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開成教育グループ


2015 年 6 月 のアーカイブ

雨の日に

2015 年 6 月 29 日 月曜日

6月3日頃に、例年より四日早く梅雨入りして、もうほぼひと月。今年の梅雨明け予想は、昨年とほぼ同じ7月21日頃だそうですから、あと3週間は雨が降ったりやんだりの日が続きそうです。
雨といえば、子どものころテルテル坊主を作り、軒下にぶら下げたことはありませんか?テルテル坊主の英訳は、そのものずばりを表す言葉はなく、
”a paper doll to which Japanese children pray for fine weather”
と説明的になります。このことからもわかるように、テルテル坊主は中国から日本に伝わってできたもので、英語圏にはないそうです。
一方、雨が降っている時に晴れることを願っておまじないのように歌う次のような童謡があります。
Rain rain go away,    「雨、雨、あっち行け!」
Come again another day. 「また別の日においで」
[ someone ] wants to play 「~が遊びたいんだ」
Rain rain go away,    「雨、雨、あっち行け!」
[ someone ]の部分には、人や動物などの名前が入り、外へ遊びに行くために雨が止むのを心待ちにしている様子が次々とリズムよく繰り返し歌われます。皆さんなら、
We want to study harder 「思いっきり勉強したいんだ!」でしょうか。
梅雨が明けて、すっきりと勉強ができる夏まであと3週間。
Rain rain go away!を唱えて頑張ってはどうでしょう。

開成ハイスクール英語科 松本泰雄

 

過信

2015 年 6 月 22 日 月曜日

 こんにちは。
以前にこのブログで、「『できる』という確信をもって問題に取り組む姿勢が大切である」という趣旨のことを述べましたが(2015年1月12日に掲載)、このことと、「自分は間違えるはずがない」と思い込むことは全く別物です。後者は、「過信」と言い換えてもいいでしょう。
自信の無さは、取り組みを消極的にさせ、疑心暗鬼を生み、ブレが生じ、解答に悪影響を及ぼしてしまいますが、その対極である「過信」もまた、大きな弊害を伴うものとして、注意しなければなりません。
「自分は間違えるはずがない」という「過信」は、過去の誤りを教訓とし、そこから何かを学び取る、という視点を欠落させます。また、問題演習や実際の試験で正答を得るには、その過程において、自分の解答を冷静かつ客観的に「自ら」チェックすることが必要ですが、「過信」はそのチェック機能を停止させてしまいます。事実、「過信」の持ち主は、解答時間が短く、然るべき「見直し」を怠っている場合が多いようです。
「自分にはできる」という確信のもと、しかし「間違える可能性がある」ことを常に前提として問題に対処するという、この二律のバランスを保つことが肝要なのです。

 

 

勉強と感情

2015 年 6 月 15 日 月曜日

授業中、問題が解けなくて、落ち込んでしまうこともありますよね。「全然アカン」「このままじゃ合格できない」とマイナス思考が止まらなくなってしまうかもしれません。でも、考えてみてください。授業で扱う問題がすんなり解けたら、授業は必要ありませんよね?参考書でも同じことが言えます。参考書に載っている問題は、おおむね大学入試の過去問から抜粋していますから、なかなかスラスラと解けないものです。
もう分かりましたね。まずは解けなくてもいいのです。解けないから授業で扱うのだし、参考書にも載っているのです。だから、解けなくても落ち込む必要はありません。「よし!次は間違えないようにするぞ!そのためには…」と前向きな姿勢で取り組めばいいのです。そして、一度間違えた問題をまた間違えたときは、思い切り悔しがってください。解けたときは、思い切り喜んでください。そうやって「感情」をぶつけて勉強することが、長期記憶へとつながるという研究結果もあります。人間には感情があって当たり前。勉強に関わる様々な感情と、上手に付き合っていきましょう。

開成ハイスクール英語科 津留天然

 

 

数学と科学・技術 その5

2015 年 6 月 8 日 月曜日

みなさん、こんにちは。
今回は、複素数から話を始めたいと思います。少し準備が長いので、結論を知りたい人は、最後の方を先に読んでください。さて、複素数とは、高校で初めて習う数で、二乗すれば、なんと-1になる数 i (虚数単位といいます)を使って書ける数のことです。不思議に思う人もいるでしょうが、まずはこの数を使ってお絵かきをしてみましょう。お絵かきといっても、数学を使ったお絵かきなので、ある程度のルールをもった書き方をします。  
まず複素数として、z=-3+2i を考えてみましょう。この複素数に対して、座標 (-3,2) に点を書きます。次に z=-2+2i を考えましょう。同様にして、座標 (-2,2) に点を書きます。さらに z=-1+2i を考えましょう。そして座標(-1,2)に点を書きます。こうすることで、平面上に横一直線に並んだ点が書けます。

「だから、どうした。当たり前ではないか」と思う人もいるかと思いますが、では次のようにしたらどうなるでしょう。今は、複素数 z を考えましたが、zの2乗 を考えたらどうなるでしょう。

と計算できるので、(5,-6),(0,-8),(-3,-4),⋯ と点を書いていきますが、ではどんな絵が現れるでしょう。実は次のようになります。

なにか、くねっと曲がった曲線が出てきましたが、これは放物線になることが分かっています(高校数学でよく見かける放物線が横倒しになっています)。では次に、上のアニメーションでは、虚数単位 i の前の係数を 2 にしていましたが、1にしたり、0.5にしたり、0.1にして、同じことをしてみるとどうなるでしょう。次のように多数の放物線が一度にかけてしまいます。

それぞれの点がギュッと集まってきて、そのあと散っていく様をみると、何か可笑しいですね。いや、可笑しいどころか、何がしたいのかわからないし、そもそも「数学と科学・技術」という題名はどこにいったの?と思っている人もいるでしょうか?では、最後に二次方程式の解の公式みたいなものを使ってみましょう。

となる点を書いていきます。複素数のルートって何、という疑問はここでは深入りできないので、省略します。この形だと次のようなアニメーションができます。

真ん中にある茶色い丸はわかりやすくするために書いているので無視してください。動いている点が今考えている物です。10種類の動く点があるのがわかると思いますが、どのように見えるでしょうか?実は、この点の動きは、左から右に水が流れているときに、真ん中に丸い丸太を置いた時の水の動き(流れ)になる、ということが分かっています。その昔、鴨長明は「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」と詠みましたが、そんな水の流れが、想像上の数と思われていた複素数と結びつくなど誰も想像しなかったでしょう。そう、勉強することは、人間の苦心に満ちた文化を学ぶことでもあるのです。

開成ハイスクール数学科 村上豊

体育祭の思い出

2015 年 6 月 1 日 月曜日

6月に入りました。この時期は、特に学校でイベントが開催されることが多いようです。体育祭や文化祭、部活動の大会、もちろん定期テストもあり、大変忙しいことでしょう。その中で今日は、体育祭について私の思い出を交えながら話そうと思います。
高校1年生のある日、体育祭のメインイベントであるクラス対抗リレー(4人出場)に誰を出場させるかを議論していました。話は進み、50m走のタイム順で選ぶことになりました。たまたま足が速い人が少なく、あまり運動が得意でなかった私が出場することになりました(同タイムの陸上部の人がいたのになぜか私が選ばれました)。当時、私は運動部に所属しておらず、ましてリレーは1人200m走らなければならないので、50mのときとは勝手が違い、体育祭当日までかなり不安でした。
迎えた当日、まずは予選。運が良かったのか、対戦相手に問題が生じたのかは分かりませんが、残りの3人の活躍もあり、1位で通過。まさかの展開にクラス中が大興奮。そんな中、続いて決勝。予選を勝ち抜いただけあって対戦相手も強豪ぞろいです。そしてレースが始まり、3走目の私は順番を待ちながら戦況を見つめていました。1、2走目が快調に飛ばし、1位で私にバトンをつなぎました。バトンを受け取り、無我夢中で走りましたが、あっという間に私は2人に抜かされてしまい、最終走者のがんばりで、辛うじて2位という結果に終わりました。
必死で謝る私に対して、残りのメンバーは「よくがんばった」「部活もしていないのにこれだけ走れるのはすごい」と、ねぎらいの言葉をかけてくれました。まだ高校生活が始まって2か月しか経っていませんしたが、絆が深まり、仲間がいる心強さを感じた瞬間でした。
話は長くなりましたが、自分が落ち込んでくじけそうになったとき、仲間の存在が大切になります。もちろん壁は自分で破っていかなければなりません。しかし、1人では破れない壁も仲間と一緒なら壊せるかもしれません。また、その仲間は時としてライバルにもなります。互いに切磋琢磨しながら成長することもできます。
勉強も然り。周りの友達を、勉強面でも助け合い、競い合える仲間として意識し、大切にしてもらいたいと思います。

開成ハイスクール数学科 鈴木悠太