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2017 年 4 月 3 日 のアーカイブ

春=spring=バネ

2017 年 4 月 3 日 月曜日

以前にこのブログで「Spring has come.」を「バネ持って来い。」と訳した生徒がいたことを書きましたが、確かに”spring”には「バネ」という意味もありますよね。これ以外にも「泉」という意味もあります。ちなみに、「温泉」は”hot spring”です。”spr”で始まる単語には、他に、”spray”,「スプレー」 ”spread”,「広げる」 ”sprout”「芽」などがあります。共通するイメージとして、何かが「噴出するような感じ」がありますよね。「バネ」は弾けます、「泉」は地面から水が湧き出します、「スプレー」はノズルからシューと液体が噴出します、「芽」は地面や茎から突き出てきます。そして「春」は芽が出て、花が咲き、葉も茂り始め、また新しい一年へと広がっていく季節ですよね。さらに、綴りを”sp”まで縮めるとさらに、”speak”, “spark”などもあり、これも口から言葉が「飛び出す」火花が「飛び散る」といった共通のイメージを持っています。単語を覚える時に綴り、音の共通したイメージをつかむと覚え易いかも知れませんね。
ところで、”spring”が英語で「春」の意味として使われるようになったのは16世紀からだそうです。それ以前は “lengthen” 「長くなる」と同じ語源の“lencten”が使われていたそうです。つまり「春」は「日が長くなっていく」季節という意味合いがあったわけです。ちなみに日本語の「ハル」の語源にはいくつか説がありますが、その一つに「芽が張る」つまり「芽が外へ向かって張り出してくる」季節からという説や、「晴る」つまり「冬が終わり、万物が晴れやかに開ける」季節というものがあります。前者は英語の”spring”とも共通していますよね。
いずれにしても「春」は晴れやかになり、新しい世界へと大きく飛び出していく季節。受験生にとってはここから、また一段と成長し1年後には晴れ晴れとした新しい「春」を迎える出発点。これから1年共に頑張りましょう。

ハイスクール 英語科 松本 泰雄