大阪・滋賀・京都・兵庫・奈良・徳島・東京・神奈川・埼玉・千葉に展開する小学生・中学生・高校生 クラス指導、個別指導の進学塾・学習塾

開成教育グループ


英文和訳に求められること

こんにちは。

英文和訳の難しさに、文中の語彙の「適訳」というものがあります。いわゆる難解な語彙の知識もしばしば求められることは言うまでもなく、一見平易に思われる単語についても、その単語が平易であるがゆえに生じる訳出の困難さもあるのです。よく目にする単語は、その意味の守備範囲が広く、その分だけ、文章のテーマに最も即した訳語を的確に選ぶ必要があるからです。

例えば、thoughtという名詞には、「考え」に始まり、「思考」「思想」「思いやり」などなど、様々な訳語が考えられます。こうした場合、訳語の選出は文章の内容や硬軟を考慮しなければなりません。大学入試問題ともなると、英文のテーマが科学論や哲学論である場合も多く、従って、訳語には日常では使用しない、抽象度の高い日本語を用いることになります。つまり、英語のみならず日本語の語彙力も問われることになるのです。

そのためには、ある英単語について、文意に即した訳語のバリエーションをある程度用意しておく必要があります。これは、読解・和訳の演習を通じて、日頃から経験的に蓄積していくほかありません。英文の訳例や和訳問題の解答例を参照する際に、ある単語の特別な訳語を見出したなら、それをノートなどにストックし、今後それを自分で使用できる訳語とすべく、随時暗記していくのです。

ところで、先に挙げたthoughtもそうですが、科学・哲学論でよく用いられる語彙に、idea、nature、reason、qualityなどがあります。特に内容の抽象度が高い文章では、その訳語の如何が、和訳問題の解答の評価を大きく左右することにもなります。今後、注意を向けてみてはいかがでしょうか。


コメントは受け付けていません。