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開成教育グループ


漢文「センター試験対策」勉強法

今回は、センター試験対策としての「漢文の勉強法」を紹介します。

やることは、以下の3点です。

①句型と単語
②文型
③長文の再読

① 句型と単語
漢文は書き下すと、古文の文章になります。助動詞・助詞の使い方なども、古文とほぼ共通しています。
ただ、一点大きな違いは、古文にはなかった句型が文中に出てくる点です。多少は論理でクリアできるものもありますが、受験生は、基本的なものは当然暗記をしておく必要があります。もちろんセンターでは句型がでている部分が設問に絡んできますので、避けては通れません。必ず一冊、「句型集」は完成させておきましょう。そして、漢文にも重要な漢字があります。たとえば「百姓」は、現代語の百姓とは違い「一般の庶民」を表します。このように、独特の意味を持った漢字を、一つの単語として暗記する必要があります。もちろん、古文単語とは違い数も少ないですので、語句の載っている参考書などを見て、一気に覚えてしまいましょう。

②文型
漢文では、英語同様、語順により品詞を見極め読解していくことも必要不可欠です。現代の日本語のように、助詞によって品詞を見分けることが困難なため、基本の語順を暗記しておくと、より読解の精度やスピードが高まり、返り点等の設問にも容易に対応できるようになります。また、古文同様、主語の省略が著しいので、述語の位置は語順から必ず理解できるようにしておきましょう。特に、授業で語順を学んだ受験生は、読解を繰り返すことが肝心です。語順を知っているか否かで、読みのレベルが大きく変わりますので、必ずマスターしてください。

③ 長文の再読
漢文の点数に伸び悩む人は、漢文を読む分量が足りていない場合が多いようです。ですから、問題を解くことは当たり前のことながら、必ず文章を3度は読み返してください。
また、すでに理解できている文章を読み返すことにより、文の構造や使われている句型が頭にしっかりと記憶されていきます。頭の中に漢文の文章のモデルをたくさん作っておくことが、成績上昇の近道ですから、授業を受けている人はかならず復習の仕上げに読み直しを行ってください。
以上が、漢文の勉強法の要点です。とにかく、句型と単語・文型・長文の再読が、漢文の頭を作る一番の近道となるはずです。

                              国語科 重留 英明


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