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開成教育グループ


2010 年 9 月 のアーカイブ

1ヶ月カレンダー

2010 年 9 月 27 日 月曜日

 こんにちは。今回も、定期テストに向けての取り組みの中で、皆さんにぜひ参考にしていただきたいことについてお話しします。
 私は、毎回の定期テストに向けて、生徒諸君に「定期テスト1ヶ月カレンダー」というものを作成してもらっています。これは、テスト勉強の大きなテーマである「時間の有効活用」をより具体的に実践してもらうためのものです。では、この「1ヶ月カレンダー」とはいかなるもので、どのように作成するのでしょう。
 まず、定期テスト当日までの残り1ヶ月で、「何を」「どの程度まで」しておくべきかを、教科ごとにできるだけ具体的に書き出します。次に、書き出した1つ1つの課題を「何日に」または「何日までに」仕上げるのか、その日付をカレンダーに記入し、1日1日するべきことを明確にします。そして、その計画立てに従って毎日の課題を実践していくのですが、その日に決められた課題を消化できたなら、カレンダーのその部分に赤ペンなどで×印をつけ、できなかったなら、そこを○印で囲みます。
 この印付には意味があります。○印が付いている箇所は、その内容がテストまでに扱うべき重要課題でありながら、まだ消化できていないことを示すので、今、早急に何をすべきかをその都度明確に把握できます。そして×印は、テストが近づいて来るにつれて生じるであろう不安や心配を解消してくれます。そもそもテストに対して不安を抱くのは、自分が今まで何を勉強してきて、何が出来るようになっているのかが自分でも分からないからなのです。でも、カレンダーの×印の連続を見れば、一目瞭然、自分がテストまでにやるべきことをしっかりと実践してきたことが自覚でき、それが自信へとつながるのです。
 このカレンダーの仕組みはとても単純なものですが、1日1日をどのように活用するのかを明確にしたり、内容のやり残しを未然に防いだり、また、不安を解消し自信につなげるという心理的な効果も期待できるなど、これを作成する意義は極めて重要であり、定期テストの結果を大きく左右するものであると確信しています。そして、事前に計画を立て、それに従って限りある時間を有効に活用する、という勉強法は、定期テストに対してのみならず、来るべき大学受験勉強において、もっとも必要とされるものなのです。

今までの学習を振り返ってみませんか

2010 年 9 月 21 日 火曜日

 みなさん、こんにちは。9月の中ほども過ぎて、ようやく暑さもやわらいできた頃でしょうか?秋になれば涼しくなり、秋の夜長といわれるように、自分の時間ももてることでしょう。この機会に少し今までの学習を振り返ってみませんか?
 高校というのは、小中と違い、いろいろな地域からいろいろな生徒が集まってきます。それに伴い今までの地域社会から、より広い社会を見る最初の大きな機会が訪れます。人間の発達過程から見ても、社会へ向けての自立の第一歩の時期ともいわれています。それに合わせて、学校で習う学習内容もより発展した内容へと向いていきます。中には、こんな勉強が何の役に立つのだろうというように思うこともあるでしょう。勉強が全然わからないということも経験します。しかし、そこで折れないでください。そんな時は少しだけ幼い頃を思い出してみるのも手です。指を折って数を数えていた人もいるでしょう。簡単な漢字を何度も書いて覚えた人もいるはずです。そうすることでいつの間にかそれらのことが身についているはずです。勉強を理解するということは、今まで当たり前でなかったことが当たり前になり、振り返ってみると、なぜ出来なかったのか不思議に思えるという過程です。そして新たな知識を身につけて、今現在があるわけです。なるほど、幼い頃と較べると、すぐに成果のみえないこともあるでしょう。うまいこといかないことが何度も起こることでしょう。しかし、そういったことで腐らないようにしてください。時には先生に参考意見を聞いたり、時には先生を反面教師にしたりして、自分をきっちりと育てていってください。先生は先に生まれた分だけ、多くの成功と多くの失敗をしています。狭い世界に閉じこもらず、時には背伸びをし、時には自分を振り返り、先生をうまい具合に鏡にして成長し新たな知識を身につけていってください。寒い冬が来る前に、自分自身をきっちり育てていくことを望みます。

数学科 村上 豊

9 月です.数IIIです.

2010 年 9 月 13 日 月曜日

 記録的な猛暑がもうしばらくは続くようですが,9月になりました.2学期も始まりました.高2で理科系志望の皆さんは,そろそろ数IIIに進む頃ではないかと思います.この数IIIはかつては「微分・積分」という名称がついていた科目で,数IIで学んだ微分法,積分法の内容を元に,扱う関数をやはり数IIで学んだ三角関数,指数関数,対数関数,さらには数IIIの冒頭で学ぶ分数関数,無理関数まで拡張していきます.ですから数IIの延長し深化させた内容であるとも言えます.
 こう言うと数IIよりはるかに難しいのではないかと考えがちで,確かに本当に理解しようと思えば難しいのは事実ですが(大学に進学してからはきちんと勉強して下さい),これまで学んだすべての関数をすべて一元的に取り扱うという点で,多分野の内容を組み合わせないと問題が解けない数I・A・II・Bとは異なり,力任せに解いていくことが可能です.数I・A・II・Bはできないけど数IIIだけはできるという高校生,受験生もいるくらいです.
 数IIIは冒頭に関数を少し扱った後に,極限,微分法とその応用,積分法とその応用の3つの大きな単元を順に進めていきます.この3単元すべてに共通して言えることは,とにかく計算力が重要であるということです.場数を踏むことが必要です.しかもどの単元の計算もかなり汚い結果が出てきます.ですから計算そのものはかなり複雑で根気が必要なものが多くなります.しかし,ひらめきがいらない分,それを完全に遂行する力さえあれば,得点につながるわけです.
 あと,とりわけ積分のところで言えることですが,塾や学校の授業で扱った一問一問を大切にして下さい.積分では「この問題はこうでしか解けない」という解法がよく出てきます.三角関数の積分など式のほんの僅かな違いで解法がかわってきます.数IIIでは教科傍用問題集の問題がそのまま入試に出てきたりしてきます.そのときには傍用問題集を解いたときの記憶が無ければ解けないこともあるのです.
 まだ,数IIIではない人は,まず今習っている(はずの)微分法,積分法をしっかり勉強しておいて下さい.もし余裕があるのなら,今のうち三角関数の加法定理あたりをきちんと復習しておいて下さい.加法定理は数IIIでは,とくに積分ではよくよくよく使います.
 以上述べてきましたが,理科系学部の入試において数IIIはもっとも得点源にしやすい分野です.もうそう遠くはない入試に備えて着実な勉強を望みます.健闘を祈ります.

片岡尚樹

音読による速読力・リスニング力を伸ばすトレーニング方法

2010 年 9 月 6 日 月曜日

 

音読による速読力・リスニング力を伸ばすトレーニング方法
~普段のリーダーの予復習にちょっとプラスして

 

みなさんこんにちは.早くも9月に突入していますが,まだまだ熱いですね.残暑に負けないように頑張っていきましょう.今日は先日大津京駅前教室の高3生や草津駅前教室の2年生に紹介した音読トレーニング方法をハイスクールのみなさんに紹介したいと思います.

使用する教材
英語Ⅰレベルの語彙の検定教科書とそのテクストが吹き込まれたCD(自分が現在使っているまたは過去に使っていて,ある程度本文の意味が取れるものが望ましい.)

おすすめはPro-Vision E.C. I(桐原書店)

下準備として本文の意味をザーッと読んで大体の意味をとっておく.

音読活動によるテクストのintake
1. Pronunciation Check
(2回)
ねらい:発音の確認とwarm-up
第1回 自力で音読.発音できない語や曖昧な語をチェックする.
第2回 CDで発音を確認してから再度自力で音読する.

2. Sight Translation
ねらい:意味を意識しながら音読 → 速読力の素地づくり
第3回 スラッシュで区切られた意味の切れ目(サイト)毎に音読し,同時に意味を意識して音読する.
第4回 徐々にスピードを上げ,1回ごとに区切るサイトの数を減らす(2~3サイトまとめてできるように)

3. Sentence Reading
ねらい:テクスト1文1文を英語の語順通りに理解し,解釈する → タイムロス防止
第5回 1文ずつ本文を音読する.
第6回 回を追うごとにfluencyとspeedを上げていく.
第7回 回を追うごとにfluencyとspeedを上げていく.

4. Speed Reading
ねらい:音読できる速度を極限まで速める → 速読力を一気にアップする
第8回 CDの読まれる速さ以内にテクストを読み切る(発音etcに気を使う必要はない.速さ命.)
第9回 CDの速度マイナス10 sec.以内に
第10回 CDの速度マイナス20 sec.以内に
第11回 自分の持てる最高速で

5. Rhythm Imitation
ねらい:英語の音韻変化やイントネーションに慣れる → 「読めない音は聞けない」;リスニング対策
第12回 CDの発音をモデルに英語らしいリズムで音読する.弱化や連結の音韻変化に注意.
第13回 回を追うごとにfluencyを上げることを意識する.
第14回 回を追うごとにfluencyを上げることを意識する.

6. Synchronized Reading
ねらい:音読活動の集大成としての確認作業
第15回 CDと全く同じ速度,発音で音読する.メニュー名の通りCDと「シンクロ」を意識.
第16回 回を追うごとに精度を上げる.
第17回 回を追うごとに精度を上げる.

7. J-E Translation Reading
第18回 日本語をサイトをみて英語のサイトを発音する(英文テクスト見ずに)
第19回 1回ごとに区切るサイトの数を減らす(2~3サイトまとめてできるように)
第20回 センテンス毎にJ-Eの訳ができること.(開成中学部卒塾生は「復元テスト」のイメージ!)

上記を20回に限らず,全タスクが達成できるまで音読活動を続けるべし.
継続は力なり.がんばろう!

仕上げの音読
Synchronized Readingを1回,自力で音読を1回して完了!

以上の手続きを踏んでリーダーで習ったことのある本文をしっかりと音読で自分の心的辞書にintakeすることにより速読力・リスニング力はもちろん,英語の総合的なスキルのビルドアップが可能になります

決して手軽とは言えないけれど,本気で英語の偏差値70OVERを目指すのであれば,是非やってみて欲しいトレーニングです.