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開成教育グループ


2018 年 5 月 7 日 のアーカイブ

高3生諸君へ ~飛躍の夏を迎えるために~

2018 年 5 月 7 日 月曜日

先日、スティーブン・スピルバーグ監督、メリル・ストリープ主演の「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」という映画を観にいった。「クレイマークレイマー」「ソフィーの選択」などに出演し、社会派女優として好評を博しているが、この映画は、時の政権に対して報道機関がどう向き合っていくべきかを鋭く問うている。最近様々な不祥事や疑惑が政権内で相次いでいるが、今年から選挙権を持つ高3生諸君には、こうした様々な事象に対して、自分自身の目で確かめ、判断をしていく姿勢が求められている。入試が終わってからでよいので、是非とも鑑賞されることをお勧めしたい。

 

長い連休も終わり、また忙しい日常が舞い戻った毎日。この時期から夏に向けての過ごし方が、今後の学力の伸長度合いに大きく影響する。目標と志を高く持って粘り強く勉強を続けていくことが何より大切である。クラブ活動がまだまだ続く、引退はもう少し先、既に引退した、など置かれた条件は様々であろうが、入試の日は全ての受験生にやがて等しく訪れる。所与の条件の中で、自分が志望校に合格するための学力を最大限身につけていくこと、そのことがいま切に求められている。

 

高3になっての初めての全国模試を受験した、あるいはもうすぐ受験するという受験生も多いことだろう。もしセンター対応のマーク式模試を受験したのなら、まずは正確に自己採点を行った上で、早急に模試の解き直しを実行することが大切である。そして模試が返却されるまでに自分の弱点領域を正確に把握し、少しでもその弱点を克服する勉強に即座に取り組むべきである。さらに自己採点結果と返却された模試の得点結果が1点たりとも誤差がないかどうか確認すること。特に国公立大志望生にとっては、二次出願をどの大学にするのかは、センター試験本番の自己採点結果にかかっている。問題冊子に残した解答の記録と、自分が実際に塗りつぶしたマークが完璧に一致する正確さを身につけることも、これから模試を受ける際に極めて重要な訓練となる。

 

秋からは本格的な入試演習問題を行っていくことになるので、どっしりと腰を落ち着けて基礎学力を形成する時期が今から8月までの3か月半の時期である。そして11月から本格的に開始される公募推薦入試を受験する受験生にとっては、残り約6か月で本番を迎えることとなる。

 

学力も含めて自分の置かれている立ち位置を客観的に把握し、そして飛躍の夏を迎えるためにやるべき課題を鮮明にし、その克服に向けた努力を全力で開始すること。全ての受験生に今そのことが強く求められている。

 

 

開成ハイスクール国語科 森脇 庸介