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開成教育グループ


2014 年 10 月 のアーカイブ

「ヤル気」の維持

2014 年 10 月 27 日 月曜日

こんにちは。
受験勉強を、弛まず順調に続けていくには、当然ながら「ヤル気」を維持することが必要です。では、「ヤル気」はどこから生じるのでしょう。言うまでもなく「自分の中から」ですね。そして、自らに「ヤル気」を喚起させるには、そのための意識的な工夫も必要です。
人間は、自らの取り組みに対する「成果」を実感したとき、それが動力となり、さらに意欲的にその取り組みを続けていくことができます。「成果」は「報酬」と言い換えてもいいでしょう。報酬が与えられればこそ、積極性が生じるのです。
そこで、日々の取り組み、受験勉強の成果を実感する具体的な方法を紹介します。日記を付けるのです。一日の終わりに、科目ごと「今日は何を扱い、何ができるようになったのか」を書き留めていくのです。できなかったことではなく、プラスの成果として「できるようになったこと」に焦点を当ててください。
こうすることで、1日の終わりに「達成感」を抱くことができ、その自覚が明日への意欲を生み出すのです。受験勉強は目標達成のプロセスです。「今日の取り組みによって、目標に1日分近づくことができた」という成果を毎日実感できればこそ、「ヤル気」を絶やさず目標に向かっていくことができるでしょう。

 

 

数学と科学・技術 その2

2014 年 10 月 20 日 月曜日

みなさん、こんにちは。このブログの原稿を書こうとしていた時に、嬉しいニュースが入ってきました。青色LEDの発明で、日本人3人がノーベル物理学賞を受賞しました。そこで今回は、このことについて書いていこうと思います。
 みなさんが、この原稿を読んでいる画面には、さまざまな色があります。では、青色がなければどうなってしまうのでしょう。少し実験してみました。下の画像を見てください。このブログのバナーです。

もしこの画像に青色が使えなかったとしたらどうなるでしょう。青いところが消えるだけでしょうか?実は次のようになります。

全体が黄色くなってしまいました。これは、パソコンの画面などのように、光っている物の色は、赤緑青の光の三原色からできているためです。赤緑青の三色がそろって初めて白色ができ、青色をなくすことで、赤と緑が混ざった黄色が見えているのです。ノーベル賞の受賞理由に「白色光源を可能にした青色LED」というようなことが書かれていますが、青い色を使うことで白色ができていることがわかると思います(実際、みなさんが見ている色は、青色LEDの青そのものではない可能性の方が高いですが、ここでは、そのことは置いておきます)。
 では、青く光ればそれでいいのでしょうか?そうではありません。青い色が弱いと白くできません。下の画像をみてください。青い色をだんだん強くしています(そうは見えないかもしれませんが・・・)。

「青色30%」

「青色50%」

「青色70%」

「青色100%」

そして、この青い色を強くしていく、というところに実は数学が使われています。詳しいことは省略しますが、数学Aで学ぶ記数法(n進法)が利用されています。鈴木先生もひとつ前のブログで記数法の話をしていますね。このように、単に青く光ったというだけでなく、青い色を数字に変えて制御できるようになったことが大事なことです。実際、色を、数字を使って制御することで次のようなこともできます。次の画像をみてください。ブログ記事の入口のところにいる、「マチルダ先生」です。服の色が変わっていっているのがわかると思います。これは、青色だけでなく、赤や緑の色の割合も制御することで実現しているのです。

 いかがでしたでしょうか。みなさんが今学んでいることは、実は色々なところで関連しあい、日常の中で使われています。学ぶことで、先人の知恵を吸収し、色取り豊かな人生を歩んでください。

開成ハイスクール数学科 村上 豊

 

 

記数法

2014 年 10 月 13 日 月曜日

こんにちは!今回は記数法についてお話ししたいと思います。

記数法とは,適当な文字や記号と一定の規則を用いて数を表す方法のことを言います。数学や情報の授業で習うのですが,先日テスト勉強していた生徒Aさんが「16進法の計算ができない。こんなの意味あるの?」と言っていました。確かに,3進法や16進法など普段の生活で使うことはほとんどないでしょうし,0~9までの10個の記号で数を表す10進法に慣れているので,他の方法で数を表して計算するのは,時間と労力が要ります。

しかし,実は普段の生活でも10進法以外のものが使われているのです。たとえば,「時間」です。時間は,秒・分・時という単位で表されていて,60秒→1分,60分→1時間,と変化していき,さらに日・週・月・年などさらに大きな単位も存在します。60で新しい単位(桁)に変わるということで60進法と言えるでしょう。では,この60進法の概念はいつ・どこで生まれたのでしょうか?

60進法は古代バビロニアで紀元前2000年ごろから使われ始め,星の運行計算などの天文学が飛躍的進歩を遂げました。60という数が使われた理由は,一説によると60は,2,3,4,5の最小公倍数であるので,要するに4つの基本的な数で割り切れることで計算が容易になるからと言われています。ただ,この秒や分の概念は,あまりにも細かくそれを知る術がなかったので,当時の一般市民には根付かなかったようで,認知されるようになったのは,時計が発明された16世紀終わりごろだそうです。

およそ4000年前に発明されたこの時間の概念が,現代まで使われているなんて驚きですね。このように,無意味に思えるようなものでも歴史を調べてみると,意外な発見に巡り合うことができ,少しは楽しく思えるかもしれません。

 

開成ハイスクール数学科 鈴木悠太

 

 

努力の秋

2014 年 10 月 6 日 月曜日

こんにちは!2学期最初の定期テストの時期ですね。開成ハイスクール日生中央・川西中央教室の生徒たちに話していることですが、この定期テストは1学期中間テストと並び、とても重要なテストです。ここで十分な結果が得られないと、その単元の延長である期末テストに多大な影響が出ます。そればかりか、1年の締めくくりである学年末テストへのモチベーション低下につながってしまいます。逆に、しっかりと好成績を残せば不安要素はなくなり、理想的な状態で学年末テストまで全力を出し切ることができるでしょう。高1・高2生のみなさんには、これまでの定期テストで経験した全てを生かし、結果にこだわってテストに臨みましょう。

 

高3生は、各志望校に特化した入試対策を行っている時期だと思います。開成ハイスクールでは、夏合宿や夏期講習で徹底して基礎固め・受験対策を行ってきました。その延長線上にあるのが、現在実施している、志望校別の実戦講座「志望校突破ゼミ」です。今こそ、出題形式別に実戦力・得点力を身につけて、志望大学合格の確信を揺るぎないものにしてほしいです。

みなさんの力は、これからも際限なく伸びていくでしょう。大学受験という大きな壁に立ち向かう中で、時には不安になり、挫けてしまうこともあると思いますが、私たち開成ハイスクールのスタッフが全力で支えていきます。みなさんは、今できることに全力を集中してください!

 

今を頑張るすべての高校生が素敵な秋を過ごせるよう祈っています。

 

開成ハイスクール数学科 光畑雄策