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開成教育グループ


2016 年 11 月 のアーカイブ

志望大学と受験大学と進学大学

2016 年 11 月 28 日 月曜日

10月中旬から毎週のように実施されてきた模試も、11月末をもってほぼ終了しました。受験された皆さんは、その成績判定の返却を心待ちにしていることと思います。大学入試センター試験まで50日を切り、受験勉強に一層身を入れていく中、この12月に欠かせないことが受験校の選定です。今回はそのアドバイスをしたいと思います。

面談をすると「第一志望は○○大学△△学部□□学科です!」と高らかに宣言される方は圧倒的に多いですが、「そこがダメだったときは?」との私からの問いには「・・・」と答えに窮する生徒が少なくありません。確かに、第一志望大学合格に向け、最後まで諦めずに努力しない限り、合格切符は勝ち取れませんが、すべての受験生が第一志望大学合格とならないことも事実です。

受験には様々な労力がかかります。進学決定に際しては、家庭方針を考慮しなければならないこともあるでしょう。そうした中、受験が終わったときに「こんなはずではなかった…」と後悔しないよう、あらゆる状況を想定し、リスク管理することが大切だと考えます。特に現役合格・進学にこだわる方は、受験大学に幅を持たせることが必要となります。

国公立大学の最終受験校決定はセンター試験後になりますが、私立大学の受験校決定面談がいよいよ始まります。自らの大学進学に際し、どうしても譲れない条件があるのならばその想いを聞かせてもらい、模試の成績資料を参考に、皆さんにとって最善最良となる受験大学選定の提案をさせていただきます。そして、もし新たな目標が定まれば、それに向かって邁進して欲しいと思います。

 開成ハイスクール数学科 中澤宏尚

単語の切れ目は意味の切れ目

2016 年 11 月 21 日 月曜日

先日、中学3年生の英語の教科書を見ていると、アウンサン・スーチーさんの写真が、「アウンサンスーチー」という表記と共に載っていました。私の記憶が正しければ、以前は「アウンサン・スーチー」と表記されていたはずです。区切りの点がないので誤植かというと、そうではありません。ミャンマー(ビルマ)では姓が存在しないので、「アウンサンスーチー」を区切る必要が実際にはないのです。ですから、区切り点を表記しないのが正しいということになります。

単語の区切りというのは時に難しいもので、日本語でも同様です。例えば、「清少納言」を「清少」+「納言」と勘違いしている人が多いのではないでしょうか。古文をよく勉強していればご存知かと思いますが、「少納言」というのが役職名ですから、「清」+「少納言」が正しい区切りとなります。「登竜門」も同様です。「登竜」+「門」と思われがちですが、もともとは夏朝の皇帝・禹が治水事業において山西省の黄河上流にある竜門山を切り開いてできた急流に由来しますので「登」+「竜門」が正しい区切りということになります。

今度は英語で考えてみましょう。「トリケラトプス」という恐竜がいますね。区切りを入れるとしたら、どこにはいると思いますか? 多くの人が「トリケラ」+「トプス」と答えるのではないでしょうか。ですが、これは違います。英語では[ triceratops ]と表記しますが、これは< tri > + < cerat > + < ops >が合わさった言葉です。< tri >はご存知の通り、「3」を意味します。[ triathlon ]は「3つの競技」という意味を形成し、「トライアスロン」。[ trilingual ]は「3つの言語を使える」という意味ですね。 < cerat >は「角」を表します。[ ceratopsian ]は「角竜類(horned dinosaur)」、[ ceratoid ]は「角のような,角状の」という意味ですね。「角質」は専門用語で[ keratin ]といいますね! < ops >は「顔」を意味します。つまり、[ triceratops ]とは文字通り「3本の角をもつ顔」の恐竜ということです。

このように、英単語の中には、意味を持つパーツを組み合わせてできているものがあります。この考えを「語源」といいます。例えば、[ detain ]は「拘束する」という意味ですが、< de > + < tain >です。< de >は「離れた所へ」、< tain >は「とどめる」という意味です。「離れたところにとどめる」⇒「拘束する」ということです。このように語源を知っていると、一気に語彙が増えます。< de >でいうと、次のような単語があります。

< tain >も同様に、次のような単語があります。

単語がなかなか覚えられず苦労している人もいるかもしれません。たまにはやり方を変えて、語源から攻めてみるのもいいですよ!

開成ハイスクール 英語科

「人生に意味を」

2016 年 11 月 14 日 月曜日

みなさんこんにちは。
今年の夏、ふと学生のときに使っていたSNSに久しぶりにログインしたところ、
過去の書きためた文章の中から、みなさんに紹介したいものが見つかったので、今回紹介したいと思います。
私は大学で文学部英文学科に所属していたのですが、卒業までの4年間で「文学」に関する講義を受講したのは8単位くらいで、「読書嫌い」な学生でした(卒業単位の半分は音声学・音韻論で音声実験をし、もう半分は心理学という「文学部らしからぬ」学生をしていました。)が、そんな私でも魅力を感じる作家がいます。
今回は『星の王子さま』で有名なフランスの作家、サン=テグジュペリの有名な一節を紹介したいと思います。

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木が花をひらくためには
木を刈り込むだけでは充分だといえない
春がこなければならない

離陸するためには
飛行機を軽くするだけでは充分だとはいえない
海風が吹かなければならない

人間とはなにか
もっともよくそれを発見することのできるのは
砂漠のまんなかでのことである

人間の偉大さというものは、
人類全体の運命だけから考えられるものではない
ひとりひとりの個人は、またひとつの世界なのだ

肉体を抱くことではない、羽毛とも、光ともいえる
そのからだを借りていた重たさのない天使を抱くことこそ
愛するということだったのだ

われわれが区別されるのは
理屈から生み出される方法によってであり
目的によるのではない
われわれは戦争に際してたがいに敵対しあいながら
そのじつ、おなじ約束の地をめざして出発しているのである

偉大な人というものは
種子をまかれるまえに耕されているものなのだ

人生に目ざめるにはどうすればよいのか
自分自身をあたえることだ

絶対に自分が正しいと主張できる人がいるだろうか
人間の眼にみえる領域とは、微少なものなのである
言葉は不完全な道具にすぎない

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サン=テグジュペリ 『人生に意味を』より引用
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サン=テグジュペリの作品は子どもでも読める作品が多いのですが、その解釈は実に多様で、反戦的意味合いを持つものや哲学的な意味合いを持つものまで多岐にわたります。

受験生に私がこの一節から感じとってほしいことは…
① 人間の真価は,逆境でこそ問われる
→とうとう「アラサー」と呼ばれる世代になってしまいましたが、大学受験で頑張ったことで得られる自信が大人になってからも活きてるなぁと痛感しています。周囲をみても、肝心なときに頑張ることができた人、苦労して壁を超えてきた人は、困難に直面したときの動き方がうまく、人生成功している人が多いように思えます。

② 自分の眼前に広がっている世界は自身が選択して見ている世界であり、全体ではない
→人間も結局は主観的な生き物なので、自分が置かれている状況で物事を判断してしまいがちです。私自身もそういうところが多いので偉そうには言えませんが、やはり年齢が若いみなさんと接していると「もうちょっと視野を広げたらいろいろうまく回るのにな」と感じることが多いです。
特にしんどいとき、道に迷ったときこそ、周囲の信頼できる人の言うことに耳を傾けてみてはどうでしょうか。

「人は一人では生きていけない」「人生は一回きり」これは間違いのないことだと思います。
大学受験も人生の一大イベントです。せっかくなら辛いだけのイベントではなく、今後みなさんの人生の糧となる受験をしてほしいな、と考えています。
私の仕事はみなさんが受験という大きな壁を超えるお手伝いをすること。
何かあったら各教室の頼れるスタッフに気軽に声をかけてみてください。

ハイスクール英語科

みんなから愛される受験生に

2016 年 11 月 7 日 月曜日

夏休みが終わってここまでの期間、指定校推薦入試やAO入試の制度を利用して、既に第一志望合格を勝ち取った人がいることは本当に喜ばしいことです。これまで頑張ってきた結果ですね。おめでとうございます。毎年のことですが、そのような情報は少なからず受験生の気持ちに影響を与えるようです。「○○君が、△△大学に合格したのか。自分もAO入試に出願しておいたらよかったなぁ。」その気持ちはわかります。でも、△△大学は、あなたにとって本当に行きたい大学でしたか?早く受験を終えてしまいたいという気持ちは、この時期、特に強くなることが多いです。ゴールは人それぞれ違います。国公立志望者は、ここからがいよいよ本番となっていきますし、私大志望者も公募推薦入試の受験が本格化します。「人は人、自分は自分」と頭では理解していても、やっぱり他人の動向は気になります。これまで共に競い合ってきた仲間が入試を先に終えたことに対して、心の底からおめでとうと言えるような心の余裕があればいいなと思います。

開成ハイスクール西田辺教室では、今年、七夕の際に、願い事を短冊に書いた先生、生徒がいました。その中で、一番印象に残ったことで、大切なことだなぁと思った言葉があります。それは、「みんなから愛される受験生になりたい」です。誰しも受験は孤独な個人戦だと思い込みがちですが、本当は違います。周りにはあなたを支えてくれている多くの人が存在することを忘れないでください。

開成ハイスクール 英語科 濱田健太郎