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開成教育グループ


2013 年 10 月 のアーカイブ

センター試験「国語」の勉強法

2013 年 10 月 28 日 月曜日

 この時期、国語の勉強に手詰まりの人、また自信をなくしている人はいませんか。センター試験における国語の特性は、80分での時間配分の難しさでしょう。現文・古典問わず、時間内に完全な解答を導きだすのは至難の業です。そこで、読む速度のアップや、設問を効率よく処理する必要があります。そのため、この時期に過去問を継続して解くことは必須となります。そこで、過去問を解く際に、どのように時間を配分するかです。
 最も基本的な形は、評論文25分、小説20分、古文20分、漢文15分といった配分です。もちろん、苦手な科目のバランスによって、各自で時間の微調整が必要となりますが、自分の理想の時間配分を見極めることも過去問演習をする際の重要な課題です。
 さらに、国語は「継続的」な学習を行わないことには、なかなか成績に反映されません。したがって、本当に国語の成績で行き詰っている受験生は、毎日国語に触れる必要があります。だからと言って、国語に費やす時間は短くてOKです。例えば、今日は評論文を1題とか、明日は古文を1題といったように、科目をピックアップしながら解いていっても構いません。1題にかかる時間は平均20分ですから、1日のうちに20分の時間を確保し、解き続けてください。逆に、伸びない勉強法の典型は、1週間に1度だけ2時間かけて、といった方法です。これでは折角の勉強時間もなかなか実を結んでくれません。
 現在、国語の成績不振に悩んでいる人は、上記のことをぜひとも参考にしてみて下さい。国語は日々の積み上げが、必ず試験当日に結果をもたらしてくれます。継続は力なり。頑張りましょう!
 
 

開成ハイスクール国語科 重留英明

受験生の秋

2013 年 10 月 21 日 月曜日

 理由ははっきりしていないが、気温の変化がどうやら影響しているらしい。また、騒がしかった夏が終わることで切なくなり、高校生活も終わりに近づいてしんみりした気持ちになる。気温はだんだん下がり、人恋しくなる…。

 そうしたことが重なって、どうも気力が維持しづらくなる受験生が出てくる。

 たとえば、頑張っているのに思ったよりも模試などの成績が上がらなかった生徒は、「自分が怠けている」「努力不足だ」と勘違いしてしまう。その結果、以下のような悪循環が生まれる。
<成績低下→不安や焦り→勉強時間を増やす→睡眠時間を削る→疲労の蓄積→能率・集中力の低下→成績低下>

 自分に思い当るところがあるなら、次の対処法を実践すれば大丈夫だ。

 (1)日中に強い眠気がないほどの睡眠時間を確保する
 (2)疲労が限界に達して集中力や能率が落ちてきたら、思い切って気分転換をする

 「いや、それでも自分に休んでいる暇なんか…」という人は、もっと自分のことを客観的に見る必要がある。自分を知ることは受験に最も必要な能力の1つだ。そのためにも、気分転換は一人ですべきだ。友達といると、どうしても周りに目がいってしまう。おそらく、今悩んでいる人のほとんどが、友達と自分を比べているのではないか?友達といると、自分が見えなくなることがある。だから、意図的に一人になることも必要なんだよ。

 みんな悩んでいることは同じなんだ。私も受験生の時は同じように悩んでいたし、成績が上がった友達を見て焦っていた。後からその友だちに聞いた話では、彼も勉強する私を見て焦っていたらしい。みんな同じ気持ちを抱えながら受験を戦っているんだよ。 
 

開成ハイスクール英語科 津留天然

新指導要領と数学(その6)

2013 年 10 月 15 日 火曜日

 みなさん、こんにちは。暑い夏が終わり、実りの秋がやってきました。高3生のみなさんは、夏の努力が実り始める時期です。今後も、ペースを乱すことなく、努力を続けてください。
 さて、前回(7月22日)に引き続き、今回も新指導要領と数学の話を続けたいと思います。今回、紹介するのは、螺旋(らせん)です。螺旋階段って聞いたことがあると思いますが、あのグルグル回っているものです。

 小学校以来、算数・数学に出てくる図形といえば、「円」か「三角形」だったわけですが、高校の数学の数学Ⅲでは、それ以外に「式と曲線」として、さまざまな曲線を扱う方法を学びます。たとえば、上で挙げた螺旋の長さを実際に計算できる!ということを学びます。
 (この曲線の長さが計算できる、ということが新指導要領で追加されました。)円周の長さとか、扇形の円弧の長さの計算の仕方などは既に習ったと思いますが、より複雑な図形に対しても、長さが計算ができてしまうというのは、驚きですね。
 ところで、螺旋にはいろいろな種類が知られています。上で挙げたのは「ベルヌーイの螺旋」という名前がついている螺旋で、少し面白い性質をもっています。今回もピヨ彦君に登場してもらってアニメーションで説明します。

 さて上の図のように、ピヨ彦君が学校の一点を見つめているとしましょう。そして、その視点を変えないで、ぐるぐると学校の周りを周りながら近づいていくとします。すると、そのときのピヨ彦君が動いていく跡が「ベルヌーイの螺旋」になるのです!

 いかがでしたでしょうか。数学っていうものは、いろいろなものを表現するのに、非常に役に立つものなんだなあ、と感じてもらえたでしょうか?なお、上で挙げた「ベルヌーイの螺旋」ですが、自然の中でも視ることができて、例えば、隼などの鳥が獲物を狙う時に「ベルヌーイの螺旋」の形で飛行しながら近づいていくそうです。常に獲物を一定の方向に見ながら飛ぶせいだとか・・・。また、その他に「渦巻銀河」なども「ベルヌーイの螺旋」の形をしているそうです。
 では、そういった鳥の動きや宇宙に想いを馳せながら、もう一度、ピヨ彦君の螺旋運動をご覧ください。

 
開成ハイスクール数学科 村上豊

模試三昧

2013 年 10 月 7 日 月曜日

 みなさん,こんにちは。夏休みが終わって早1ヶ月が経ちました。生活習慣は元に戻りましたか,いや,そもそもみなさんは、夏休みの間も規則正しい生活してましたよね。

 さて,3年生にとって高校生活もあと残すところ半年となり,センター試験まであと100日ほどとなりました。例年この時期の日曜日は模試を受けることが多く,毎週模試三昧となる生徒が多く見られます。模試が終われば,自己採点をしますが,前の模試より点数が下がっていると落ち込んでいる生徒も中にはいて,判定が帰ってくるとさらに現実を突きつけられたかのように暗くなっています。

 模試の判定は,あくまで基準であり,E判定で受かった人,A判定で落ちた人ももちろんいます。私の友人は,志望校の判定がずっとAでしたが,2次試験で3点差で落ちてしまいました。A判定やE判定で一喜一憂したくなる気持ちはわかりますが,その気持ちを抑えて粛々と模試のやり直しや基本事項の覚え直しをやりましょう。夏休みの間で,1~3年の復習をやり終えている人は,最後の大詰めの作業になります。これを繰り返し,そして模試で調節をすることで本番に備えることができます。
 今のうちは知識を蓄えて,本番でこれを発揮し,希望通りの大学生活を迎えられることを切に願っています。
 

開成ハイスクール数学科 鈴木悠太