高3生諸君へ ~実りの秋を実現するために~
2017 年 9 月 25 日 月曜日今年もいよいよ残すところあと3か月と少しとなった。公募推薦入試を受験する受験生にとっては、入試本番まで既に1~2か月となっている。また来年1月13日と14日実施のセンター試験までほぼ3か月半。これからはひたすら得点力を身につけることに全力を注いでいかなければならない。限られた時間の中でどれだけ持てる力を発揮して合格点に達することが出来るかが勝負となる。過去問演習に取り組む機会もこれまで以上に増えていくであろうが、毎回の演習に本番同様の緊張感を持って臨まなくてはならない。何の問題意識もなく漫然と演習に取り組むだけでは、全くの時間の無駄である。合格最低点に届くために、確実に解き切らなければならない問題、いっそ捨ててしまうべき問題などを確実に見極めていくことも大切なことである。そうした訓練も全て含んだ演習を積み重ねていかなくてはならないのである。
公募推薦入試は、理系は英語・数学、文系は英語・国語という2教科入試が多い。公募推薦入試を受験する受験生は、まずはこれらの受験科目のピークを入試当日に持ってこなくてはならない。一般入試でもこれらの科目は当然入試科目となるので、仮に公募推薦入試を受験しない受験生も、これらの科目に関しては年内にかなりの仕上がりを目指して努力を続けなくてはならない。
公募推薦入試であれ一般入試であれ、例年1~2点差での合格・不合格の報告をしばしば受ける。当然のことながら、合格最低点の辺りに得点分布の人数が集中するので、およそ1問が2点~4点ぐらいだとすると、わずか1問の成否が合否を分けるのである。言うまでもなくケアレスミスなどは断じて許されないのであり、逆に言えばそうしたミスを完全に払拭する過去問演習が強く求められているのである。
入試当日は頼れるものは自分の力のみである。これまでに培ってきた知識、技術、忍耐力、全てを投入して確実に合格最低点をクリアーしなければならない。しかしながら、入試までの道のりは決して孤独なものではない。家族・友人・先生に支えられながら、入試当日を迎えるのである。自分を支えてくれた全ての人々に感謝しながら、試験会場に向かえば、あとは普段通りの力が発揮出来、必ずや合格を勝ち取ることが出来るであろう。
中島みゆきの名曲「ファイト!」の中で、「闘う君の歌を闘わない奴等が笑うだろう」というくだりがあるが、受験生が己に鞭打ちながら、懸命に闘い努力する姿は本当に美しい。その闘いと努力の結果が必ずや「合格」という成果をもたらすであろう。
全ての受験生の健闘を心から祈念している。
開成ハイスクール国語科 森脇 庸介