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開成教育グループ


2012 年 7 月 のアーカイブ

卒塾生の力

2012 年 7 月 30 日 月曜日

開成ハイスクール西田辺教室では、多くの卒塾生が勤務しています。
今年、新入社員で入ってきたS先生も元開成の塾生です。

大学生のスタッフ(チューター)の中にも、私の教え子が増えてきました。
けなげに頑張っている彼らを見ていると、胸が熱くなります。

彼らは、楽に大学に合格した生徒ではありません。
苦しみながら辛さに耐えて、その結果合格した生徒たちです。
その苦しみや辛さは、今、この現場で生かされているのです。

彼らには、部活と勉強の両立に困っている生徒に、的確なアドバイスができます。
世界史・日本史・地理・倫理政治経済など、社会科目の選択で困っている生徒、
化学・物理・生物・地学など、理科科目の選択で困っている生徒に、
自分の体験談、成功例、失敗例などを交えながら相談に乗ることもできます。
進学先や学部決定で困っている生徒に、豊富な情報を提供することができます。

また、彼らが生徒の質問に答えるスピードにも驚きます。
あとで聞いてみると、実際に彼らも高校時代に苦手としていた分野だったとのこと。
すぐに生徒たちの躓いている箇所がわかるそうです。
失敗が、いい形で生かされているなぁと感じます。

彼らの気配りや配慮は想像以上です。
私自身が忘れていたことを思い出させてくれることも…。
そんな彼らを、私は本当に誇りに思います。

現高校3年生で、「卒業後、開成で働きたい」という生徒も結構いるようです。これほど喜ばしいことはありません。

暑い日が続いていますが、生徒のみなさんは体調に気をつけて、充実した夏期を過ごして下さい。

 
開成ハイスクール英語科 大道 英毅

子どもの成長と今後の教育について

2012 年 7 月 17 日 火曜日

 娘が1歳になりました。
 0歳から1歳への成長はすごいもので、もはや赤ちゃんというよりも、幼児になってきたなあ、と感じています。

 今はまだ、どういった習い事をするべきかについては考えていませんが、今後はしっかりと考えていかないといけないと思っています。私は数学講師なので、娘には「前田先生の娘は数学ができるんだろう」という周囲の期待がかかってしまうと思います。しかし、数学の能力は必ずしも遺伝しないと思うのです。もっと言うならば、私はもともと、数学が苦手だったのです。
 そこで、数学ができるために私が重要だと思うことを書いておきます。

 ①計算が早いこと
 ②計算ミスがないこと
 ③論理的に問題を考えること
 ④図形的な直感があること

 この4つが、数学ができるようになる上で重要であると私は考えています。
 上記の4つのうち、①・②については、基本的な四則計算(+-×÷)が速く、正確にできることです。そのためには、ソロバンや計算ドリルなどでの反復練習が重要です。娘にも是非、ソロバンを習わせたいと考えています。
 ③・④については、資質による部分もあると思いますが、なるべく身につくように日々の生活の中で、あれこれ工夫しながら娘に楽しく指導していきたいと思っています。

 1歳にして親の過大な期待を背負って、子どもは大変ですね(笑)。

 数学は、努力次第でできるようになる科目です。私はすでに高校生だから数学ができないと思う必要はありません。少なくとも大学入試の数学では、天才的な閃きがなくても合格点を取ることはできますので、とにかく日々の努力を大切に、数学に取り組んでいきましょう。
 
 
開成ハイスクール数学科 前田佳邦
 
 

私の大学受験(その3)

2012 年 7 月 9 日 月曜日

( 2012年5月7日「私の大学受験(その2)」からの続きです。)

 こんにちは。

 神戸市外国語大学。わたしはその「偏差値」をまったく知りませんでした。いや、正しくは、そもそも「偏差値」なるものを知らなかったのです。ところが結果として、そのことが私には幸いしたのかもしれません。学年2番(最下位から)の生徒が、志望校の偏差値を知ってしまった時点で、要らぬ先入観が災いし、はなから受験を断念してしまったかもしれないのです。
 さらに、センター試験や二次試験の出題形式などもまったく知らずに入試当日を迎えることになりました。もちろん、模試なども受けていません。なんという身のほど知らずでしょう。情報戦略も合格の大きな要因となる今日の受験からすると、考えられないことですね。
 ところが、私なりに信念があったのです。「真の実力」があれば、いかなる形式で出題されようとも、解けないはずがない。例えば英語なら、すべての英文をすぐさま正確に解釈できるなら、それに付随するどんな設問にも答えられないはずはない。とにかく要は、絶対的な「真の実力」を身につけさえすればいいのだ、という考えです。
 誤解のないように断っておきます。今日の受験では、出題形式に見合った合理的な「解答法」を技術として身につけることは必須の課題です。ところが当時の私は、そうした戦略・戦術を立てる賢明さと情報を著しく欠いており、だから、あれこれ愚策を弄するより、とにかくすべてを完璧にすることに専念するほうがむしろ近道である、と考えたのです。
 では、どこまでやれば「完璧」なのか。その基準は自らに設けました。「自分で納得のいくまでやる」というものです。つまり、偏差値や出題形式といった「枠」に従って勉強の質と量に上限を設けるようなことは一切しなかったのです。ここまでは入試に出る、これ以上のことは入試に出ない、といったことをいちいち考えるくらいなら、とにかく目にしたもの、載っていることすべてを貪欲に吸収していったほうが手っ取り早い、と思ったのです。客観的には非合理、非効率的な勉強法ですが、私にとってはそれがむしろ効率的に思われたのです。あれこれ考える前に、とにかく「やる」。やるかやらぬか迷うくらいなら、とにかく「やる」。難しかろうが多かろうが、とにかく「やる」。入試に出ようが出まいが、とにかく「やる」。その単純さが私には最も分かりやすく、腑に落ちる勉強法でした。
 2番(最下位から)の生徒を国公立大受験のレベルにまで鍛え上げるには、むしろやるべきことの上限を設けなかったことが功を奏したのかもしれません。

つづく

高1生から、よく相談される悩み

2012 年 7 月 2 日 月曜日

1「高校の友だちと親しくなれない」
2「中学のほうが楽しかった」
3「部活をやっていても楽しくない」
4「勉強に身が入らない」

これらの悩みの原因の1つに、人間関係が上手くいっていないことが考えられます。
生徒に詳しく話を聞いてみると、「部活の先輩と上手くやっていけない」「地元の中学校の友だちと遊んでいたほうが楽しい」といったことを話してくれます。しかも、人間関係が上手くいかないと、勉強にも身が入らなくなるようです。
そして生徒は「なぜ、高校では人間関係が上手くいかないんだろう?」と更に深く悩みだします。自分に原因があるのか?それとも周囲の人間が変わっているのか?そう考えだすと、マイナス思考が止まらなくなります・・・。周りが見えなくなってきます。
最終的に生徒はこう考えます。「周りの人たちは人間関係が上手くいっているのに、自分一人だけが取り残されてしまっているのではないか?」
しかし、悩む必要はまったくありません!なぜなら、高1生の多くが同じ悩みを抱えているからです。なぜ今までは、人間関係でそれほど悩まなかったのか。その答えの中に、答えは隠されています。中学のクラスメイトは、ほとんど同じ小学校からの持ち上がりですが、高校のクラスメイトは、別々の中学校から集まっています。だから、人間関係が中学校よりも上手くいかないのは当たり前です。そしてクラスメイトの大半がそうなのだから、自分一人だけが悩む必要はありません。それに、1年経てば、たいてい人間関係は自然と築かれます。ですから、もう少し楽観的に考えて、高校生活を過ごしてください。多くの楽しみが待っているはずです!

開成ハイスクール英語科 津留