近畿大 2014年度一般後期に向けて

2014年2月26日 水曜日

こちらのエントリー「近畿大 2014年度後期入試合格対策講座&説明会・相談会」でご紹介をしました、近畿大が一般入試の後期に向けて受験生を対象として開催されている合格対策講座&説明会・相談会にお邪魔してきました。

近畿大の後期入試ですが、おそらく全国で最大規模の受験者数・合格者数となっているのではないでしょうか。昨年・一昨年・2011年度(2011年度は合格者数のみ)の定員及び合格状況は以下の通りとなっています。

一般後期
募集定員503名(一昨年507名) 合格者数1107名(一昨年1594名・2011年度1520名)

C方式後期
募集定員158名(一昨年163名) 合格者数276名(一昨年468名・2011年度409名)

PC方式後期
募集定員104名(一昨年98名) 合格者数272名(一昨年460名・2011年度402名)

合計
募集定員765名(一昨年768名) 合格者数1655名(一昨年2522名・2011年度2331名)

一般後期等での受験科目・配点(判定)は以下の通りとなっています。特にセンター試験と近畿大が課す試験の2つで判定される「PC方式」では、上手くいけば得意な科目1つだけで判定してもらえるという判定方式になっています。

一般後期 「3科目受験⇒高得点2科目で判定」の形がスタンダード
C方式 多くの学部でセンター高得点2科目を200点に換算して判定
PC後期 一般後期3科目の中から高得点1科目(法のみ2科)+センター高得点1科目で判定

文系学部他学部併願方式では昨年から文芸学部も選択可能となっているのを始めとして、センター利用・センター併用も含めて併願方式が多彩に用意されており、最大で1日の試験で7つの判定が可能となっています。一般後期は2日間の試験日程となっていますので、7回の判定×2日間で、最大14回の判定を行ってもらえることになります。

さて、以下は学部ごとの動向についてご紹介します。こちらは、以下の情報は、公募推薦入試合格者と手続き状況、一般前期AとBの合格発表が終わった段階での動向となります。よって、まだ一般前期A・Bの手続きが完了していないので、この先の動向は「流動的」ではありますが、現時点で分かっている限りの情報をお伝えしたいと思います。

こちらのエントリー「関西大 2014年度一般後期に向けて」関西大で多めの合格者が出されていることから、一般前期A・Bの手続き率が「予想よりも下がる」ことが想定されます。また、昨年の一般後期は志願者倍率11.5倍と、壮絶な戦いとなったことから、受験生の敬遠が見込まれます。よって、今年の近畿大 一般後期は「積極的に狙いたい」という結論になります。

学部別の動向です。


法律学科が手続悪く、関西大の法学部合格者数増もあって大学としては苦しい展開
⇒ 狙い目

経済
学部全体として「空いている」わけではないが、中でも総合経済政策学科はまだマシな方
⇒ 他学部併願方式でここを混ぜておくと良いかも

経営
会計とキャリアマネジメントの2学科がまだ動向としてはマシ
⇒ 他学部併願方式でここを混ぜておくと良いかも

文芸
関西外大が合格者数を増やしていることから、英語コミュニケーションで手続き率が低く、今後も空きになる可能性大
⇒ 狙い目
芸術学科の造形も手続率悪い
⇒ 狙い目

総合社会
3つの専攻のうち、環境系を除く2専攻で合格最低点が高めに出ているが環境系はまだ低い
⇒ 他学部併願方式でここを混ぜておくと良いかも

理工
電気電子工と応用化学が穴場で、特に前者は前期Aの1日目合格最低点で昨年から6%ダウンかつ志願者減少の様子
⇒ 電気電子工は「超」狙い目

薬・農・建築
ここまでの歩留りが良すぎるので、一般後期では最小限の合格者数となるだろう
⇒ 要注意

ここから下でご紹介する、東大阪キャンパス以外のキャンパスにある学部は全般的にラインも低く、狙い目となっています。

生物理工(和歌山)
人間工学学科の手続き率が悪い

工(広島)
ロボティクス学科と電子情報工の手続き率が悪い

産業理工(福岡)
生物環境化学科と建築デザイン学科の手続き率が悪い
経営ビジネス学科という文系よりの学科もあり、東大阪Cの経営は好調もこちら福岡の方は苦戦している

近畿大 一般後期の出願は2月27日(木)消印有効、窓口出願は3月1日(土)で東大阪キャンパスにて受付してもらえます。窓口出願の場合、以下の2つのメリットがあります。

・その場で検定料を払うことが出来る(振込手数料等が不要)
・最新の出願状況を確認してから出願できる