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開成教育グループ


夏休み、課題への取り組み

2018 年 7 月 30 日

夏休みには大量の課題が出されていると思います。

高校によってその量は異なりますが、もちろん2、3日で済ませられるようなものではありません。バタバタと追われるように課題をこなすのは「もったいない」と思います。これは、1学期もしくはこれまでの学習内容の復習課題であり、実力を安定させ、さらにアップさせるための絶好の材料だからです。

そこで、みなさんに夏休みの課題の取り組み方を提案したいと思います!ぜひ実行してみてください。

 

①    早期に課題を仕上げる。

まずは課題を提出できる形まで仕上げることが前提です。夏休み終了間際になって、まだまだ大部分が残っている……。という状況はかなりのストレスになりますから、お盆前を目標に仕上げてしまいましょう。分からない問題もいくつかあるかもしれませんが、すべて仕上げた後に質問できるよう、余裕を持って終わらせることが大切です。

②    分からなかったところを質問する。

ここからが弱点の強化です。解けない問題を一つひとつ減らしていきましょう。単元によっては、もう一度初めから学習しなければならないものもあるかもしれません。しかし、それができるのはこの長期休暇だけです。私たち開成ハイスクールのスタッフも全力でサポートしますので、じっくりと取り組んでいきましょう。

 

③ 理解した上で、もう一度解いてみる。

理解しただけでは解けるとは限りません。同じ問題を、何度も実際に解いてみて確認してみてください。実力がついていることを実感できる瞬間でもあります。

 

この夏を長く感じるか、短く感じるかはあなたの取り組み次第です。夏期講習やクラブなど、本当に忙しい高校生の夏休みですが、上記のことを参考にして、一人ひとりが充実した夏を送れるよう願っています!

 

開成ハイスクール数学科 中嶋 由博

ことわざ

2018 年 7 月 23 日

夏になっての海のレジャーは楽しいことが多いです。そこでふと、ことわざを思い出しました。「おぼれる者はわらをもつかむ」。私はかつておぼれかけたことがあり、本当にわらをもつかむ気持ちでもがきました。すぐに周りの人が助けてくれたので一命はとりとめましたが………また、ふと、英語の勉強でしばしばことわざが問題に出されることを思い出しました。先ほどの「おぼれる者はわらをもつかむ」はA drowning man will catch at a straw.と言います。

 

では、特によく出されることわざをあげてみましょう。

All roads lead to Rome.=「すべての道はローマに通ず」一つの真理はあらゆることに適用されるという意味で使われます。Rome was not built in a day.=「ローマは一日にして成らず」何事も大事業は短時間でできあがるものではないという意味です。Do in Rome as the Romans do.=「郷に入っては郷に従え」ある里に入ったらその里のしきたりに従ったほうがよいという意味です。これらのことわざを見れば、西洋人がいかに古代ローマ帝国を偉大に思っていたかがわかります。あと、よく出るものとして、「百聞は一見に如かず」=Seeing is believing.「鉄は熱いうちに打て」=Strike the iron while it is hot.「覆水盆に返らず」=It is no use crying over spilt milk.「たで食う虫も好きずき」=There is no accounting for tastes.などがあります。It is no use ~ing「~してもむだである」やThere is no ~ing「~することはできない」は超重要表現ですね!

 

夏が勉強の山場だとよく言われます。長い休みの間にどれだけ今までやったことの整理ができるか。期間が長いだけにやったかやっていないかで秋に大きな差がでるわけです。雨だれでも、長い間には下の敷石に穴をあけるように、小さな努力でも根気よく続けていけばどんなことでも成功します。まさにConstant dripping wears away the stone.「雨だれ石をうがつ」です。この夏、努力を絶やさずに大きな石に立派な穴をあけてください。Time flies.「光陰矢の如し」、時はあっという間に過ぎてしまいます。まさにTime is money.「時は金なり」です。時間を無駄にせず努力を積み重ねていきましょう。そして実りの秋に成功を勝ち取りましょう!開成ハイスクールは皆さんを応援しています!

 

開成ハイスクール英語科 中田 恭治

別の景色が見えてくる

2018 年 7 月 9 日

高校の期末テストが終われば、間もなく夏休み。勉強にも部活にも、たっぷり時間の取れる時期がやってきます。受験生にとって「夏を制する者は受験を制す」というのは当然のことですが、1・2年生も、大きな目標を定めて大きく伸びる夏にしてください。

さて、夏休み中の開成ハイスクールは、7月16日から夏期講習が始まり、通常の授業日や時間帯とは異なる講座が始まります。時間割を確認しておきましょう。また、2・3年生には8月7~9日に夏合宿もあります。まだ申し込みをされていない生徒は、急いで申込書を提出しましょう。夏合宿でも、私たち教師も、全力を注いで授業をします。皆さんも、限界を突破しヘトヘトになるまで頑張れば、大きな達成感を得ることでしょう。そして、一つの大きなことを成し遂げると、きっと見えてくる風景も違ってくるものです。私もそんな経験をしました。

 

数年前の8月のことです。その年も琵琶湖畔で中学生の夏合宿に参加しました。合宿が終わると、次の日から私は短い休暇になります。慌ただしかったのですが、その合宿から帰った翌朝は5時に起床し、大阪空港へ。飛行機2本と路線バス2本を乗り継ぎ、終点の漁村に到着。

次の朝も早起きし、ホテルまで迎えに来てくれた地元の山岳ガイド氏に連れられて出発。かつて地図には載っているが誰も行ったことがなく「暗黒の湖」「幻の湖」とも呼ばれた、標高約700mにある湖までの往復です。現在は地元の人たちのお陰でトレッキングルートも整備されていますが、岩場のアップダウンが連続する難コースでした。野生のクマが生息していて、他に歩いている人をほとんど見かけないという場所でしたが、ガイドのR氏に導かれて、念願の湖に到達。R氏が湖畔で沸かしてくれたコーヒーを飲み、2ショットの記念撮影などして、「これで、思い残すことはない」と、歩いてきたルートを戻りました。

その帰路です。湖からしばらく歩いたところにある小さな沼の端に腰を下ろして休憩しました。すると、往路では気づかなかったのですが、その地方で最高峰の火山が正面に見えます。横のR氏が差し出す双眼鏡を覗くと、岩肌の剥き出た山頂付近と稜線に見える溶岩ドーム。はっと息をのみました。それまでは湖までの踏破を目標にここまでやって来ましたが、その目標が達成された途端に、山麓の町からでは決して見えることのない別の景色が目の前に現れたのです。壮大な風景に圧倒されました。

「どう? 登りたくなっただろう」と囁くR氏に、私は黙って頷きます。「じゃあ、次に来たときは、あの山頂までガイドするぜ」とR氏が言ってくれました。けれども、残念なことに、去年も今年もあの約束は果たせていません。いつか、まだ私の体力があるうちに、そして噴火活動が始まる前に、あの火山に登ってみたいと思っています。

 

一つの目標を達成すると、次の景色が現れて、次の目標への意欲が出てきます。

高校生の皆さん、どうぞ有意義な夏休みにしてください。

 

    開成ハイスクール英語科 井上 敬友

この夏休みに大きく飛躍しよう!

2018 年 7 月 2 日

 7月に入り、もうすぐ夏休み。今回は現役高校生がこの夏休みに大きく飛躍する為のアドバイスをします。

 

 高校1年生の皆さんは、『進路の方向性を考える』ことです。それには「自分が何に興味を抱き、どんな人生を歩んでいくのか…」を考えるのが第一歩。少し落ちついて考えられるこの夏休みに、自身の将来ビジョンを描き、進路の方向性だけは定めましょう。秋には高校の文理選択が迫られます。

 学習面において、1学期の間に苦手意識を感じるようになった科目は、その克服が求められます。容易なことではありませんが、基本問題からやり直してください。苦手科目が無くなれば、将来の進路の可能性が無限に広がります。開成ハイスクールの夏期授業では、2学期に向けた予習も確実に進めていきます。

 

 次に高校2年生の皆さんは、『大学のオープンキャンパスへ参加する』ことです。まだ現段階で、志望大学が決まっていない人もいるでしょう。そうした方は、地元大学や難関大学でも結構です。オープンキャンパス参加は、大学の雰囲気を肌身に感じ、入学後の自身のイメージを想像させてくれます。少なくとも2学期初めには、志望大学がはっきりと言えるようにしておきたいものです。

 学習面においては、これまでに学んだ単元の復習はもちろん、科目によっては2学期から受験勉強の基礎固めをしていくことになります。高校1年生同様、開成ハイスクールの夏期授業では、2学期に向けた予習も進めます。大学受験に向けて高校生活の折り返しを過ぎますから、日々の勉強習慣も必ず継続させていきましょう。

 

 最後に高校3年生の皆さんは、『2学期からの入試問題演習に備えて基礎固めを完成させる』ことです。その近道は間違いなく、塾の1学期授業内容の完全理解。あれこれ参考書、問題集と手を広げる前に、一番使用している塾の平常授業テキストの理解・定着度合を確認してみてください。

 また、8月実施のマーク模試でよりよい志望校判定を出すべく、意識的にモチベーションを高めながら勉強していくことも心掛けましょう。勉強方法で重要なのは科目間の勉強バランス。偏った科目のみの勉強にならないように注意してください。時間は限られていますから、学習スケジュールの計画・実行も余念なく。

 

 毎年、多くの高校生がひと夏を越えて大きく成長してくれます。今年も一人でも多くの生徒が私の想像以上の飛躍をしてくれるよう、陰ながら支えていきたいと思っています。

開成ハイスクール数学科 中澤 宏尚

梅雨と夏至の効用と成長

2018 年 6 月 25 日

1学期の中間テストが終わったのも束の間、6月下旬となり、あっという間に1学期期末テストが近づいてまいりました。高校生の皆さん、定期テストとその先にある大学受験に向けての準備は順調に進んでいますでしょうか。

近畿圏では例年並みの6月6日頃に梅雨入りし、雨の日が多く蒸し暑い日が続いています。6月は梅雨と共に二十四節気の一つ「夏至」の月でもあります。夏至は北半球では一年で最も昼が長い日となります。今年は6月21日でありましたが、来年は6月22日になるそうで年によって若干のずれがあるようです。

この6月は、雨が多く昼間の時間が長くなり、草木も成長著しい時期であるようです。庭や畑の雑草なども放置しておくと、知らぬ間に恐ろしいほどの背丈となりおののくことがよくあります。太陽運行の関係で言えば、一説によると植物は昼の長さと夜の長さを葉で感知しているそうで、夜の長さで花を咲かせる準備をするそうです。また、太陽光については、可視光線の中で青色と赤色を葉は最も吸収しているそうです。かつて京都・西京高校の入試問題にも出題されましたが、緑色は葉の中で乱反射を繰り返し透過するそうです。植物にもまるで視覚があり、色好みをしているみたいで面白いですね。

 

ところで、背丈の伸びる緑色植物の成長のしくみとは、どのようなものなのでしょうか?

 

緑色植物は、動物のように有機化合物の供給を自分以外の生物に依存せず、炭素同化によって無機物から有機物を合成しており、独立栄養生物と言われます。また、炭素同化によりつくられた有機物を化合させ、必要不可欠なアミノ酸をつくる窒素同化も同時に行っています。

皆さんもご存知の通り、緑色植物は「光合成」という炭酸同化のはたらきで有機物を合成しています。有機物は生物の成長にとって欠かせないものと言えますが、反応前後だけを見ると以下のようになります。

光合成のプロセスはとても複雑な5つの反応系から成り立っています。葉緑体の中にはチラコイドとストロマがあり、チラコイドでは以下の①~④、ストロマでは⑤の反応が起こります。植物の体内では複雑な電子移動を伴った化学反応が次々に起こっています。

①光化学反応・・・光エネルギーのとりこみ。

②水の分解反応・・・水の分解による酸素の発生とNADPH2の生成。

③光リン酸化反応・・・ADPからATPを合成。

④高エネルギーの電子を有するHの生成

⑤カルビン反応・・・二酸化炭素をとりこみ、ブドウ糖を合成。

ここで①と②では、光エネルギーと水を思う存分に吸収し活用しています。その後③④へ連鎖し、⑤の反応で生きるためのエネルギーと細胞の元となるブドウ糖(グルコース)の合成に成功しています。一連の反応は、驚きに満ちたしくみとなっています。

緑色植物は、巧みな術で梅雨の雨水と太陽の光エネルギーをふんだんに取り入れ成長に役立てているようですね。

 

人間の体も植物と同様、驚異的で複雑巧妙なつくりとしくみから成り立っていると言われます。

 

高校生の皆さんも大いなる可能性を秘めている高校時代に、科学的・効果的な学習習慣をしっかりと身につけ、十分な知力の源泉を吸収し成長していってほしいと思います。学習は、継続することで脳内での化学反応(?)によって、大いなる成長を遂げる時が必ず訪れます。あきらめず自らの糧となるものを吸収し学び続けてほしいと思います。

 

大学受験を通し、真の学力と将来につながる知力を大いに養い育てていかれることを願っております。

 

 

 

 開成ハイスクール 大槻 隆史

アジサイ(紫陽花)あれこれ

2018 年 6 月 18 日

6月の花といえば、思い浮かぶのは「紫陽花」でしょうか?アジサイ(紫陽花)は、英語でhydrangeaです。発音はちょっと難しく、カタカナ表記で「ハイドレインジァ」が近い発音になります。これは、ギリシア語の「ハイドロ:水」と「アンジェイオン:容器」が組み合わされて「水の器」と解釈されたのが由来のようです。雨の多い地方ではmillion dollar flowerと呼ぶ人もいるそうです。直訳すると 「1,000,000(100万)ドルの花」です。花びらがたくさんあるのでそれをお札に例えているのでしょうか。

万葉集に

「紫陽花の八重咲くごとくやつ代にをいませ我が背子見つつ偲はむ」橘諸兄

(アジサイの花が幾重にもかさなりあって咲くように、いつまでも栄えて下さいよ。花を見るたびにあなたを懐かしく思いましょう。)とあるように、紫陽花は日本でも古くからなじみのあった花のようです。また、江戸時代に日本に来たドイツ人医師シーボルトは、日本の紫陽花を、恋人お滝の名から、「otakusa」と名付けヨーロッパに紹介し様々な品種改良を行って、現在の西洋紫陽花を作り出したともいわれています。

アジサイの花言葉は「移り気」これはもちろんアジサイの花の色が、青からピンクまで多彩に変化することに由来するのですが、その変化は、土の酸度(pH)による変化です。“同じ場所で育てているのに年々色が変わっている”、“同じ品種なのに場所によって色が違う”これは、土の酸度が影響して花色が変わっている証拠です。お店に並ぶアジサイの中で、『城ヶ崎』や『ダンスパーティー』など、同じ品種なのに店頭では青色とピンク色の2色が並んでいることがあります。これは生産農家さんが土を調節して、違う花色に仕立てているからなんです。土の酸度によって変えられるなら、私たちだってもっと美しい花色にできるハズ!と思いますよね?どんなメカニズムかと言うと、アジサイの花色は、アントシアニン系色素がはたらいて、青色やピンク色が発色します。青色は、土中のアルミニウムが吸収され、色素と結合して発色します。逆に、アルミニウムが吸収されないと、ピンク色が発色します。アルミニウムは酸性土壌でよく溶け、アルカリ土壌では溶けません。だから、土を酸性にすれば青花になり、中性~弱アルカリ性の土壌ではピンク花になるんです。また同じ株の中でも色が異なることがありますが、これは運ばれるアルミニウムの量が異なるためだと考えられています。

身の回りにありふれているものにも、実は科学的な事象が関わっていることもあります。皆さんにも、なぜ?どうして?をぜひ考えてみてください。

 

開成ハイスクール英語科 松本 泰雄

そこに喜びはあるか

2018 年 6 月 11 日

今日はお勉強内容とは少し離れて、私の高校時代の先生のお話です。

高校に入学し、中学校と明らかに違っていて戸惑ったことが「予習の重要性」です。もちろん中学校でも予習は大切です。しかし、高校の予習の意義は中学校のそれとは明らかに違っていました。そもそも、予習をしておかないと授業についていけません。とくにそれを痛感した教科が、私にとっては「英語」と「古典」でした。その「古典」の先生について少しばかり。

文系教科はあまり得意でなかった私。高校の授業を受けたときは面食らいました。「速い。」そのスピードたるや中学校の比でない。必死に予習をしました。しかし、追いつかない。私の予習は文章を完全に日本語訳(現代語訳)するというもの。私が1日にできる量は英語ならせいぜい5~10ページ弱。授業では速ければ10ページを1日で超えることがありましたから、授業の後半で先生に英訳を尋ねられたときには、予習が追い付かず答えられないことも多々ありました。せっかく予習をしているのに自分はできない。「英語」という教科に関して私はそれで挫折したことがありました。

一方「古典」。古典の先生は学校でも厳しいと有名な先生。周りのみんなは先生に質問されてもすらすら答えます。一方私の訳たるや、直訳中の直訳。辞書の単語をただただつなげただけのような無骨な訳でした。答えるのが恥ずかしいくらいの。ある日の授業のこと、クラスメイトが先生に教科書の文の訳を尋ねられ、私が聞いて惚れ惚れするくらい美しい訳を答えました。しかし、それを聞いてその先生は大声で怒鳴りました。「その訳はどこかで聞いたことがある。どこの大学生の訳や、どこの出版社の訳や、言うてみい」と。クラスメイトは下を向き黙ってしまいました。どこかの本にある訳をそのまま読んでいただけだったのです。奇しくもそのすぐ後に訳を尋ねられたのが私でした。恐る恐るいつもの、ただ単語をくっつけただけの無骨な訳を顔を真っ赤にして答えました。「何やその訳は」と先ほどの勢いに任せて怒鳴られるかと思いきや、先生は目を瞑り静かに言いました。「俺はお前の訳が好きや。へったくそやけど、そこにお前の努力のあとを感じる。無骨なお前の訳が俺は好きや」と。素直に嬉しかった。おかげで私は「古典」という教科が好きになりその後も継続して学習することができました。大切なのは「予習」という行為そのものにはないということです。それによってその後得られる「達成感」とか「喜び」にあるのではないでしょうか。あなたの学習の先には「喜び」はありますか。

 

木村 智一郎

数学と科学・技術 その19

2018 年 6 月 1 日

皆さん、こんにちは。今回は「面積・体積」ということを切り口に話を進めたいと思います。皆さんは、面積の公式というと、三角形の面積公式、「(底辺)×(高さ)÷2」を思い出すでしょうか?それとも円の面積公式「(半径)×(半径)×(円周率)」を思い出すでしょうか?ひょっとしたら、高校で三角比を習ったときに出てきた


を思い出す人もいるかもしれませんし、ヘロンの公式などが出てくる人もいるかもしれません。高校の数学になると面積の公式も様々な形で出てきます。また、数Ⅱになれば、三角形だけではなく、放物線と直線によって囲まれた図形の面積、


それを「6分の1公式」として知られている積分を使って計算できるようになりますね。このように、高校になると、数学を使って扱える範囲が広がってくるのですが、ところで皆さん、小学校のときに次のような問題「下の図のような池の(およその)面積を求めよ」を扱ったことがあるのを覚えているでしょうか?


実際の池などは、三角形や、放物線のような簡単に数式で表すことができないため、面積の公式などを作ることができません。では面積は一体どうすれば測れることになるのでしょう?実は、上の小学生のときの問題にヒントが隠されています。図には1メートル四方の正方形が書かれていますが、もしそれが1センチメートル四方の正方形にしてマス目の個数を数えたらどうなるでしょう?1メートル四方のときよりも、より本当の池の面積に近づくと思いませんか?さらに1センチメートル四方を1ミリメートル四方にしたら、もっと小さく1マイクロメートル四方にしたら、さらに小さく原子1個分の大きさにしてしまったら、・・・。このように考えていくと細かく分けていくことで、より正確に面積を計算できるということが想像できると思います(実際に実行するのは手間がかかりますが)。そして実はこの考え方こそが、高校で習う「積分」の起源になっています(数Ⅲを履修すれば、「区分求積法」のところでその考え方を学びます)。より細かく分けて、それらを積み上げること、そうすることで、古代ギリシャの時代には

など、小学生のときに習った公式の不思議な数、3分の1や、3分の4が導かれています。当時は、微分も積分もなく、数式すらなかった時代ですが、その考え方の道理は今現在でも「なるほど」と思えるものだと思います。単なる公式だけの暗記で終わらないよう心掛けてください。
ところで、この細かく分けて、それらを積み上げる=積分という考え方は実用でも使われています。上の説明では、長さを細かくわけて計算する、という考え方を説明しましたが、では時間を細かく分けて計算する、と発想を変えてみたらどうなるでしょう。例えば、電気料金は1か月ごとに使用した電気量に従って請求されますが、その電気量はどうすれば正確に測れるのでしょう?上の説明と同じように、1日単位で測る⇒1時間単位で測る⇒1分単位で測る⇒1秒単位で測る⇒・・・、とどんどん細かく図る単位を変えていけばいいのです。家庭で使用する電気量は、電気メータで測られていますが、何か円盤のようなものが回っているのを見たことがある人もいると思います。ほんの少しの時間で、使った電気量に応じて円盤が少しまわる、そういったことを連綿と繰り返すことでメーターの数字が少しずつ増えていって、最終的に1か月の使用料を計算しています。このように細かく分けて考えることで、様々なものが正確に理解できてしまうのです。身近なものにもこういった仕組みはいろいろなところで使われています。少し回りを探してみて考えてみるのもいいかもしれませんね。

開成ハイスクール数学科 村上 豊

 

 

 

高校1年生のみなさんへ

2018 年 5 月 28 日

誰にでも「初めてのこと」が人生にはいくつもあります。例えば、つい2、3か月前に経験した高校受験が初めての受験だった、という人がほとんどではないでしょうか。開成公開テストや五ツ木の模擬テストなど志望校判定が出る成績票を見て一喜一憂しながら受験勉強に取り組まれていたと思います。

また、人生15年の中で一番勉強をした学年であったと思います。これも初めてのことではないでしょうか。高校受験という大きな目標があったからできたことですよね。目標に向かって努力することのすばらしさを毎年受験生のみなさんと体感しています。そして、そのような貴重な経験をみなさんとともにできる幸せを噛みしめながら教える仕事をしております。ありがとうございます。

 

さて、本題に入りましょう。

高校1年生のみなさんは定期テストが終わった方も多いでしょう。そうです、高校生活の中で「初めての定期テスト」です。結果はどうだったでしょうか。高校受験をクリアしてきた生徒さんが集まる高校1年生の中で何番になりましたか。同じ受験校に合格してきた生徒さんが集まっていますので学力差はあまりなかったはず…

 

ですが、悲しいかな、その学年の中で1番から最後の方まで…決まってしまったのです。

 

さて、この結果はあなた自身の実力を示す結果だったでしょうか。定期テストは中学生と同様試験範囲が決められ、教科書、問題集、プリントなどでしっかりと復習し、「準備して臨めば結果が現れるテスト」のはずです。ですから、準備をしっかりすれば結果が出ます。しかし!準備ができなかった…という方はぜひ私たちにご相談ください。中学生のときの塾の先生に久しぶりに会って相談するのも気分転換になりますよ。

大学受験という大きな目標を早め早めに掲げて、今から少しずつでも準備を始めていきましょう!

 

開成ハイスクール数学科 秋田 純一

 

 

 

各種テストが続きます!

2018 年 5 月 21 日

こんにちは!今まさに新学年として初めての定期テスト真っ只中だと思います。

 

高1のみなさんは、中学校の時とは比べものにならないテスト範囲に戸惑い、テスト勉強に追われているのでしょう。定期テストは大学入試と無関係ではなく、各単元の基礎固めとしての絶好の機会です。定期テストを有効活用し、基礎の徹底を行っていきましょう。

 

開成ハイスクールでも6月上旬に「実力判定テスト」が実施されます。日頃の学習の積み重ねを存分に発揮し、重要単元の補強に活用してください。開成に通う他府県の生徒たちとの比較もできます。ぜひライバルに打ち勝ってください!

 

そして実力判定テストの後には、早くも期末テスト1ヵ月前に突入している高校も少なくありません。テストが続き、より忙しくなるかもしれませんが、それらを通しこれからのみなさんを大きく成長させてくれるはずです。教員一同、みなさんを応援しています!

 

開成ハイスクール英語科 福原 俊幸