大阪・滋賀・京都・兵庫・奈良・徳島・東京・神奈川・埼玉・千葉に展開する小学生・中学生・高校生 クラス指導、個別指導の進学塾・学習塾

開成教育グループ


大学入試に向けて(生物編)…

夏休みの課題で、高校3年生の中には「生物」「基礎生物」を完成させる目標を持たれている方も多いでしょう。英数国と異なり、積み重ねの勉強は必要ではなく、ある程度短期に集中して勉強すれば得点源にできる科目です。まずどこからスタートすればよいか、どのように勉強すればよいかを「知識問題」「グラフ問題」の2つに絞って説明します。

(1)知識問題について
例えば血糖値を下げるホルモンとして有名な「インスリン」について覚えるとき、単に名前だけ覚えるのではなく、その前後にまつわる知識も一緒に覚えてしまいます。
①血糖値が上昇するとすい臓のランゲルハンス島のB細胞がこれを感知する。
②視床下部でも感知され、副交感神経を通してB細胞を刺激する。
③B細胞からインスリンが分泌される。
④肝臓や筋組織でグルコースをグリコーゲンに変えて血糖値が減少する。
⑤脂肪組織や筋組織でのグルコースの取り込み、脂肪への転換を促進することで血糖値が減少する。
このように前後関係も含めて覚えておくと、単にインスリンに関する知識だけでなく、他の大切な用語や作用も理解でき、深い知識が身につきます。また2次試験において記述問題を解く際にも、このように箇条書きで覚えておくと役に立ちます。

(2)グラフ問題について
生物はグラフが多く登場する科目です。グラフの理解が不十分な場合、読み取りが出来ず、解答を見つけることが出来ない悪循環に陥ります。グラフを制することが生物を制するといっても過言ではありません。
有名な「光の強さと光合成速度」というグラフがあります。このグラフは横軸が光の強さでわかりやすいのですが、縦軸が二酸化炭素の吸収速度になっており、縦軸の数値がそのまま光合成速度になっていないことから読み取りが難しくなっています。光の強さが0のとき、なぜマイナスからスタートするのか、呼吸による二酸化炭素の放出という逆の要素が表れていることを理解しておく必要があります。
グラフにまつわる問題はパターンが決まっています。重要な例題や類題を繰り返し演習することで、理解が深まります。知識を積み重ねた次のステップは、グラフを克服することに重点を置きましょう。

生物は知識問題とグラフ問題を解けるようになると、飛躍的に点数がアップします。問題集をどんどん解くことも大切ですが、今一度「覚えること」と「グラフの読み取り」に時間をかけるように心がけましょう。

開成ハイスクール 数学科 東山 元晴


コメントは受け付けていません。