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開成教育グループ


2016 年 5 月 のアーカイブ

モチベーション

2016 年 5 月 30 日 月曜日

新年度が始まり、2ヶ月がたちました。
「なんだかやる気がでない」という人はいませんか。

モチベーションには、大きく分けて「外発的モチベーション」と「内発的モチベーション」の2種類があります。

「外発的モチベーション」とは、主として外からの力によるもので、引き起こされる行動は目標に到達するための手段という意味を持ちます。
例えば「勉強しないと怒られるから勉強する」「テストで良い点とれば何か買ってもらえるから勉強する」といったようなモチベーションです。

「内発的モチベーション」とは、引き起こされる活動それ自体が目標である場合であり、何かのためにするのではなく、したいからするということをいいます。例えば「問題を解くのが楽しいから勉強する」「もっといろいろなことを知りたいから勉強する」といったようなモチベーションです。

①今やっている勉強が好きで楽しくて仕方なくて、「1日中勉強していたいと思うくらい勉強が好きだ!」という状況。
②今やっている勉強は好きではないけど、「いい点数とったらお小遣いがもらえるからやっている・・・」という状況。

さて、どちらがモチベーションを維持できると思いますか?どちらがいい結果になると思いますか。

もちろん、①ですよね。
これが内発的モチベーションです。

一般的に、「内発的モチベーション」で学習したほうが、
・集中して学習ができる
・学習の効率がよい
と言われています。

好きこそものの上手なれ。「内発的モチベーション」を大切にしてください。

開成ハイスクール数学科

数学と科学・技術 その10

2016 年 5 月 23 日 月曜日

皆さん、こんにちは。新年度を迎えるといろいろと新しいことが始まりますが、4月から「電力の小売自由化」が始まったのを皆さんはご存知でしょうか?電気のことはよくわからない、という人も多いとは思いますが、今回は電気の話をしてみます。ただし、「電力の自由化」は、電気料金の払い先を変えることができる、小売の自由化なので、送られてくる仕組みの部分は以前からと何も変わっていません。今回の記事は「電力の自由化」とは、直接は関係ありませんのでご注意ください。
発電所から各家庭まで電気が送られてきますが、この送られる部分に、実は高校で習う三角関数が応用されているのです。
さて、中学の理科で、電気の流れ方には、「直流」と「交流」があると習ったと思いますが、「交流」という流れ方は、実は「流れていない」ということをご存知でしょうか?実際、交流では、電子(電気の正体)の運動は三角関数を使って、

数式01

のような形で書けることがわかっています。グラフで表すと、

グラフ01

というようになります。x (グラフの縦軸)が電子の位置で、t (グラフの横軸)が時間になっています。数式とかグラフではイメージできない、という人もいると思いますので、実際の動きをアニメーションで表してみますと次のようになります。

黄色い線を中心に行ったり来たりして、少しも進んでいかない=「流れていない」ことが分かります。そして、発電所から家庭までは、この交流の動きで電気を送っているのです。少しも進んでいないのに送られてくるとはどういうことだ、と疑問に思う人もいると思うので、もう少し説明しましょう。実は、場所(発電所からの距離)によって、中心(の色つきの線)を横切るタイミングがずれる、ということが実際に起こっています。次のアニメーションを見てください。

黄色い円と緑の円が、違う場所にある、それぞれの色の線(振動の中心)を横切る時間がずれている、このような動きをしています。目移りする人は、円が一番右に来たタイミングを見てください。黄色と緑でずれているのが分かると思います。なお、緑の円の動きは数式とグラフで表すと次のように先ほどと少し違う=ずれている形になります。

数式02

グラフ02

「え、全然、送られてくる感じがしない」という人が多いと思いますので、実際にずれて動く円(電子)をたくさん描いてアニメーションさせてみます。

何かが左から右に動いていっているように見えませんか?でもよく見ると、一つ一つの円は、上のアニメーションの動きをしていることが分かると思います。実は移動しているのは電子ではなく、エネルギーで、そのエネルギー(電力)を使って、家庭で電気が使えるようになっているのです。このように、物(電子)が直接流れてこなくても、エネルギーを流すことができて、「波」と名付けられています(スポーツ観戦で観客が wave をしていることを見たことがあると思いますが、同じような現象です)。そして、このような「波」を表すのに三角関数が非常に適していて、他に「音」などもこのような伝わり方をしていることが知られています。ところで、「音」を「電気信号」に変えて、再び「音」に戻す装置とは何でしょう?そう、「電話」ですね。このように、現代社会に欠かせない部分に数学は密接に絡んでいたりするのです。

 開成ハイスクール数学科 村上 豊

高3生諸君へ ~飛躍の夏を迎えるために~

2016 年 5 月 16 日 月曜日

5月も半ばを過ぎ、特に高3生は、この時期から夏に向けての過ごし方が、今後の学力の伸長度合いに大きく影響する。目標と志を高く持って勉強を続けていくことが何より大切である。クラブ活動がまだまだ続く、引退はもう少し先、など自分の置かれた条件は様々であろうが、入試の日は全ての受験生にやがて等しく訪れる。所与の条件の中で、自分が志望校に合格するための条件を最大限創出していくこと、そのことがいま切に求められている。

高3になっての初めての全国模試を受験した、という受験生も多いことだろう。もしマーク式の模試を受験したのなら、まずは正確に自己採点を行った上で、早急に模試の解き直しを実行することが肝要である。そして模試が返却されるまでに自分の弱点領域を正確に把握し、少しでもその弱点を克服する勉強を、時間をかけて実行することである。さらに自己採点と返却された模試の得点結果が1点たりとも誤差がないかどうか確認すること。特に国公立大志望生にとっては、二次出願をどの大学にするのかは、センター試験本番の自己採点結果にかかっている。問題冊子に残した解答の記録と、自分が実際に塗りつぶしたマークが完璧に一致する正確さを追求することも、これから模試を受ける際に極めて重要な訓練となる。

秋からは本格的な入試演習問題を行っていくことになるので、どっしりと腰を落ち着けて基礎学力を形成する時期が今から8月までの3か月半の時期である。私が担当している国語に関して言えば、9月になっても、現代文の基本的な読解法が身についていない、また、受験生が当然知っておくべきである基本の文語文法や古文単語、漢文句形がほとんど分からないという状況では、入試演習を行っていく上での前提を欠くことになる。

学力も含めて自分の置かれている立ち位置を客観的に把握し、そして飛躍の夏を迎えるためにやるべき課題を鮮明にし、その克服に向けた努力を全力で開始すること。全ての受験生に今そのことが強く求められている。

 開成ハイスクール国語科 森脇庸介

高校1年生諸君へ「GW明けの注意点」

2016 年 5 月 9 日 月曜日

4/29(金)~5/8(日)まで、巷では「10連休」と騒がれたGW(ゴールデンウィーク)。さすがにすべてが休みだったという高校生はいないでしょうが、学校から大量の宿題を課せられ、「この期間に勉強する習慣がついた…」という人がいれば立派なものですね。逆に、休みが続くと生活リズムを崩してしまった人もいるのではないでしょうか。

規則正しい生活は、学力向上の礎です。特に高校1年生の皆さんにとって、初めての定期試験を控え、クラブ活動も本格化していく中、まずは自分の生活サイクルの確立が求められます。起床から睡眠まで時間管理をし、週末土曜・日曜日のスケジュール管理までできるようにしましょう。その際、明らかに無理な計画立ては禁物です。体調を考慮し、現実的な学習計画を立て、それを実行しましょう。

高校入学から1ヶ月。高校生活にも慣れてくると同時に、油断が出始める時期にもなります。特に、迷った時や悩める時は、今一度、高校入学時の「初心」を自分に問いただしてもらいたいものです。一歩ずつ成長していく皆さんを、今後もバックアップしていきます。

 

 

 

 開成ハイスクール数学科 中澤宏尚

レイコー

2016 年 5 月 2 日 月曜日

5月を迎え、ポカポカ陽気の日が多くなりました。そんな日は「アイスコーヒー」が一番!

さて、日本では一般的な「アイスコーヒー」ですが、これにはいくつか秘密があります。

 

その① アイスコーヒー[ice coffee]は英語として通じません

ice coffeeを注文して出てくるものは・・・ おそらく、「熱いコーヒーにアイスクリームが入ったもの」だと思われます。正しくはiced coffeeです。

 

その② アイスコーヒーは日本発祥?

熱い飲み物を冷まして提供するという発想が日本式だと思われます。真夏に熱いお茶を出されたら嫌ですよね!緑茶は、夏には冷たくして提供されます。その発想をコーヒーにも取り入れたと考えられています。関西では「レイコー」と言いますね(死語?)。ですから、iced coffeeが英語として正しくても、日本のような冷たいアイスコーヒーが出てくるのではなく、熱いコーヒーに氷を入れて冷ましたもの(ぬるくて薄いかもしれない)が出てくる可能性があります(今では、日本式のアイスコーヒーもかなり浸透しています)。また、アイスコーヒーと言えば、ブラックが基本ですが、地域によってはミルクの入った状態で出てくることもあるようです。この辺りは注意が必要でしょう。

 

その③ ホットコーヒーも…

つまり、coffeeとは温かいものが普通ですから、日本のような「ホットコーヒー」という概念があまりありません。当然「ホット1つ」と注文しても、何もでてきません。「ブレンド」も同様です。むしろ「coffee」と伝えることが重要!「cappuccino」や「black coffee」というように、好みの種類で伝えると、なおよしです。

 

このように、英語と思っている単語が実は違っていて通じないということはよくあります。これらの言葉は一般的に和製英語と呼ばれています。実際に英語を使うときにも当然注意しなければなりませんし、入試でも同様です。

例えば、「あの店でブランドもののバーゲンをしているよ」という問題の場合…

ブランドもの → brand things  バーゲン → bargain

としてしまうと、すべて不正解。いずれも典型的な和製英語(カタカナ語)です。

ブランドものはquality-brand [brand-name] goods。バーゲンセールはsaleです。

(例)That store is holding a sale of brand-name goods.

単語を覚えるときには、まったく新しい単語だけでなく、知ったつもりになっている単語についても注意を払うようにしていかなければなりませんね。

開成ハイスクール英語科