追手門学院大手前中高 中学で新コースを開設

2012年7月5日 木曜日

追手門学院大手前中高の塾対象説明会に行ってきました。

追手門学院大手前中高

今春、中学入試においては受験者数253名(昨年188名)と、65名の大幅増となっています。A・B日程のW受験者が増加している様子です。しかしながら、入学者数は124名(男子81名・女子43名)となり、昨年の133名(男子85名・女子48名)からはダウンした形です。

今春入試より特待生制度(特待S:入学金免除+授業料(3年間)全額免除 特待A:入学金免除+授業料(3年間)半額免除)を新設されています。この制度が受験者の増加につながったものと分析されていましたが、まさにその通りだと思われます。

その特待生による入学者は15名で、そのうち併設小からの内部進学者が7名を占めていることから、併設小からの信頼・期待の高さがうかがえます。特待SとAの内訳ですが、特待Sでの入学者は11名、特待Aの入学者は4名でした。

この特待生制度によって、今年は受験者数の増加だけでなく入学者の学力層にも変化があったようです。以下、入学後に実施される学内テストの教科別平均点の違いをお示しします。

特進
国語 2011年度 53.3点 ⇒ 2012年度 60.6点
算数 2011年度 62.5点 ⇒ 2012年度 72.6点

進学
国語 2011年度 37.8点 ⇒ 2012年度 39.1点
算数 2011年度 39.2点 ⇒ 2012年度 46.0点

高校入試結果についても大変良いものだったようです。1次・1.5次合計の受験者数が244名、昨年の212名から32名の増となりました。その結果、入学者数は213名となり、当初予定の5クラスから1クラス増やして6クラス編成とされておられます。

さて、タイトルにもございます中学の新コースについてご紹介します。

2013年度入試から従来の特進・進学に加え、新たに「SS(スーパー選抜)コース(仮称)」を新設予定とされています(1クラス)。

3コースそれぞれの特徴は以下の通りです。3つのコースは毎年クラス替えが実施されることになっています。

①SSコース 約25名(特待生含む)
難関国公立、医歯薬系大学への進学を目指す
②特進コース 約35名
国公立、難関私立大(関関同立など)への進学を目指す
③進学コース 約35名×2
有名私立大、追手門学院大への進学を目指す

なお、高校入試での大きな変更点はございません。

最後に、今回ご紹介した追手門学院大手前中高を擁する学校法人追手門学院ですが、2013年4月1日に認定こども園「おうてもんがくいんこども園」を開設されることを発表しています。幼稚園から大学・大学院までを設置する学校法人が認定こども園を開園するのは全国でも極めて珍しいそうで、これによって同学院は0歳児から成人にいたるまでの全年齢層の教育活動に取り組むことになります。

これに加え、ここでは詳しく記載できませんが、この学校法人追手門学院が何やら「大きな一手」を打たれるような話もあります。その点にも今後は注目したいところです。