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開成教育グループ


2015 年 9 月 7 日 のアーカイブ

過去問ノススメ―過去問は大学から受験生へのメッセージ―

2015 年 9 月 7 日 月曜日

夏も終わり、私大受験生にとっては11月の公募推薦入試まで、もうあと2か月ほど、一般入試までも5ヵ月です。この時期になると、「何か良い問題集はありませんか」と聞かれることが多いのですが、こと英語の長文に限っては、いつも志望大学の過去問を勧めています。入試の問題はその大学から受験生への「うちの大学に合格したいのなら、こういった文章を読めるようになってね!」というメッセージだと考えるからです。語彙のレベル、英文の内容がまさにその大学が受験生に求めているものなのです。

●過去問の正しい使い方

腕試し的に過去問を解いて「~割は取れた」などといっている受験生を時折見かけますが、これは効果的な過去問の活用ではありません。効果的に過去問を活用するには、

① 毎日過去問を解く

② 過去3年分、最低12回分の試験問題をする。

③ 試験直前に今まで解いた過去問を再び解いて復習する。

この3つが大切です。

まず①についてですが、3日で1回分の試験問題が終わるように、大問を分けて、毎日試験時間の1/3の時間で問題を解きましょう。答え合わせの後、設問文・選択肢・本文の解答の根拠となった部分にある単語・熟語で知らなかったもの、読み違えていたものを調べてください。これで1時間程度はかかると思います。

②について、現在私立大学は年間で少なくとも4~6回は入試を実施しています。1年分でも4~6回分の試験問題があります。これを古い方から順に解いていくとよいでしょう。理由は、出題担当者は「この単語は注釈なしでよいのか」「2年前にこの文法を聞いたから、今度はその関連問題を」などと、自大学の過去の問題を見てから問題を作成するからです。問題を解き続けていると、似たような問題に出くわすことが多くなります。

③について、最後に2回目を実際の試験時間より短めで解いて、単語など忘れていることのチェックをしてください。

模試ではいつもE判定だったが受かった、という話をよく聞きます。私立大学では頻繁にあることなのです。その理由は過去問を完ぺきにマスターしたからなのです。さあ、入試まで過去問で追い込みを駆けましょう!

開成ハイスクール英語科 松本 泰雄