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開成教育グループ


2014 年 3 月 のアーカイブ

地球はどうして暖かいの?

2014 年 3 月 31 日 月曜日

突然ですが、地球はどうして暖かいのでしょうか?
「太陽の光が当たっているからでしょう?」と考える人もいるかもしれません。
でも、太陽の光が原因なら、太陽に近い富士山が寒いのはなぜでしょうか?
実は、太陽の光だけでは地球は暖かくはなりません。
「太陽」と「空気」この2つがあって初めて地球は暖かくなります。
私がこの話を通して伝えたいことは、授業をただ受けるだけでは成績は伸びない、ということなのです。
生徒たちには「なぜだろう?どうしてだろう?」と疑問を追求しながら授業を受けてもらいたいのです。
「先生の授業」と「生徒の疑問」これが成績アップには必要なのです。

開成ハイスクール英語科 津留天然

受験を終えて、新天地へ向けて

2014 年 3 月 24 日 月曜日

みなさん、こんにちは。受験を終えた高校生のみなさん、本当にご苦労さまでした。見事に合格を勝ち取った人の中には、「これで勉強は終わり。さあ、遊ぶぞ!」と思っている人もいるでしょう。私としては、今の期間はとりあえず骨休めをして、1年間を振り返ってみることをお勧めします。この1年のつらい期間なんか思い出したくもない、と思う人もいるかもしれませんが、ちょっと冷静になってみましょう。特に1年前の自分の状態と、受験を終えた自分の状態を比較してみてください。ずいぶんといろいろな面で成長できたのではないでしょうか?生活習慣が整ったというだけでなく、勉強することで今まで知らなかった知識を身につけたでしょうし、自分の限界や弱さ、またそれに立ち向かう強さにも気づけたでしょう。勉強することの意義として、自分自身と向き合うこと、そしてそこで得たものを使って、社会へ羽ばたいていくことを挙げることができます。大学へ行けば、より専門的な学びが始まります。そして、「学び」はまだまだ続いていくことになります。これから学ぶことは、決してすべての人が共有していることではありません。理系と文系では、学ぶ教科が大きく違いますし、専門分野の学びができる人はごく少数です。そういう「非日常的な」学びを通じて、「誰かが言っているから正しい」とか「みんながそうするから自分もする」という判断をするのではなく、本当に大切な問題は何なのかを考え、自分自身で答えを見つけることができるようになってください。みなさんが、新天地で自分自身の未来を切り開いていけるよう願っています。

開成ハイスクール数学科 村上 豊

出会いと別れの季節

2014 年 3 月 17 日 月曜日

こんにちは。3月になっても小雪が舞って寒い日が続いていましたが、街中には、ショーケースに春物の服や、卒業式で花束をもらった生徒など、ちらほら春が感じられるものに出会います。
 悲喜こもごもありましたが、卒業していった高3生。皆が次のステージへ羽ばたいていく中、今度は高校生のステージに足を踏み入れることになる新高1生。
 その新高1生を応援するため、開成ハイスクールでは高1準備講座を開講しています。英語は文型、数学は因数分解・1次不等式など、最初の中間テストで問われる内容を先取りして授業しています。
 とにかくスタートが肝心です。最初の中間テストで躓くと、次のテストで取り返すには相当な努力と時間が必要です。また、大学の推薦入試を受ける場合は、1年生の1学期の成績から評定平均値の対象となるので、気を抜くことはできません。
3年間の高校生活。3年“もある”と思うのか、3年“しかない”と思うのかは人それぞれでしょうが、思い描いている高校生活が実現できるように、日々の取り組みを大切にしていきましょう。私たちも力強くサポートします!!

開成ハイスクール数学科 鈴木悠太

新学年への挑戦

2014 年 3 月 10 日 月曜日

今回は、新高3生のある生徒の一年間の努力についてお話ししたいと思います。

ちょうど一年前、彼は数学が得意ではありませんでした。数学を勉強することが苦しいとさえ感じていたでしょう。しかし、とても頑張り屋でした。学校から出された課題である応用問題を質問し、一つ一つを理解していく努力を続けました。基礎内容から再度学習しなければならない単元もたくさんありましたが、途中で投げ出すこともなく、弱点である単元の復習と演習を繰り返しました。
そうして努力し始めて半年が経った頃、彼は「数学は楽しい、好きだ」と話してくれました。高2数学の内容は決して簡単なものではありません。数学的な内容を理解するまでの苦しみも変わってはいないはずです。それでも一つ一つの問題と真っ直ぐに向き合い、理解する「喜び」を感じてくれたのでしょう。継続してきた小さな努力がようやく形になり始めた瞬間でした。
そして、1月に行われた実力判定テスト。彼にとって、これまでにない最高の成績となりました。一年間の積み重ねがようやく最高の結果となったのです。「よく頑張ったね」の一言に最高の笑顔で応えてくれ、私も本当に嬉しかったです。この努力は、彼の人生の中で自慢の一つになるでしょうし、これから受験生として戦っていく大きな支えとなるに違いありません。

さあ、新年度のスタートです。この一年間をより良いものとするために、また新たな気持ちで挑んでいきましょう!時には成長していないと感じることもあるかもしれません。しかし、努力の積み重ねは、いずれ結果として現れます。その時を信じ、みなさんの目の前にある課題を一つ一つ乗り越えていきましょう!
今を頑張る高校生の皆さんが、彼のように頑張っていけるよう願っています。

開成ハイスクール数学科 光畑雄策

通奏低音を奏でる

2014 年 3 月 3 日 月曜日

2014 年度の大学入試も 2 月 25 日,26 日の国公立の前期日程試験を終えて,終盤へと向かいつつあります.この時期,今年出題された大学入試問題に目を通していくことは,ある意味,楽しみでもあるのですが,これまでの指導がこれでよかったのか,を問われる「試験」でもあり,ある意味不安でもあります.

その中で目を引いたのは,京都大学の英語の問題でした.数学者の発想について書かれた英文が出題されていました.そこには,数学者の功績には,直観と呼ばざるをえないものが大きな役割が果たしている,すなわち,突然の論理の大きな飛躍がその功績を生み出したのだとありました.

当然ですが,数学は論理を極めて重要視する学問です.ユークリッドの「原論」によって,まず「定義」「公理」を定め,そこから論理的に「証明」を行うことで,次々と「定理」を産み出していきます.しかし,それだけではないということです.新たな発見には,直観的なひらめきが必要だということです.

これは高校レベルの数学の問題を解くときにも感じます.もちろん,高校で扱う数学は,数学者が扱うようなオープンプロブレムではなく,きちんとした「解答」がありますから,数学者の扱う数学とはまったく次元が異なるものです.しかし,いくらきちんと解いていっても,「こんな発想どこから来るのだ」という問題にぶち当たります.

「こんなの思いつかない」「なかなかできるようにならない」と言われる問題があるたびに感じるのは,それは単なる勉強不足ではなく,数学者の次元とはまるで異なるものではあるのでしょうが,何かが数学の問題を解く上で必要なものが根底に,通奏低音のように流れているのではないか,ということです.そしてそれを知らず知らずのうちに体感している人が,いわゆる「センスがある」と呼ばれるようになる,と感じます.

さらに,複数の科目を教えると,どの科目にも通じるいわゆる「学ぶときの通奏低音」が存在しているようにも感じます.それぞれの科目によって,必要とする知識の多寡は,あるいはレベルは異なるにせよ,その科目を扱う上で必要な最低限の知識を定着させたなら,あとはその調べにのるだけである程度はできてしまうのではないでしょうか.

この通奏低音をどうすれば聞き取れるようになるのか,それはやはり「経験」なのだろうと思います.あとは「考える」ことでしょうか.諦めずに耳を傾ける必要があるのだと思います.そんな中で知らず知らずのうちに体感でき,その調べに乗れるようになるのだと思います.おそらく聞き取れるようになった瞬間はわからないように思います.「気がついたらできるようになっていた」というのがこれじゃないのかと思います.

もちろん典型的な問題の解法をきちんと伝えることも重要なのですが,それと同時に,授業の中で,学ぶことの根底にある通奏低音を奏でていく,それが必要だなと感じています.

開成ハイスクール 片岡尚樹