微差力
私は大学生の頃から本を読むのが好きでたくさんの本を読んできました。そのなかで私がもっとも気にいっている本を紹介したいと思います。
それは「微差力」という本です。人生は微差の積み重ねで、その微差で大差がつくという内容です。ほとんどの人は大差でないと大差がつかないと思っています。それゆえに小さな努力をバカにしてしまいます。しかし、ほんとうに世の中はそのようにできているのでしょうか?
たとえば、富士山は日本で一番高い山であることは有名ですが、二番目に高い山はほとんどの人が知らないと思います。知名度の差は二番目の山と比べて100倍、もしかすると1000倍くらいあるかもしれません。では富士山は二番目の山と比べて1000倍高いでしょうか?
もちろんそんなことなく、せいぜい1.15倍くらいのわずかな差しかありません。ほかにも、魚沼産のコシヒカリは日本一といいますが、ほかのコシヒカリをもってきて、食べ比べてみても、ほとんどの人にはわからないでしょう。つまり分からないぐらいの微差でしかありません。
世の中の物事はそのような微差の積み重ねでできています。
我々、プロの講師は授業に対しても微差を追求しています。素人目には分からないかもしれませんが、週に1回の90分の授業にこだわってます。だから、生徒の皆さんも、たった1週間に1度の授業かもしれませんが、この微差の積み重ねで大差がつくということを忘れないでください。
数学科 高橋 望