レイコー
2016 年 5 月 2 日 月曜日5月を迎え、ポカポカ陽気の日が多くなりました。そんな日は「アイスコーヒー」が一番!
さて、日本では一般的な「アイスコーヒー」ですが、これにはいくつか秘密があります。
その① アイスコーヒー[ice coffee]は英語として通じません
ice coffeeを注文して出てくるものは・・・ おそらく、「熱いコーヒーにアイスクリームが入ったもの」だと思われます。正しくはiced coffeeです。
その② アイスコーヒーは日本発祥?
熱い飲み物を冷まして提供するという発想が日本式だと思われます。真夏に熱いお茶を出されたら嫌ですよね!緑茶は、夏には冷たくして提供されます。その発想をコーヒーにも取り入れたと考えられています。関西では「レイコー」と言いますね(死語?)。ですから、iced coffeeが英語として正しくても、日本のような冷たいアイスコーヒーが出てくるのではなく、熱いコーヒーに氷を入れて冷ましたもの(ぬるくて薄いかもしれない)が出てくる可能性があります(今では、日本式のアイスコーヒーもかなり浸透しています)。また、アイスコーヒーと言えば、ブラックが基本ですが、地域によってはミルクの入った状態で出てくることもあるようです。この辺りは注意が必要でしょう。
その③ ホットコーヒーも…
つまり、coffeeとは温かいものが普通ですから、日本のような「ホットコーヒー」という概念があまりありません。当然「ホット1つ」と注文しても、何もでてきません。「ブレンド」も同様です。むしろ「coffee」と伝えることが重要!「cappuccino」や「black coffee」というように、好みの種類で伝えると、なおよしです。
このように、英語と思っている単語が実は違っていて通じないということはよくあります。これらの言葉は一般的に和製英語と呼ばれています。実際に英語を使うときにも当然注意しなければなりませんし、入試でも同様です。
例えば、「あの店でブランドもののバーゲンをしているよ」という問題の場合…
ブランドもの → brand things バーゲン → bargain
としてしまうと、すべて不正解。いずれも典型的な和製英語(カタカナ語)です。
ブランドものはquality-brand [brand-name] goods。バーゲンセールはsaleです。
(例)That store is holding a sale of brand-name goods.
単語を覚えるときには、まったく新しい単語だけでなく、知ったつもりになっている単語についても注意を払うようにしていかなければなりませんね。
開成ハイスクール英語科