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開成教育グループ


私の大学受験(その2)

(こちらは2012年3月12日のブログの続きです)

 こんにちは。

 経緯はさておき、ようやく決まった私の志望大学、神戸市外国語大学。改めて、その大学案内を読んでみました。実はそこにこそ、この大学を私が「本気で」志望する、心のそこから合格したいと熱望する要因を見つけたのです。それは、7:3という数字でした。私には、そこだけが光り輝いて見えました。7:3。女子学生と男子学生の人数比。まさにパラダイス!
 結局、私はこの7:3のために、毎日8時間の勉強を、学校のないときは1日14時間の勉強を続けることができたのです。
 寝不足が続き、学校で倒れて意識を失ったこともありました。過労で血尿が出たこともありました。ストレスで苛々し、母親と喧嘩して2日ほど家出をしたこともありました。近所の公園の花火がうるさいと怒鳴り込み、逆に袋叩きに遭ったこともありました。それでも、7:3を決して忘れることはありませんでした。
 そう、私にとって大学受験は、激しく燃え上がる恋愛のようなものでした。あの人に会いたい。そのためにはどんな艱難辛苦も乗り越える。体裁を繕った、かっこいい理由、理屈なんて、どうでもいい。その大学を志望する理由、その中身、内容が問題なのではなく、身を焦がす思いの深さ、自分を突き動かす衝動の強さこそが、唯それだけが、過酷な勉強を耐え抜き、不可能を可能にし、最終的に合格を手にする原動力となる。私は今でもそう信じています。

 確かに受験勉強は「しんどい」ものです。しかし、決して「辛い」ものではないはずです。なぜならそれは、自分の真の願望を成就する過程だからです。眩いほどに輝く未来の確信が、常に存在するからです。ところが、受験勉強の「しんどさ」を、「辛い」と感じてしまう場合があります。勉強の「しんどさ」に意味を見出せなくなったときです。人は、意味のない「しんどさ」を外から強要されたとき、それを「辛い」と感じるのです。
 志望の理由ではなく、その強さこそが求められるのです。受験勉強の「しんどさ」を超える、「どうしても合格したい」という思い。さらにそれが、「自分は合格しなければならない」というMission(使命感)にまで高揚したとき、その受験生は、すでに合格しているのかもしれません。
 7:3。それが私にとってのMissionとなりました。

つづく


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