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開成教育グループ


2010 年 4 月 のアーカイブ

高校の授業がスタートしましたね

2010 年 4 月 26 日 月曜日

 昨日、新高校1年生の授業を弁天町教室で実施しました。
 生徒を見ていると「学校の授業・部活動が始まり、いよいよ高校生活が本格化してきているな」と感じました。
 開成ハイスクールでは、高1準備授業で高校内容を先取りしているため、学校の数学の授業は塾生にとっては簡単なものであるようです。
 1つ前のブログで高橋先生が書いていますが、この微差が大切なんです。
 高校スタート前に少しの差をつけることができれば、それは大きな差を生みます。その理由は、授業の予習ができていると学校の授業の理解度が高まり、宿題なども時間をかけずにやることができます。それによって余裕の時間が生まれ、学習以外の分野(部活・恋愛)なども上手くいきます。
 予習する⇒学校の授業わかる⇒宿題・課題がすぐにできる⇒予習する時間ができる⇒・・
といった形です。
 
 上手く高校生活をスタートが切れていないと感じている人は、開成ハイスクールの教室に電話してください。今なら、よいスタートを切りなおすことが可能です!
 悩んでいる人は、即電話を!

開成ハイスクール
前田佳邦

微差力

2010 年 4 月 19 日 月曜日

 私は大学生の頃から本を読むのが好きでたくさんの本を読んできました。そのなかで私がもっとも気にいっている本を紹介したいと思います。

 それは「微差力」という本です。人生は微差の積み重ねで、その微差で大差がつくという内容です。ほとんどの人は大差でないと大差がつかないと思っています。それゆえに小さな努力をバカにしてしまいます。しかし、ほんとうに世の中はそのようにできているのでしょうか?

 たとえば、富士山は日本で一番高い山であることは有名ですが、二番目に高い山はほとんどの人が知らないと思います。知名度の差は二番目の山と比べて100倍、もしかすると1000倍くらいあるかもしれません。では富士山は二番目の山と比べて1000倍高いでしょうか?

 もちろんそんなことなく、せいぜい1.15倍くらいのわずかな差しかありません。ほかにも、魚沼産のコシヒカリは日本一といいますが、ほかのコシヒカリをもってきて、食べ比べてみても、ほとんどの人にはわからないでしょう。つまり分からないぐらいの微差でしかありません。

 世の中の物事はそのような微差の積み重ねでできています。

 我々、プロの講師は授業に対しても微差を追求しています。素人目には分からないかもしれませんが、週に1回の90分の授業にこだわってます。だから、生徒の皆さんも、たった1週間に1度の授業かもしれませんが、この微差の積み重ねで大差がつくということを忘れないでください。

 数学科 高橋 望

2次関数を制す者は高校数学を制す

2010 年 4 月 12 日 月曜日

 皆さん、こんにちは。開成ハイスクールでは、高1準備講座を開講していましたが、受講した人たちの中には、高校数学の膨大の量に圧倒されてしまっているかも知れません。しかし、勉強の仕方次第ではこの膨大の量を減らすことも可能なのです。これから始まる数学I の「2次関数」を中心に、数学をどのように学べばよいのか少し書いてみます。

①「根っこ」をつかむ
 「2次関数」という単元には、「2次関数のグラフ」「2次関数の最大・最小」「2次関数のグラフと2次方程式・2次不等式」の大きな柱が3本あります。このそれぞれについて、そこで学んだことを一言にしてしまうのです。つまり「2次関数のグラフは、平方完成したら描ける」「2次関数の最大値・最小値は、グラフをどう切り取ったか考えれば求められる」「2次方程式・2次不等式の解についての問題は、グラフとx軸との位置関係を考える」といった具合です。こういった各単元の「根っこ」の部分をしっかり押さえて問題を演習しておけば、少なくとも試験の場で「何をしてよいのかわからない」とうろたえることはなくなるはず(数学の問題は、問題を見た瞬間に書きだせるかどうかが勝負です)ですし、「場合分け」の問題も単なる計算問題に成り下がります。しかも今の3つの内容は実は高校数学の根幹の部分になっているのです。「2次関数」でしっかり「貯金」をしておけば、数学Ⅱの「三角関数」や「指数・対数関数」の難問も「2次関数」にちょっと味付けをしただけ、「微分法」は「2次関数」が「3次関数」に変わるだけの話になり、勉強が大幅に楽になります。ほとんどの高校生が数学Ⅱで数学Ⅰ以上に苦しむのは、「2次関数」で十分に理解ができていないまま先に進んでいるからだといっても過言ではありません。

②はみ出しものは個別に頭に入れる
 根っこをつかんでも、時には別の発想を持ってこないと解けない問題もあります。こういった「はみ出し問題」は、「根っこ」とはどこが違うのか、どのような発想が必要なのか、そして、その発想が必要になるのは、問題のどこを見ればわかるのか、といったことを頭にたたき込みます。こういうと大変そうですが、「根っこ」を押さえておけばこのような問題は少数派に過ぎません。ただし、定期テストでも大学入試でもこういった問題はよく出題されますから、「今やっている問題を次解くのは、入試会場かもしれない。そのとき自分はこの問題のどこを見れば今やっている解法を思いつくのか」といった視点で問題を頭に印象付ける必要があります。また、数学Aの「場合の数」や「確率」といった単元は、「2次関数」と比較するとこの個別に頭に入れる問題の比率が極めて大きくなります。「このタイプの問題はこう解く」といったフローチャートを相当数、頭に作っておく必要があります。一つ一つの問題を大切に解いていってください。

③計算力は必須
 数学は定期テストも入試もものすごいスピードが要求されます。センター試験はじっくり考えればできるのに、時間があまりにも短く焦ってパニックといったことに陥って普通です。すでに学んだ因数分解や2次方程式も、これから学ぶ2次関数の平方完成も2次不等式も「手が勝手に動く」ようにしておく必要があります。最初15分かかった計算を最終的には5分もしくは3分で解ける、それぐらいの短縮を目指してください。昨日苦労した解いた問題でも、今日はあっさり解け、明日は瞬殺、となる必要があります。

高1生の皆さんにとっては、これからの1年で数学と「お友達」になれるかどうかがほぼ決まります。具体的な内容についてはまだピンとこないことかも知れませんが、それはこれから開成ハイスクールの各先生が明らかにしていってくれます。お楽しみに。

(開成ハイスクール 片岡尚樹)

4月は残酷な月である・・・!?

2010 年 4 月 6 日 火曜日

 毎年4月になると頭の中をぐるぐる回り始める言葉がある。

 April is the cruelest month. (4月は残酷な月である)

 イギリスの詩人・評論家、T・S・エリオットの長編詩『荒地』の有名な冒頭の句である。
長い詩だが、その冒頭の部分はこんな風に始まる。

「4月は残酷な月である。死んだ土地からライラックを芽生えさせ、
 記憶と欲望をないまぜにして、春の雨で鈍い根を刺激する。」

 寒い中、春の雨によって芽を出すことを強いられ、そしてその土地が不毛な荒地(=現代)であるならば、その生は苦しみに満ちた残酷なものとならざるをえない。人も植物も成長し、老い、死ぬ。しかしそれは望んでそうなったものではなく、強いられて成長を促される。万物は流転する。いつまでも同じところにとどまることはできない。いくら居心地がよくても、ずっと羊水の中にいることはできないのだ。成長にはある種の苦しみや痛みが伴う。これは誰も免れることはできない。であるなら、ニーチェの運命愛をもちだすまでもなく、多少とも受動性のまにまに埋没することを拒否する意志があるなら、それはそうとして、もう一度自らの運命を主体的に引き受け直すしかないのではないか、そんなふうに思う。

 4月は日本では学年が上がる、入学する、入社するなどの人生のステージの転換期にあたる。以前のステージに愛着があればあるほど、そこからの離脱は辛いものになるだろう。
だが同時にそのステージの転換には苦しみや痛みとともに、未知の景色に出会える喜びもあるはずである。願わくは、その喜びが、残酷さや痛みを上回るものであって欲しいものである。

(堀 泰治)