近畿大学附属中 国語で出題内容が変更に

2012年7月11日 水曜日

近畿大学附属中の塾対象説明会に行ってまいりました。

まずは教育内容のご紹介です。

近畿大への進学を目指すプログレスコースは「大学附属校」として、アドバンストと医薬の2つのコースは「進学校」としての、2つの顔を持つ学校となっています。

大学附属校としての色が強いプログレスコースですが、同コースから近畿大への進学率は今春で66.2%となりました。他国公立大は2.0%、難関私立大に15.9%進学していることから、近畿大一本に絞られるというわけではない点が特徴です。

なお、近畿大へ進学するには最短のルートとなる「附属特別推薦制度」は6年生10月までにエントリーが必要で、学科試験免除の専願制となっています。プログレスから近畿大へ進学する9割の生徒がこの推薦制度を利用して進学しているそうです。

進学校と遜色のない取り組み内容と大学合格実績を出しているアドバンストコースですが、こちらは国公立大への進学を目指すコースとなっています。今春は国公立大へは54.4%、難関私立大へは28.1%が進学し、現役進学率は84%となりました。

このコースでは中期課程(3年次)より到達度別学級編成が導入されているのも特徴です。

これら2つのコースの進学状況について改めてまとめてみますと

プログレス  国公立大2.0%  難関私立大15.9%  近畿大66.2%
アドバンスト 国公立大54.4% 難関私立大28.1%  近畿大8.8%

となります。

残る医薬コースは、文字通り医療系大学・学部への進学を目指すコースです。近畿大との連携による他に類を見ない体験学習、近畿大 医学部・薬学部への特別推薦制度といった点が非常に魅力的です。

このコースからは医学科に22.8%、歯学科に5.1%、薬学科に29.1%が進学しています(すべて3ヶ年平均)。

近畿大医学部への特別推薦制度も存在しますが、この推薦基準の到達率は過去5年で約30%となっており、高い率で基準を上回っています。

上記3つのコースは入学後にコース変更が可能です。実施時期は2~5年進級時の4回ですが、医薬のみ4年進級時まででクローズとなる点注意が必要です。

査定となる成績は定期試験・実力テスト・アチーブメントテストの3つ合計4000点満点で、希望と成績によってコースが決められることになります。現2年生のコース変更状況が公開されています。標準からいきなり医薬に2ランクアップした生徒が2名いるようです。

標準 ⇒ 特進 29名
標準 ⇒ 医薬 2名
特進 ⇒ 医薬 6名

来春2013年度入試に向けての情報です。

前期は1月19日(土)、後期は1月21日(月)の実施となっており、今春から変更はありません。

ただし、入試問題について変更が予定されています。国語の「文学的文章(大問1)」の文章量を20%程度短くして五ツ木駸々堂程度の分量にすること、基本的な読み取り力を問う問題を増やすという方向になるそうです。

なお、10月20日(土)実施のプレテストからこの傾向となるので、プレテストは必ず受験するべきです。プレテストで新傾向をしっかりとつかんでおきましょう。