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‘大学受験’ カテゴリーのアーカイブ

大学入試に向けて(生物編)…

2017 年 8 月 21 日 月曜日

夏休みの課題で、高校3年生の中には「生物」「基礎生物」を完成させる目標を持たれている方も多いでしょう。英数国と異なり、積み重ねの勉強は必要ではなく、ある程度短期に集中して勉強すれば得点源にできる科目です。まずどこからスタートすればよいか、どのように勉強すればよいかを「知識問題」「グラフ問題」の2つに絞って説明します。

(1)知識問題について
例えば血糖値を下げるホルモンとして有名な「インスリン」について覚えるとき、単に名前だけ覚えるのではなく、その前後にまつわる知識も一緒に覚えてしまいます。
①血糖値が上昇するとすい臓のランゲルハンス島のB細胞がこれを感知する。
②視床下部でも感知され、副交感神経を通してB細胞を刺激する。
③B細胞からインスリンが分泌される。
④肝臓や筋組織でグルコースをグリコーゲンに変えて血糖値が減少する。
⑤脂肪組織や筋組織でのグルコースの取り込み、脂肪への転換を促進することで血糖値が減少する。
このように前後関係も含めて覚えておくと、単にインスリンに関する知識だけでなく、他の大切な用語や作用も理解でき、深い知識が身につきます。また2次試験において記述問題を解く際にも、このように箇条書きで覚えておくと役に立ちます。

(2)グラフ問題について
生物はグラフが多く登場する科目です。グラフの理解が不十分な場合、読み取りが出来ず、解答を見つけることが出来ない悪循環に陥ります。グラフを制することが生物を制するといっても過言ではありません。
有名な「光の強さと光合成速度」というグラフがあります。このグラフは横軸が光の強さでわかりやすいのですが、縦軸が二酸化炭素の吸収速度になっており、縦軸の数値がそのまま光合成速度になっていないことから読み取りが難しくなっています。光の強さが0のとき、なぜマイナスからスタートするのか、呼吸による二酸化炭素の放出という逆の要素が表れていることを理解しておく必要があります。
グラフにまつわる問題はパターンが決まっています。重要な例題や類題を繰り返し演習することで、理解が深まります。知識を積み重ねた次のステップは、グラフを克服することに重点を置きましょう。

生物は知識問題とグラフ問題を解けるようになると、飛躍的に点数がアップします。問題集をどんどん解くことも大切ですが、今一度「覚えること」と「グラフの読み取り」に時間をかけるように心がけましょう。

開成ハイスクール 数学科 東山 元晴

朝顔あれこれ

2017 年 8 月 7 日 月曜日

「朝顔につるべ取られてもらい水」千代女
これはよく知られている俳句の一つで、一般には、「朝顔につるべ取られてもらひ水」という形で知られています。ところが千代女の直筆には「顔や」と書かれているものがあります。(「に」から「や」に推敲)。
では「に」と「や」ではどのような違いがあるのでしょうか。なんだか古文の問題のようで申し訳ありません。文法的にはどちらも間違っていません。それならどっちがいいのでしょうか。わかりやすいのは断然「に」の方です。朝早く起きて井戸まで水を汲みに行くと、朝顔のつるが釣瓶(の綱?)に巻きついていました。そこで擬人法的にこう詠んだと解釈できるからです。わざわざ「もらひ水」をした理由がはっきりしていますね。
それが「や」だと少々複雑になります。俳句の「や」はいわゆる「切れ字」ですから、一度そこで文が切れます。そのため朝顔と「つるべ取られて」以下が直接結びつきません。そのかわり「朝顔や」とすることで、何より朝顔の花の美しさに感動していることが感じられます。一方「朝顔に」では、朝顔の花の美しさが伝わりにくいのではないでしょうか。それぞれ一長一短があるのです。もちろんつるが巻きついているだけですから、それをほどいてあるいはちぎって、水を汲むことも可能です。そうしないで近所で水をもらうところが千代女の優しさであり、この句の見所ではないでしょうか。
朝顔は英語では、morning gloryといいます。直訳すると「朝の輝き」、なんだかカッコいいですよね。ちなみに朝顔は、アメリカやヨーロッパではそれほどメジャーな植物ではないように思います。日本人にとってみれば、昼になるとしぼんでしまうその儚さゆえに美しく感じるわけですが、欧米の人からすると、「それだけしか咲かないなんて」と思ってしまうのかもしれません。
花名の朝顔は、朝に花を咲かせ、昼にしぼんでしまう様子を「朝の美人の顔」にたとえた「朝の容花(かおばな)」の意味といわれています。朝顔の花言葉は、「はかない恋」「固い絆」「愛情」。花言葉の「はかない恋」は花が短命であることから、「固い絆」は支柱にしっかりとツルを絡ませることに由来します。
日本には奈良時代末期に遣唐使によって中国から伝わった朝顔。牽牛子(ケンゴシ)という別名は、種子に下剤や利尿剤としての効果があり、中国では牛と交換されるほど高価だったことに由来します。江戸時代に2度の朝顔ブームが起こり、それを機に品種改良も進み観賞用植物となったそうです。
今日は立秋、暦の上では秋が来たとはいえ、まだまだ暑い日の続く8月、まだ涼しい朝に早起きし、勉強の前に朝顔など眺めてはいかがですか。

開成ハイスクール 英語科 松本 雄

数学と科学・技術 その15

2017 年 7 月 24 日 月曜日

ある村に、ヒツジ飼いの男の子がいました。来る日も来る日も、仕事はヒツジの番ばかり。男の子はあきあきしてしまい、ちょっといたずらをしたくなりました。
「たいへんだ!オオカミだ。オオカミだ」

皆さんご存知の、イソップ寓話です。何度も嘘をついて、とうとう信用されなくなってしまった少年の話ですが、どうして信用されなくなったのでしょう?「嘘をついたからじゃないか」と当然思うでしょうが、ここでは、少し数学的に考えてみることにします。

村人はおどろいて、かけつけてきました。それを見て、男の子は体を折り曲げて大笑いしていました。

最初、村人は驚いて駆けつけてきました。少年を信用していたのですね。しかし、この1回の嘘で少年の信用度は下がったはずです。どれくらいになったかを見積もることにしましょう。実は、こういったことを扱う数学として、高1で習う条件付き確率があります。そこで少し状況を整理しておきましょう。「少年は正直に言っている(H)か、嘘をいっているか(L)のどちらか」です。そして「狼は来ている(C)か、来ていないか(N)のどちらか」です。いつでも嘘を言うわけではないですし、正直に言ったつもりが、見間違いで狼が来ていると勘違いしている恐れもありますから、(H)=(C)ではないですし、(L)=(N)でもないですね。色々と入り組んでいますので、定量的に見間違いが起こる確率などを設定して状況を整理してみます。

正直に言っている(H)ときに、狼が来ている(C)=正しく警告をする確率を 70%
正直に言っている(H)ときに、狼が来ていない(N)=見間違いをする確率を 30%

としてみましょう。10回中3回の見間違いは多いのでは、と感じる人もいるかもしれませんが、まだ少年なので、それほど熟練の羊飼いではない、ということにしておきます。一方、

嘘を言っている(L)ときに、狼が来ている(C)=羊が食べられる確率を 10%
嘘を言っている(L)ときに、狼が来ていない(N)=村人が騙される確率を 90%

にしてみます。村人はかなりの高確率(90%)で騙されると思ったからこそ、少年は嘘をついたのでしょう。さて、少年は1回、嘘をついてしまいました。信用度はどれくらいになるでしょう?何を見積もればいいかは、条件付確率の公式が教えてくれます。狼が来ていない(N)という結果のもとで、少年が嘘をついた(L)のは何割くらいかを考えればいいのですから、高校の数学が教えることによれば、

を計算すればいいことになります。今は、狼が来ていない(N)という結果が判明していますから、分母(母数)に、狼が来ていない(N)確率をもってきて、分子に、そのうち嘘をついていた(L)確率を持ってくる、というのがこの式の意味です。確率とくるとピンとこない人は、確率を総数と読み替えれば、これが「嘘つき度合い」を表すということに納得するでしょう。では、分母、分子を計算してみます。分母は、狼が来ていない(N)確率なので、①正直(H)→狼が来ていない(N)の場合と、②嘘(L)→狼が来ていない(N)の2通りを足せばよく、

で計算できます。少年が正直者かどうかは最初のうちはわかりませんが、わざわざ嘘をつく人はそんなに大勢いないので、正直者は 8 割いるとします。

その結果、

となります。次に分子ですが、それは今計算した (1) の式のうち、②嘘(L)→狼が来ていない(N)部分になるので、

になります。したがって嘘つき度合いは、

2割くらいしか嘘をつかないと思われていたのが、4割強、嘘をつくとみなされるようになりました。かなり「嘘つきだ」とみなされるようになってしまいました。しかし、まだ「嘘つき度合い」は半分以下です。少年は図に乗ってしまいました。

何日かして、男の子はまた大声をあげました。「たいへんだ!オオカミだ。オオカミだ」村人は、こんども飛び出してきました。男の子はそれを見て、またもや大笑い。村人は怒って帰っていきました。

「嘘つき度合い」はまだ半分以下だから、村人は飛び出してきたのでしょうか?何はともあれ、村人はまた騙されてしまいました。少年の信用度はどうなったでしょう?1回目の経験を考慮して(2)の式のところを

と「嘘つき度合い」が4割強になった数字で同じ計算をしてみます。その結果は、

とうとう、「嘘つき度合い」が7割近くになってしまいました。この後、どうなったでしょう。皆さんご存知のとおり

ところがある日、本当にオオカミがやってきて、ヒツジの群をおそいました。男の子はあわてて、叫び声をあげました。「オオカミが来た!オオカミが来た!本当にオオカミが来たんだよ!」けれども村人は、知らんぷりです。なんども嘘をいう男の子を、だれも信じようとはしなかったのです。かわいそうに、男の子のヒツジは、オオカミにみんな食べられてしまいました。

嘘はつかないほうがいいですね。
ん、オッといけない、この文章の表題は「数学と科学・技術」でした。今の話は、どう科学に関連しているのでしょう。実は、今の思考過程を検討してみると、「狼は来なかった」という結果から、「少年は嘘つきである」という原因を探る、ということをしていたと考えることができます。このように結果や、経験をもとに、原因を探るという手法は色々な分野で応用がなされています。例えば、「この薬を飲んだら体調がよくなった」から「薬には薬効がある」という結論を定量的に出す(薬にはフラシボー効果というのがあって、薬効がなくても体調がよくなることがあるので、本当に効くかどうかを、客観的に測らないといけないのです。)などが有名ですし、「不良品が発見された」から「A工場が怪しい」という結論を出す問題は、高校数学の問題集にも載っていますね。世の中には色々な数字が飛び交っています。その中で正しく考えるというのは難しいことですので(特に確率の問題はよく誤解が起きるといわれています。)、若いうちにしっかりと学んでください。

開成ハイスクール数学科 村上豊

高3生諸君へ ~飛躍の夏を迎えるために~

2017 年 6 月 12 日 月曜日

 6月も半ばとなった。間もなく梅雨に入り、長く厳しい夏の前の少し落ち着いた時期となる。毎年何とか時間を見つけて、京都市内の自宅から、車で大原三千院に紫陽花を見に行く。国道367号線(京都と福井をつなぐ道路で、通称鯖街道と呼ばれている)沿いにあるこの寺は、特に今の時期、緑色の木々や苔が大変見事で、雨の日の三千院は実に味わい深い。大学生となる来年には、一度是非とも足を運んでみられることをお勧めしたい。

3月から高3の授業が始まって、ほぼ3か月半が経過した。順調に成績を伸ばしている受験生がいる一方で、まだ非常に苦戦している受験生も多数存在するのが実情である。どの教科についても言えるが、まずは毎回の授業の内容を完全に消化し、自分の中に定着させることを大きな目標として、日々の勉強に励んでもらいたい。今は、授業内容を完全に血肉化し、受験生としての基礎力をじっくりと養成していく時期である。模試結果が返ってきた受験生も多いであろう。自分の弱点をしっかりと洗い出し、その克服に向けた実践を日々積み重ねて欲しい。

特にクラブ活動がまだ続いている受験生は、しっかりと勉強時間を確保することが何よりも大切である。クラブと勉強の両立は決して容易なことではないが、勉強量を維持していかないと決して学力が身につかないのも厳然たる事実である。限られた時間をしっかりと遣り繰りしながら、最大限の努力を続けてもらいたい。クラブ活動を行いながら、第1志望大学に現役合格を果たすという自分の矜持のために。

夏期合宿や夏期講習が開始されるまでちょうど一か月ある。受験生にとって最大の学習量を確保出来る夏休みの勉強を最大限効果のあるものとするために、今からのひと月の過ごし方は極めて重要である。一気に夏に力を伸ばしていくためにも、全力で勉強に取り組んで欲しい。

志望校合格という最終目標に向かって懸命に努力を続けていても、思い通りの結果が出ずに、込み上げてくる様々な否定的な感情の起伏で、心折れそうな日も必ずや経験するであろう。しかしそれは受験生の誰もが背負っている宿命である。真剣に合格に向けて努力すればするほど、結果が欲しいのは当然であり、だからこそ結果の出ない苦しみもその分大きくなる。ただそれでも勉強を続けていかなくてはならない。

荘子の言葉に「明鏡止水」という言葉がある。「曇りのない鏡と波立たない静かな水」の意から、「心が澄みきっていること」を示す。勉強でもスポーツでも、目標に向かって全力で立ち向かえる場を与えられているという事実は、実にしあわせなことである。そのことに感謝しながら、「明鏡止水」の心境で今後も努力を続けてもらいたい。

開成ハイスクール国語科 森脇 庸介

慣れてきたころの落とし穴

2017 年 6 月 5 日 月曜日

新学年になって早2か月。新しい環境にも慣れてきた頃ですね。今回、私からは、新しい環境に慣れてきたときにこそ、持っておきたい心構えについてお話したいと思います。

一生懸命に勉強しても成績が上がらない。そんなことってありますよね。そんなときには、「何が原因なのかな?」って考えると思います。「勉強量が足りない?」「勉強の仕方が悪い?」という感じに。もちろん、今あげたことが原因となっている可能性はあります。しかし、成績の上がらない原因の1つに『生活習慣の乱れ』があるということはご存知ですか?

生活習慣というと、「挨拶」や「整理整頓」が頭に思い浮かびますが、その中でも成績を上げるために、特に重要視したい生活習慣は、『時間を守る』ことです。新しい環境に慣れてくると、時間にルーズになっていきます。新年度の最初の頃は、余裕を持って学校へ登校していたのに、それが徐々に遅くなっていき、今では時間ギリギリに登校している。そんなことはないですか?
そこで、私がこれまで多くの高校生と接してきて感じることは、「時間を守らず、授業に遅刻する受験生は、成績が大きく飛躍しない」ということです。これはかなり核心を突いた事実であると思います。

やむを得ない遅刻はあるにしても、授業に遅刻をする原因は、単純明快。授業や勉強よりも優先すべきことが他にあるからですよね。つまり、遅刻をするということは、勉強よりも優先することが他にあり、勉強が二の次になっている状態と言い換えることができます。

ここで、こういった状態をスポーツに置き換えて考えてみてみましょう。
スポーツの世界は、常に真剣に全力で取り組まなければ、実力はつきません。「友達との話が長引いた」などを理由に、毎回練習に遅刻。ダラダラ練習しながら「レギュラーになります!」「優勝します!」って胸を張って言われても、みんな「???」ってなりますよね。本当にレギュラーになりたい、優勝したいのなら、練習に遅刻せず、休まず、全力で真剣に取り組むはずです。
勉強も同じです。「成績を上げたい!」「第一志望の大学に合格したい!」と思うなら、塾に「少しくらい遅れても・・・」「無理して行かなくても・・・」という心の怠惰は生まれないはずです。「少しくらい遅れてもいいかな?」くらいの熱意では、実力はつきません。人が成長できるかできないかは、キツイときにどれだけ行動できるかです。苦しいとき、辛いときほど頑張って行動する。その中で自分の限界を知り、突破する。そうして人は少しずつ成長していきます。

その第1歩が、遅刻せずに授業に臨むこと。地道な努力が、最後に大きな花を咲かせます。「時間を守ること」。これは誰にでもできることです。能力の問題ではなく意識の問題です。

開成ハイスクール英語科 坂田 和彦

数学嫌いを克服したいあなたへ…

2017 年 1 月 30 日 月曜日

センター試験も終了し、いよいよ最終ステージに向かう時期になりました。受験生にとって運命の日が近づいてきています。春になって後悔しないよう残された時間を全力で取り組みましょう。
さて、数学が苦手だった生徒でも、あるきっかけで得意になるケースが多々あります。どんな風にすれば克服できるのか、項目を挙げながら紹介します。

(1)暗記だけに頼る勉強よりも、理解することに重点を置く勉強へ
数学が苦手になっていく傾向として、覚えることが得意で、正解に至る道筋を全て暗記することで高得点を稼いできた成功体験がある場合、解法も覚えることだけに集中する勉強を繰り返して、徐々に通用しなくなっていくケースがあります。
解法のパターンは暗記ではなく理解することが重要です。何故この式が必要なのか、何故この条件が成り立つのかを考えながら自分の手で解くことを追求するようにしましょう。

(2)正解から始めるのではなく、間違いを認めて減らしていく勉強へ
参考書や問題集の模範解答を見ると、美しく理路整然としておりその解答を真似ようとしたくなる気持ちはわかります。しかし、その模範解答を作るに至るまでに、多くの失敗やミスを経験したという見えないバックグラウンドがあるからこその模範解答です。
まずは、間違いを恐れずに解いてみることです。自分のやり方で拙いところも多くあって構わないのです。その答案の間違いや理解不足を発見し減らしていくことが、次の答案をレベルアップさせる大切な要素となります。

(3)あれこれ気が付く優しい人より、周りが見えない鈍感な人になり勉強しよう!
日頃の生活では鈍感な人は敬遠されがちですが、数学の勉強する際には少し鈍感な人の方が得です。数学の問題を解くときには、周りが雑然として、騒音や異臭がしようとお構いなしに集中できるかどうかが大切です。
特に問題演習をやっているときに、他の科目のことを考えたり、隣に座っている友人の動向を気にしたりするようだと、その時点で演習の効果は激減します。究極は異世界にいるつもりで周りからういた状態になることが理想です。そこまでいかなくとも、勉強中は数学以外の感覚を麻痺させるぐらい集中できればベストです。

3つも提示しましたが、1つでも実行が可能なら数学は必ず克服できますよ。ぜひ試してみましょう。

開成ハイスクール 東山元晴

「あけ・おめ」 考

2017 年 1 月 16 日 月曜日

「あけ・おめ」という表現が使われ始めてから、何年になるだろうか。
初めて聞いた時には違和感を覚えた。
今ではごく当たり前のように耳を過ぎていく。

何でも短縮する時代だ。言葉は時代を反映し、常に変わりゆく。
時を超えて日常化していく中で、本来の意味が見えなくなることもある。
いいか悪いかではなく、それが自然の流れなのであろう。

「明けましておめでとうございます」とは本来どういう意味なのだろうか。
ふと疑問に感じ、調べてみた。一説によると

* * *

『太陽さまが冬至の日に天の岩戸に籠もり、新しい年の準備を行います。
しばらく籠もりの状態が続き、10日後の元旦に天の岩戸からお出ましになります。
それをお迎えして、「あけまして」おめでとう御座いますと申し上げるのです。』

* * *

そう言えば、昨年、高千穂の天岩戸神社に訪れていた。
天岩戸神話で有名だが、そんないわれがあるとは知らなかった。
思わぬところに出会いがあるものだ。

ふと、生徒の顔が浮かぶ。
みんなに例えれば、受験勉強が「籠もり」、合格が「明け」ということになろうか。

時に、大学入試はセンター試験が終わっていよいよ正念場。
私大入試や国公立二次試験に向けて、最後の力を振り絞り、
それぞれの新年を迎えて下さい。その暁には、

「明けましておめでとうございます」

この言葉を笑顔で交わすことのできる日を楽しみにしています。

開成ハイスクール 

センター試験で気をつけたいこと

2017 年 1 月 9 日 月曜日

センター試験が近づいてきました。
当日、気をつけてほしいことをいくつか伝えたいと思います。

1.色々考えると緊張します。不必要なことを考えない…
葛藤すると自分との違和感、不協和を感じてカラダが緊張し始めます。「失敗したらアカン」「点数とらなアカン」と意気込んだら確実に緊張して失敗します。心理学でよく言われている認知的不協和理論です。そんなことを絶対考えてはいけません。「普段通りにやろう。あれだけやったのだから大丈夫。」と考えましょう。

2.とれる問題でとる…
試験中に止まったら緊張が増幅します。止まったらあれこれ考えないで次の問題へ行き、取れるところを取りましょう。一点を見つめ続けてもいけません。緊張が増幅します。試験前は遠くの景色を見るなど視点を変えましょう。

3.試験の休憩時間に…
センター試験の休憩時間は魔の時間。この時間に下手すると緊張が増幅します。不必要なことは考えず、暗記事項の整理をかるくやる程度でOK。センター試験の休み時間に終わった科目の話をするのは絶対にいけません。絶対にしないで下さい。1日目の科目を2日目の朝に新聞で答え合わせするのも絶対にダメです。終わった科目のことは一切考えない。次の科目を考えて下さい。

いつも通りの自分でセンター試験を乗り切りましょう。

開成ハイスクール英語科 大道英毅 

高3生諸君へ ~最高の結果を残すために~

2016 年 10 月 3 日 月曜日

いよいよ10月になった。来年1月14日と15日実施のセンター試験までほぼ3か月。また公募推薦入試を受験する生徒にとっては、過去問演習に全力で取り組むべき時期となっている。これまで地道に勉強を続けてきた全ての受験生にとって、これからの勉強はただ一点、本番で「結果を残すこと」のみに結実させていかなくてはならない。

一部の私大入試を除き、高校のいわゆる評定平均値は合否結果に全く関係がない。合格判定は全て当日の得点のみによってなされる。全国から受験生が集まり、しかも現役・浪人を問わず、入学を希望する者全てに門戸を開いている大学入試は、非常に厳しいものであるが、一方で極めて公平でもある。受験生一人ひとりが置かれてきた環境、歩んできた歴史は当然のことながら千差万別である。しがしながら大学側はそうした受験生の個々の状況を斟酌したりはしない。「当日の試験で合格最低点をクリアーした者に合格通知を与える」だけである。

どんな世界であれ、最後は「結果」が要求される。それまでどれだけ努力を積み重ねたとしても当日「結果」が出せなければ、合格という評価を得ることはできないのである。我々教える側は、これからの時期、個々の受験生の状況を充分に把握しながら、試験当日「如何に結果を出させるか」のみに意識を集中させる。

「結果」を出すために必要なことは何か。それは試験当日に普段の力を100%発揮できる準備をこれから全力で行っていくことである。自分の持てる力を全て発揮できれば、少なくともボーダー圏に入っている大学には必ず合格する。しかし少なからずの受験生が、試験当日押し寄せる凄まじいまでのプレッシャーの中で、自分の力が発揮できず、悔しい結果に終わるという事例が存在するのも、また厳しい現実である。

これから必要なことは、試験当日、完全に力を発揮するための「ルーティーン」の確立である。ラグビー日本代表の五郎丸選手や、40歳を過ぎて未だメジャーリーグの第1線で活躍するイチロー選手が実践する「ルーティーン」が一時期よく話題にされたが、これは受験にも大きく当てはまる。

センター試験の国語を例に説明する。80分で「評論文」「小説文」「古文」「漢文」の大問4題を解くことになるのだが、当然全てを等しく20分で解く必要は全くない。80分で全ての問題を解くことのみが要求されているのであって、時間配分は全て個々の受験生に委ねられている。漢文を15分で解いて、その分評論文に25分かけるということも当然許容される。さらには解く順番も全て受験生が自由に決められる。ここで大切なのは、普段から「解く順番」や「時間配分」の試行錯誤をする中で、自分にとって最良の「ルーティーン」を確立することである。
自分の目指す目標点をクリアーするための過去問演習を通して、成功体験を積み重ねることが今後何よりも大切である。そしてその経験をそのまま試験当日に実践すれば、必ずや目標点を達成できるはずである。これは国語のみではなく全ての教科について言えることである。試験当日「結果」を残せるというイメージトレーニングを、これからの日々の勉強を通して、しっかりとやり遂げてほしい。

「大きな試練は人間を強くもし、優しくもする」

来春このことを全ての受験生が実感するであろう。最高の結果を出せるように、残された時間を全力で過ごすことが、今強く求められている。

開成ハイスクール国語科 森脇 庸介

大学を見学しよう!

2015 年 7 月 20 日 月曜日

さあ、夏休みです。部活動に勉強に、毎日忙しいかと思います。高校生のみなさんにとって、最大の目標はなんといっても「大学に合格すること」ではないでしょうか。ところで、みなさんは自分の志望校をどうやって決めましたか。なかにはまだ決まっていない人もいるかもしれません。志望校を決めた人は、自分の将来や現状の学力等で判断したのではないでしょうか。「この大学に行きたい」という強い思い、その気持ちはとても大切です。
夏休み期間中は、ほとんどの大学でオープンキャンパスや学校説明会を実施しています。実際に自分の目で大学を見ることによって、改めてその良さを認識し、頑張ってやるぞというモチベーションアップにつながることや、疑問点を解決して、すっきりと勉強に打ち込めることもあるでしょう。そして実は、忘れられがちなことですが、改めて自分を見つめなおすことができるというメリットもあるのです。大学に合格するためには多くのライバルとの勝負に勝たなければなりません。それには、自分を知っておくということが当たり前に必要になってきます。
各教室にはいろんな大学のオープンキャンパスのスケジュールが掲示されていますし、ネットで検索すれば、かなりの数の情報が出てきます。部活や模試の日程とぶつからないように確認をして、志望校を、そしてなにより自分をしっかり知ってみてはどうでしょうか。

開成ハイスクール英語科 濱田健太郎