やボーダーラインなどの情報について、中学校はより細かいデータが必要になる」と高校にデータの公開を求める意見も出た。

府内の公立高の学区は2007年度、それまでの9学区が4学区に再編され、今年3月には、学区撤廃が盛り込まれた府立学校条例が府議会で可決された。
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先にご紹介した以外の新聞記事では「今後府教委は、来年1月に府内公立中学の1、2年全員に学区撤廃を伝える印刷物を配布する」「予算要求段階ではあるものの、生徒や保護者が知りたい高校の情報を提供する検索用インターネットサイトや、中学校に志願動向などを即時提供できる進路指導システムの構築などを計画している」といった内容も見かけました。

学区撤廃を新中3生に浸透させることと、進路指導を行う中学校側での情報収集方法、といった所がクローズアップされていますが、それ以上に大阪府内にある全校が更に取り組みを充実させ、その内容を全地域に向けてアピールしていくことが何よりも大事なのではないかと思われます。

次回以降も、近畿地区の高校入試に関する話題をご紹介してまいります。

2013年度入試向け 関関同立 秋時点の模試偏差値一覧②

2013年1月4日 金曜日

2013年度入試向け 関関同立 秋時点の模試偏差値一覧①」に続くエントリーです。

2013年度入試に向けた各社の模擬試験において、関関同立4大学の全学部がどのような評価となっているのか?それを基にして狙い目学部はどこなのか?について考察するシリーズです。

2回目のエントリーとなる今回は、関西大の動向についてです。早速表をご覧いただきましょう(画像をクリックすると拡大します)。


※作成には万全を期していますが、偏差値等は各HP・書籍等で必ずご確認下さい

関西大について当ブログ筆者があくまで個人的に注目しているのが、関西大の看板学部である「法学部」と小学生の教員免許が取得可能(文学部内の初等教育学専修で可能です)となって以来人気が上昇傾向にある「文学部」のレベル争い(?)です。

現時点ではどのようになっていますでしょうか?

駿台こそ法学部に軍配を揚げている(?)のですが、河合及び代ゼミでは文学部の方を若干レベルを高く設定しているようです。法学部不人気の傾向が続く昨今、文学部に分があるのは致し方ない状況かと思われます。

外国語学部ですが、代ゼミでは昨年よりも大きく評価が上がっています。そして、先にご紹介をした文学部・法学部よりもはるかに高い位置に君臨しているのです。

このシリーズ前回のエントリーである関西学院大編でもご紹介をしましたが、「国際系」は今受験生の間で大変人気が高い系統です。国際系学部の中では老舗である立命館大 国際関係学部、近年新設されたばかりであるにも拘らず各大学の既存学部よりも高い人気となっている関西学院大 国際学部と同志社大 グローバルコミュニケーション学部、さすがにこれら3つの大学・学部のレベルには及んではいないものの、昨今の国際系人気を受けて関西大 外国語学部も人気・レベル共に高水準となっています。

反対に、比較的手ごろなレベルで入学出来そうな所を探してみますと、人間健康学部・社会安全学部・総合情報学部の3つが挙げられると思います。

これらは共に他学部に比べて低い評価となっていますが、理由として「キャンパスが千里山ではないこと」「学部名を聞いても何の勉強が出来て、将来どういった仕事に就けるのかがわかりにくい」といった点が人気を集められない原因となっているのではないでしょうか。

しかしながら、例えば駿台模試では偏差値50をちょっと超えていれば良い、という評価になっていますから、非常にリーズナブルな力で関西大の合格通知を得ることが可能である点、多くの受験生にとっては魅力的に映るかもしれません。

表の下から3つが理系学部になります。化学生命工学部が若干他2学部よりも高いレベルになっているようですが、やはり学科単位で見ると難易度・人気の高低に大きな差が見られます。一部の学科・日程では河合塾の評価によると偏差値50弱でも充分合格出来るようです。

次回は同志社大についてご紹介します。2013年度より新設となる「グローバル地域文化学部」の偏差値動向に注目です。