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開成教育グループ


あなたは自分の時間を「管理」できていますか?

こんにちは。今回も、定期テストに向けての取り組みについて、お話しさせていただきます。テーマは「時間管理」です。

 

1日の中で、自分が思うように使うことのできる時間は、ごく限られていますね。この「限られた時間」を、定期テストに向けていかに有効に活用できるかが、成績アップの最大のポイントといっても過言ではないでしょう。

 

 時間を有効に活用するには、「計画立て」が必要です。時間はお金と同じように、有意義に使うためには、手持ちの分量をどのように使うかをあらかじめ決めておかねばなりません。簡単に言えば、これが「計画立て」です。

 

 例えば、ここに1万円あるとしましょう。このお金を最大限有効に使うには、あなたが今、何が欲しいのかを考え、その優先順位にしたがって、何にいくらずつ使っていくのかをあらかじめ決めておく必要がありますね。逆に、その場その場でお金を無計画に切り崩していくと、お金は知らないうちにどんどん少なくなっていき、気付いた時には本当に欲しいものが手に入らなくなってしまいます。

 

 時間についても全く同じです。あなたの時間を何に使うのか、あらかじめ計画立てておかないと、せっかくの時間がムダに過ぎていくばかりです。そして、あなたが定期テストでの成績アップを本当に望むのなら、そのために時間を使うことを優先順位のトップに置くべきなのです。あれこれ時間を費やして、残った時間で勉強しようと思っても、おそらくその時点で時間は残っていないでしょう。まず、やるべきことを先に済ませ、残った時間で他のことをする、という優先順位を常にキープしてください。

 

 そして、この優先順位を常に守っていくには、勉強する曜日と時間帯を、(できれば教科別に)あらかじめ設定しておくことも不可欠です。つまり、自学の時間割を作成するのです。主要教科である英・数、または不得意科目を中心に、○曜日の○○時~○○時はA教科を勉強し、△曜日の△△時~△△時にはB教科を勉強する、といった具合にです。この計画表(時間割)を見やすく大きな紙に書いて、机の前に貼っておき、さらに縮小版をもう一枚作って手帳などに入れておくか、携帯電話に書き込んでもいいでしょう。そうすれば、計画を自分でごまかしにくくなるし、この計画を常に意識できるからです。

 

 計画表を作るときに心がけて欲しいのは、「決してムリな計画は立てない」ということです。実行不可能な計画立てをして、実際に計画通りに勉強ができなければ、自分自身や勉強そのものに対して「できない」というマイナスのイメージを持ってしまいます。これではますます勉強が嫌になってしまいますよね。大切なのは、最初はムリをせず「自分でもできそうな計画」を立てることです。初めはわずかな時間ずつでも、とにかく実行することが大事ですし、少しずつでも、今までよりは勉強するわけだから、効果は必ず出てきます。そして、自分で立てた計画を1日でも達成できたならば、それだけでも純粋にうれしいでしょうし、その時の達成感・満足感が、勉強に対するあなたのイメージを、徐々にプラスの方向へと変えていくのです。

 

 最初に立てた計画がすっかり定着し、ムリなくスムーズにこなせるようになった時点で、少しずつ時間や回数を増やしていけばいいでしょう。

 

 「自分でもできそうな計画」を立てても、やはり最初のうちは、それを実行するのがなかなか難しいかもしれませんね。そのつど、他にやりたいことはたくさんあるでしょう。それが現実かもしれません。

 

 計画表では、今からあなたは英語の勉強をすることになっています。一方で、見たいテレビ番組がまさに始まろうとしています。さて、あなたはどうしますか?

 

 「計画表を破るのはいやだけど、テレビも見たいよなあ…。よし、英語の勉強は別の日にまわして、今はテレビを見よう。」この人は果たして、今日の分を別の日に勉強するでしょうか。たぶんできないでしょう。別の日は別の日で、また他にやりたいことが出てきて、その時もやはりそちらを優先させてしまうかもしれません。これではキリがありませんね。

 

 計画表を守る人と、他にやりたいことを優先させる人は、どこが違うのでしょう。それは「定期テストで点を取りたい」と思う気持ちの度合いです。

計画表(成績アップ)>他にやりたいこと

計画表(成績アップ)<他にやりたいこと

まさにこの違いなのです。計画表の勉強時間に、あなたが他にやりたいことがあれば、「成績アップ」と「他にやりたいこと」を天秤にかけて、あなたはどちらをより望むのかを考えてみてください。そして、それにもとづいて、どちらを選択するかを決めてください。

 

 始終勉強ばかり、というわけにもいきませんよね。テレビも見たいし、インターネットもしたい。ゲームもあれば、友達と過ごす時間も大切です。だからこそ、勉強とのバランスをうまく保つために、時間の使い方の計画立てが必要となるのです。勉強時間と自由時間をあらかじめ分けておき、その線引きを明確にして、それぞれ集中し、それぞれ楽しむ。このメリハリこそが、毎日を充実して過ごす秘訣であり、これが、「自分の時間を管理する」ということなのです。


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