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開成教育グループ


2016 年 9 月 のアーカイブ

高3「志望校突破ゼミ」開講!

2016 年 9 月 26 日 月曜日

日照時間が短くなり、涼しく感じる気候となりました。現役受験生にとっては飛躍の秋。それをサポートする「志望校突破ゼミ」が、いよいよ開講されました。京大・阪大志望者を対象とした英作文・数学Ⅲ講座。センター試験受験者を対象としたリスニング・数学ⅠAⅡB・漢文講座。関関同立大志望者を対象とした英語長文・英文法・現代文・古文講座などが設置されています(教室により設置講座は異なります)。
平常授業でも入試問題を取り扱いますが、この「志望校突破ゼミ」でさらに多量の問題演習に取り組むことが、得点力向上の大きな糧となり、また「勉強のスタミナ」が定着することは間違いありません。
数学講師としてこの「志望校突破ゼミ」を担当する中で、センター試験対策講座では「最短かつ最速の解法」を示し、受講生一人一人の「時間内処理能力」を磨きあげること、また、数学Ⅲ講座では「正確な計算力を定着させ、いかに正答を導くか」を示し、「数学力の揺るぎない自信」をつけさせることを主眼に置いています。
この講座を終えた時に、受講された皆さんがこの上ない満足感・達成感を得られるよう、我々講師陣も全力を尽くします!

開成ハイスクール数学科 中澤宏尚

やる気が出ないとき

2016 年 9 月 19 日 月曜日

こんにちは。
「今日はなぜか机に向かう気がしない。」「テキストを開いても、問題を解く気力が湧かない。」受験生には、そんな時もあるかもしれません。原因は様々あれど、そのような状態を長引かせるわけにはいきませんね。さて、どうしたものか。いくつか提案させていただきます。

①思い切って、まる1日自由に過ごす
しばらく何もせずにダラダラ過ごし、それでも途中から不安になって、その日の課題を半分程度こなして1日を終えると、不安は多少解消されるので、その日にできなかった部分があることを、つい忘れてしまいます。そうした不安の解消の仕方は、その中途半端な姿勢がクセになり、次の日もまた同じように過ごすことになる恐れがあります。ならばいっそのこと、その日は全く勉強から離れ、好きなことをして気分転換をした方が、気力を充実させ、明日以降の再起につなげることができると思います。

②好きな科目だけ勉強する
「これをやっている時は楽しいし、気分が乗る」そんな科目はありませんか。今日はとにかくその科目だけを勉強する、という方法もあります。これだと、受験勉強の流れを1日分、全く停滞させるということにはなりませんので、生産的な方法だと言えます。勉強のおもしろさ、醍醐味を思い出すことにもなるでしょう。私の場合は「英作文」の課題でした。さらにこれを利用して、毎日の受験勉強はいつも「英作文」から始めていました。好きな課題に取り組むことで気分を高揚させ、それを次の科目へつなげていく、という寸法です。

③志望大学と触れ合う
志望大学を身近に感じることも、気力を取り戻すのに有効です。何と言っても、その大学に合格するために、受験勉強と毎日向き合っているのですから。改めて、大学のパンフレットを眺め、読む。そこに通っている自分の姿を想像してみる。時間が許せば、実際にその大学へ出向いてみるのもいいでしょう。キャンパスの雰囲気をじかに味わい、大学生になったつもりで歩いてみる。その大学に合格することを、既成事実にしてしまうのです。ワクワクしますよね。その気持ちが、日々絶え間ない努力を要する受験勉強の目的を思い出させてくれるのです。

④親と話をする
あなたのことを一番心配し、大切に思っているのは、あなたの親です。受験勉強の忙しさから、つい会話も疎かになっているかもしれませんね。こういう機会だからこそ、自分の大学進学について、どんな思いを抱いているのか、素直な気持ちで聞いてみるといいでしょう。親のその「思い」に触れ、感じ入ることで、倦んだ気持ちが消え去り、すがすがしい心持で、また前向きに取り組むことができるようになるはずです。この私にも、とてもいい思い出があります。

受験勉強のルーティーンによって枯渇してしまうこともある気力を、うまく回復させる術を身につけておくことも、重要なテーマだと思います。上に述べたことがその一助となれば幸いです。
文化人類学が教えるところの「ケ」と「ハレ」をうまく制御し、日常を生きる力とする。受験勉強は、まさに人生修養そのものですね。

開成ハイスクール英語科

豚+肉=豚肉 ⇔ pig + meat = pork

2016 年 9 月 12 日 月曜日

秋になりました。食欲の秋ですね。
ということで、今回は、「食べ物」に関するお話を。

皆さんは英語を学習していて、不思議に感じたことはありませんか。

豚=pig  豚肉=pork
牛=cow / ox  牛肉=beef
羊=sheep  羊肉=mutton / lamb
鹿=deer  鹿肉=venison

あれ、動物の呼び名と肉の呼び名で、単語が変わるぞ?

これを説明するには、イギリスの歴史を学ぶ必要があります。
もともとイギリスは、アングロサクソン人が支配していました。しかし、11世紀中ごろから約300年間、フランス(ノルマン人)に征服されます。いわゆる、ノルマン・コンクエスト[The Norman Conquest of England]です。日本は直接外国に占領された歴史がありませんから、なかなか実感がわかないと思いますが、外国(別民族)による支配を受けると、言語や文化に大きな影響を受けます。アングロサクソン人が話していた英語(古英語)が、ノルマン人の支配により、フランス語の影響を受けることになりました。

当時、動物(家畜)を育てていたのが、支配されること(=召使)となったアングロサクソン人であり、その肉を食べたのが、支配層であるノルマン人(=フランス人)です。ノルマン人には肉食の文化があり、アングロサクソン人には肉食の文化があまりありませんでした。

つまり、生きている状態(=家畜)でその動物を見ているのは、英語を話すアングロサクソン人であり、肉となった状態で見るのは、フランス語を話すノルマン人であったということです。ですから、動物・家畜を表す言葉は古英語由来のpig / cow / sheep / deerとなり、肉を表す言葉はフランス語由来のpork / beef / mutton / lamb / venisonとなるわけです。

では、鶏[chicken]はどうなの?
鶏=chicken / hen[雌鶏] / cock[雄鶏]  鶏肉=chicken

昔のイギリスでは、肉といえば「鶏肉」が主流であったため、chickenだけは、そのまま残ったといわれています。それ以外の「牛」「豚」などについては、その肉を食べる習慣自体が、フランスから流入してきたため、フランス語のほうを用いるようになったということです。ちなみに、動物と肉で単語を使い分けること自体が、言語的に見ても稀な現象です。フランス語では当然、「豚」と「豚肉」は同じ単語を用います。

さて、高1、2年生のみなさんの中には、これから志望校・学部を決める人もいるかと思います。今日お話しした内容は、「英語学」を専攻すれば、大学で学ぶことができます。「英語学」ってどんな学問だろう?と疑問に感じている人がいたら、参考にしてみてください。

開成ハイスクール英語科

ひと夏で人は変われる

2016 年 9 月 5 日 月曜日

みなさん、こんにちは。

私事ですが、開成で英語指導に携わり、約10年が経過しました。これまでずっと、高校生・大学受験の指導をさせていただいていますが、開成が他の塾や予備校に絶対負けていないと強く感じていることが1つあります。それは何か?

「毎年、予想以上に成績を伸ばして合格していく生徒が多い」ということです。

今年は、西田辺教室において夏期講習で7月末に授業をした後、8月末に再び同じ生徒たちと顔を合わせました。その際、皆一様に顔つきが凛々しくなっており、たった1カ月での生徒たちの変化に対して大変頼もしく感じました。また、次年度のセンター試験の結果と大きな相関をもつ8月のマーク式模試の自己採点においても、私の予想をいい意味で大きく裏切る生徒がたくさんいました。このような生徒の変化を目の当たりにし、来春の入試結果が今から楽しみに思います。

「可能性は無限大!」なんて美辞麗句はよく使われますが、それを実際に体現している塾・予備校は意外にも少ないのではないでしょうか。こうした成功の背景には、他者の何倍もの汗と苦悩と挫折があります。そんな、普通では経験できない「不断の努力→目標達成」というプロセスを実現するための場所が「開成ハイスクール」である、という強い思いを持って、私は授業・教室運営にあたっています。

ひと夏で成長した高校生たちへ、
高3生諸君、今からでも遅くはありません。
高2生諸君、次はキミたちの番です。残された時間は実質的にはあと1年です。
高1生諸君、みんなの「受験体力」は高1の学習でほぼ決まります。生活スタイルの見直しと確立を2学期に行いましょう。

開成ハイスクール英語科