定期テストの勉強法「あなたはどっち?」
2011 年 10 月 11 日 火曜日 こんにちは。
今回はまず、定期テストに向けての2つの勉強の仕方を比較してみましょう。
①普段は余り勉強せず、テスト前に出そうな問題の解き方を覚える。
②日頃から予習復習をし、宿題も自分の力でする。
①の生徒と②の生徒で、定期テストの結果にあまり大差がないとき、①の方が「要領がいい」とされることがあるかもしれません。しかし、表面上はそう見えても、①は「最も要領の悪い」勉強法なのです。
どちらの勉強法でも、テストから半年ほど経つと、その内容は頭から抜けていってしまうかもしれません。しかし、特に数学など、各単元の関連性が強い科目では、その内容が後で何度も必要になってきます。ここで、①の勉強法をしていた場合は、その内容を最初から理解し直さなければならないのに対し、②の場合は、復習にそれほど時間を要さないはずです。ここで生じた差は、後へ進むほどますます大きくなり、一朝一夕には埋めることができなくなります。
数学などでは「問題を数多く解け」と言われますが、これは、解法・公式を暗記するためではなく、理解・暗記した解法・公式を自分で繰り返し使うことにより、いつでも使えるものとして定着させるためです。それにはやはり、②の勉強法が求められます。
以下で、②の勉強に付随する必要な事柄を、数学になぞらえて述べていきます。
学校の授業では
授業で先生が板書する内容は、公式や例題の解答に関しては、教科書・問題集の解答とあまり変わらないことが多いものです。ただし、板書とともに、その先生なりの言葉で、その先生なりの説明がなされているでしょう。大切なのは、その説明です。自分ひとりで教科書を読んでもわからないことが、その説明を聞くとわかることもあると思います。板書が教科書と同じなら、写す必要はありません。その分、先生の説明をよく聞いてください。そして、教科書に書いていない説明の部分を、教科書に書き込んでいきます。教科書と同じことが書かれたノートを作るために、大切な説明を聞き逃してしまうのは、余りにも「もったいない」話です。
家での勉強では
授業を受けて「内容を理解する」ことと、「点数力を身につける」ことは、まったくの別物と認識してください。テストで問われるのは「理解したか」ではなく「解けるか」なのです。つまり「復習」とは、授業のノートや教科書を見て「わかった」と思うことではなく、授業を受けてわかった(はずの)問題を「実際に解く」ことです。
もちろん、解けない問題も出てくるでしょう。しばらく考えて、なお解けなければ、解説を見ても構いません(その問題には必ず印をつけておくこと)。その解説を見てわかれば、解説を閉じて自分でもう一度最初から解いてみてください。また、なぜそうなるのかわからない、納得がいかないときは、遠慮せずに先生に質問しましょう。