冬休みを意義あるものに
高3生はもちろんのことですが、1・2年生にとっても冬休みは非常に重要な時期であると言えます。ではどのように冬休みを過ごしていけば良いのでしょうか?
(高校1年生は今後を左右する転換期)
まず取り組むべきことは、「二学期の学習内容の見直し」からです。
二学期は一学期に比べ、どの教科をとっても非常に難しい内容になりました。そのため、早いうちに見直しをしておかないと2年生になる頃にはもう手遅れ、という状態になりかねません。
特に英語と数学には力を入れてください。この2科目は高校教育の大きな柱ともいえる科目ですから、土台は早めに形成しておく必要があります。「教科書をしっかり読み込み、問題をもう一度解きなおし、知識が再構築できたら、定期テストの問題をもう一度解いてみる」といった流れで進めて下さい。
同じ問題を間違うというのは避けなければなりません。ミスがなくなるまで続けていきましょう。地道な作業ですが、着実に効果を発揮するやり方です。必ず、三学期に役立ちます。
(高校2年生はあと3か月したら受験生という切羽詰まった時期)
大学受験は大学入学共通テストが1月中旬に行われ、私大入試も1月下旬から始まります。4月に3年生になって「さぁ、いよいよ受験生だ!」と気合を入れても、10ケ月しか残されていないのです。1年間勉強することを考えれば、高校2年生の冬休みこそ、「受験生としての始まり」と言えます。その意識を持てている人と、持てていない人とでは、4月に始まった時点で大きな差となって表れます。だからこそ、冬休みから始めなければいけないのです。この時期にやることは「弱点分野の克服」です。英語や数学で「この単元が苦手」という部分が誰しもあるはずです。3年生になると文系は社会、理系は理科が本格的になり、英語や数学にじっくり取り組む時間はありません。ですから、2年生のうちに、できるだけ苦手な単元をなくしておくことが必要になります。場合によっては、1年生の教科書を取り出し、読み直して理解を再構築するところから始めなければなりません。時間をかけても構いませんので、早めに「できない」を「できる」に変えられるようにしてください。この時期から頑張っておけば、一年後に1ランクも2ランクも上の大学を目指すことも夢ではありません。妥協することなく、早めのスタートを切りましょう!
(高校3年生は言うまでもなく追い込みの時期)
やるしかありません!一日12時間の勉強を、冬休みの二週間で行うだけでも170時間ほどの勉強時間が確保できることになります。これだけの時間を集中力を持って取り組めば、良い結果になるに決まっています。あと二~三ヵ月あらゆるものを我慢して勉強を継続していけば、望むものが手に入るというところまで来ているのですから、様々な衝動を抑えられるようにしてください。
毎年、年末特訓では、受講生全員が集中して取り組んでいます。この特訓で得たことも合わせ、入試を突破しましょう!
開成ハイスクール数学科 中嶋由博