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開成教育グループ


スタートダッシュが命!

2011 年 5 月 9 日

 GWも開け、各高校で中間考査へ突入する時期が近づいて来ました。新高1生のみなさんは、もう高校におけるライフスタイルが確立できたでしょうか?
 4月中は何もかもが初めてでバタバタの日々だったでしょうが、そろそろ新しい環境にも慣れてきた頃ではないかと思います。「●曜日は予習が多いから、部活がオフの◆曜日の夕方にやっておかないとヤバい」「家で勉強したら確実に寝てしまうから、■曜日には自習室に行こう!」と意識的に自分に適切な負荷をかけて生活を送ると、学力のみならず、計画力や実行力といった自己管理能力も伸ばし、自分を成長させることができます。
 実際に、私の担当する草津駅前教室・大津京駅前教室でも、生徒たちは部活に完全燃焼しつつ、この春の入試で国公立・関関同立への合格通知を手にしています。やはり入試で成功する生徒に共通して見られる傾向は「自分に甘えていない」という気質であると私は考えます。その意識は、私たち教師に口うるさく言われて身につけられるものではなく、自分が変わることで身につけられるものです。何事も最初が肝心!!
 各教室では、まもなくテスト対策に入ります。最初の考査の結果が、良くも悪くも3年間続くというのはよくあることです。私たちも精一杯バックアップするので、頑張っていきましょう!!
 
英語科

さあ、最初の関門です!!

2011 年 5 月 2 日

 新高校1年生の皆さんは、合格の喜びから一転、新生活への対応に追われている日々を送っていることでしょう。部活動に参加した人は、なおさら時間に追われる毎日を過ごしているのではないでしょうか?
 開成ハイスクールの「高1準備授業」に参加した皆さん、ねっ・・・嘘じゃなかったでしょ??宿題の量も、授業の進度も、難しさも中学校の比ではないのです!!最近、「学校の授業がだんだん分からなくなってきた」という声をよく耳にします。
 この時点で脱落しかけている人は、ここが踏ん張りどころです!!どうしてかって??
それは、GWがあるからです。もちろん、宿題もガッツリ出ます。毎年、このGWを無事に乗り越えられずに、授業についていけなくなる生徒、学校が嫌になってしまう生徒なども出てしまいます。
 そして、前・後期制でない学校のみなさんは、5月の半ば過ぎに第1考査があります。ここで失敗すると、もはや戦意喪失です。
 よく夏を制する者は受験を制する、なんて聞きますが、夏を前に落ち武者になってしまっては困ります。
 生活のリズムを立て直す絶好の機会です!!そうそうチャンスは巡ってきません。時期を逸せず高校生活を満喫しましょう。
 
 
開成ハイスクール弁天町教室 濱田健太郎

人の成長を見ることができる喜び

2011 年 4 月 25 日

先日、教え子の結婚式の二次会に行ってきました。
最初は仕事があったので断ろうかと思ったのですが、二次会なら少し遅れていってもいいかと思い、OKの返事を出しました。
彼が高校2年生のときから知っているのですが、立派な大人になっていました。
久しぶりに彼のお母さんとも再会し泣いてしまいました。

彼はなかなか言うことを聞かない生徒でした。
私とも何回か衝突したことがあります。
でも、そのとき未熟な私はその原因を探ろうとしていませんでした。
後で聞いてわかったことがたくさんあります。

彼は母子家庭で、働きながら塾に通い、そして母と妹を支えていたのです。
私はそんなことも察知できず、勉強のことばかり指導していました。
彼と面談しているときに私は泣いて謝りました。
彼も泣いて許してくれました。

彼は二次会で「高校時代、父親の代わりをしてくれた人」と私を紹介してくれました。
私はスピーチを頼まれていましたが、泣きすぎて何を言ったか覚えていません。

彼は成長しました。
きっといい父親になれるはずです。
辛いこともたくさんあったでしょう。
でもそれを乗り越えて今、彼がいます。

元気をたくさんもらった1日でした。

 
開成ハイスクール西田辺教室 大道英毅

苦手意識について ~新年度に向けてのアドバイス~

2011 年 4 月 19 日

 こんにちは。
年度が改まるとき、「気持ちを新たに」とよく言われますが、生徒諸君には、特に「苦手科目」に対する意識を新たにして欲しいと思います。
 学習内容の理解は、何と言っても、学校や塾の「授業」をきちんと聞く、ということから始まります。苦手科目の場合は、初めから「難しい」「分かるはずがない」という前提で授業を受けていることも多く、つまりは「自分から理解しようとしていない」ということになり、分かるはずのものも分からなくなってしまうでしょう。
 苦手科目というのは、最初から「苦手だ、嫌いだ」と思い込んでしまっていることもあるようです。確たる根拠もない、単なる「思い込み」です。でも、そう思ってしまうと、その科目に対して前向きに取り組むことができなくなり、本当に「苦手、嫌い」になってしまいます。
 「苦手だ」と思い込むのは、「できない」「分からない」ということに対する自己防衛の言い訳かもしれません。人間は、自ら思い描く自他のイメージと、現実が一致すると、安心感を抱きます。つまり、苦手だと思い込んでいる科目のテスト結果が実際に悪ければ、現実がイメージと合致するわけですから、変に安心してしまうのです。そうした心理状況からは、改善や上昇といった意識は生じ難いものです。逆に、その科目に対する自己能力のイメージを高く抱いている人が、そのイメージに合致しない成績をテストでとってしまった場合、イメージと現実とのギャップが「違和感」「不協和感」を引き起こし、当然その不快さを払拭しようとするでしょう。つまり、ギャップを埋めるための取り組みです。これが、能動的な努力の出発点となるのです。
 その科目に対する自己イメージを、高く見積もるか、低く抱くかは、その人の自由選択です。新たな学年は、これまでのイメージを払拭するチャンスです。特に、「苦手意識」には、客観的根拠などないのですから。

いよいよ新学期スタートです!

2011 年 4 月 11 日

 春休みもいよいよ終わり、新学期がスタートします。それに暖かい日も増えいよいよ春がやってきたなという感じですね。

 今日は成功する秘訣について書きたいと思います。
よく成功している人は、たまたま成功しているように見ますが、ほとんどの場合は、用意周到の準備された必然的な成功が多いと私は考えています。

 成功している人は、成功をイメージし、そこにいたるまでの努力を惜しまず行い、成功しています。たとえば、小説を書いて成功しようと考えた人がいます。
 まず小説を書かないと小説家となり成功することはできません。しかしその小説を書くことは才能だけでなせるものではありません。私もみんなも自分で小説を書いて、人を感動させることができるとは思わないと思います。文字だけで人を感動させることは非常に難しいことです。私なんて、直接身振り手振りを交えて話しても相手を感動させ涙させることができるとは思いません。それを文字だけで実現するということは本当にすごいことです。

 ではなぜ、小説を書いて人を感動させることができる人がいるのでしょうか。それは、小説家の人が小説の勉強以外の多くのことを含め、努力し分析しているからでしょう。また小説を書き、それを出版社に持ち込むなど具体的な行動も成功のためには必要となります。

 春ですので、何かスタートするにはよい季節となりました。あなたの成功のイメージのために何か始めてみてもよいのではないでしょうか。私も最近読めていない小説を読んでみようと思います。よい春のスタートが切れるとうれしいですね☆

前田佳邦

この4月に想うこと

2011 年 4 月 4 日

みなさん、こんにちは。そして、高校合格を勝ち取られた皆さん、おめでとうございます。
桜の開花予想によると、近畿でも開花が始まり、4月の初旬には満開を迎えるようです。希望を胸に秘め、新年度を迎える季節ですが、東北地方を中心に大地震と大津波が襲い、今もなおその影響が現在進行形で広がっています。私自身、15年ほど前、阪神大震災を経験しましたが、そのときと較べて大きく変わったのは、一つ前のブログで片岡先生が書いているように、さまざまな情報が私たちの耳に入ってくるようになったということでしょうか。恥ずかしながら、私自身も情報の波に翻弄されそうなところもありましたが、その中でもいくつか目に留め、自身を振り返る機会があったので、そのうち一つを紹介させてください。約80年前に書かれた寺田寅彦の「津浪と人間」からです。少し長いですが、一部引用させてください(著作権の切れた書籍をネット上で公開している青空文庫より引用しています。全文はhttp://www.aozora.gr.jp/cards/000042/files/4668_13510.htmlで見てください。)。

学者の立場からは通例次のように云われるらしい。「この地方に数年あるいは数十年ごとに津浪の起るのは既定の事実である。それだのにこれに備うる事もせず、また強い地震の後には津浪の来る恐れがあるというくらいの見やすい道理もわきまえずに、うかうかしているというのはそもそも不用意千万なことである。」
 しかしまた、罹災者の側に云わせれば、また次のような申し分がある。「それほど分かっている事なら、何故津浪の前に間に合うように警告を与えてくれないのか。正確な時日に予報出来ないまでも、もうそろそろ危ないと思ったら、もう少し前にそう云ってくれてもいいではないか、今まで黙っていて、災害のあった後に急にそんなことを云うのはひどい。」
 すると、学者の方では「それはもう十年も二十年も前にとうに警告を与えてあるのに、それに注意しないからいけない」という。するとまた、罹災民は「二十年も前のことなどこのせち辛い世の中でとても覚えてはいられない」という。これはどちらの云い分にも道理がある。つまり、これが人間界の「現象」なのである。
 災害直後時を移さず政府各方面の官吏、各新聞記者、各方面の学者が駆付けて詳細な調査をする。そうして周到な津浪災害予防案が考究され、発表され、その実行が奨励されるであろう。
 さて、それから更に三十七年経ったとする。その時には、今度の津浪を調べた役人、学者、新聞記者は大抵もう故人となっているか、さもなくとも世間からは隠退している。そうして、今回の津浪の時に働き盛り分別盛りであった当該地方の人々も同様である。そうして災害当時まだ物心のつくか付かぬであった人達が、その今から三十七年後の地方の中堅人士となっているのである。三十七年と云えば大して長くも聞こえないが、日数にすれば一万三千五百五日である。その間に朝日夕日は一万三千五百五回ずつ平和な浜辺の平均水準線に近い波打際を照らすのである。津浪に懲りて、はじめは高い処だけに住居を移していても、五年たち、十年たち、十五年二十年とたつ間には、やはりいつともなく低い処を求めて人口は移って行くであろう。そうして運命の一万数千日の終りの日が忍びやかに近づくのである。鉄砲の音に驚いて立った海猫が、いつの間にかまた寄って来るのと本質的の区別はないのである。

この文章は昭和8年に東北を襲った地震と津浪を受けて書かれた文章ですが、まったくもって現在の状況と同じ状況が繰り返されているのだな、という思いをもたされました。またここまでだと人間は進歩しないものというようにも読めますが、この文章は以下のように続きます。

(中略)
困ったことには「自然」は過去の習慣に忠実である。地震や津浪は新思想の流行などには委細かまわず、頑固に、保守的に執念深くやって来るのである。紀元前二十世紀にあったことが紀元二十世紀にも全く同じように行われるのである。科学の方則とは畢竟「自然の記憶の覚え書き」である。自然ほど伝統に忠実なものはないのである。
(中略)
科学が今日のように発達したのは過去の伝統の基礎の上に時代時代の経験を丹念に克明に築き上げた結果である。それだからこそ、颱風が吹いても地震が揺ってもびくとも動かぬ殿堂が出来たのである。二千年の歴史によって代表された経験的基礎を無視して他所から借り集めた風土に合わぬ材料で建てた仮小屋のような新しい哲学などはよくよく吟味しないと甚だ危ないものである。それにもかかわらず、うかうかとそういうものに頼って脚下の安全なものを棄てようとする、それと同じ心理が、正しく地震や津浪の災害を招致する、というよりはむしろ、地震や津浪から災害を製造する原動力になるのである。
(中略)
自然の方則は人間の力では枉げられない。この点では人間も昆虫も全く同じ境界にある。それで吾々も昆虫と同様明日の事など心配せずに、その日その日を享楽して行って、一朝天災に襲われれば綺麗にあきらめる。そうして滅亡するか復興するかはただその時の偶然の運命に任せるということにする外はないという棄て鉢の哲学も可能である。
 しかし、昆虫はおそらく明日に関する知識はもっていないであろうと思われるのに、人間の科学は人間に未来の知識を授ける。この点はたしかに人間と昆虫とでちがうようである。それで日本国民のこれら災害に関する科学知識の水準をずっと高めることが出来れば、その時にはじめて天災の予防が可能になるであろうと思われる。この水準を高めるには何よりも先ず、普通教育で、もっと立入った地震津浪の知識を授ける必要がある。

中学から高校に進学しても、やはり勉強は続きます。なんのための勉強だろうと思うこともあるでしょう。寺田寅彦は「人間の科学は人間に未来の知識を授ける」と言っています。不肖ながら私自身も大学で長く科学を学びました。その経験から言えることは、知識は人の目を開かせるということです。挫けることなく学ぶことを忘れないで下さい。出来るかぎり良いといわれる大学を目指してください。そこで学ぶこと、出会う人を通して多くの宝を得ることができます。それが皆さんの未来を作っていきます。開成ハイスクールは、そんな皆さんのお手伝いができると確信しています。

数学科 村上 豊

科学的リテラシーと情報リテラシー~震災、原発事故に思うこと~

2011 年 3 月 28 日

 3月は高校入試に合格発表,新年度の授業開講,高校準備講座の開講と何かと慌ただしい時期なのですが,そんな中に起こったのが東日本大震災,それに福島第一原発の事故でした.阪神大震災の「被災者」の一人である私にとっては他人事では決してありません.
いつかは近いうちに来るだろう,と言われてはいましたが,これほどの規模のものが起こるとはほとんど想定できなかったのではないでしょうか.
まだ事態は現在進行形ですが,今回の震災と原発事故でつくづく思い知らされたのは,自分自身の科学的リテラシーのなさです.
 地震については阪神大震災の経験もあり,それなりに知識はあるつもりでしたが,原発については,何一つ知らないということを実感させられました.発表されている放射線の数値がどの程度のものか全く知識がない.「直ちに健康に影響を及ぼすものではない」とは繰り返されているものの,それが実際どの程度の危険性があるのか,数値を聞いても全くわからないのです.その発表が信頼できるものなのかを判断する上の知識が何一つないということに愕然とさせられました.
 それ以前に,原子力発電所が発電をするメカニズムについてすら知識がないということもあります.以前にばくぜんとはわかっているようでわかっていないという自覚させられることがあり,知る機会もあったのですが,結局はほったらかしにしていました.そうしたツケが,まだ関西にいる限りは深刻ではないにせよ,いざというときに情報を読み取ることができないと返ってきたわけです.
 情報のバランスについても,注意が必要であることが,これを書いている3月23日の時点でも被災地の状況は全貌すら明らかになってもいないのに,もはや報道は原発事故が中心で,被災地の状況は後へ後へと追いやられています.被災地は落ち着きを取り戻しつつあるのか,絶対にそんなことはないはずなのですが,報道のバランスがシフトしてきている.そんな感じです.原発の方が東京に近い,東京の生活に影響を及ぼすのは被災地の状況よりも原発,ということで被災地の伝えるべきことすら伝えられていないのではと勘ぐってしまいます.このことは,阪神大震災の「被災者」であったときに,さほど深刻の状況ではなかった私でも感じたことでした.
 今回の震災では,つくづく思い知らされたのは科学的リテラシーの欠如,それから情報リテラシーの意義でした.そして,あとは今さらながら思う,日常のありがたさです.

片岡尚樹

雪下の蕾

2011 年 3 月 22 日

 みなさんこんにちは。開成ハイスクールでは新年度授業が動き出し、塾生の皆さんは学校より一足先に進級した学年の授業を受けていることと思います。3月から新学年の授業を受講するということは皆さんの意識面で大きなメリットがあります。新高3生であれば4月から本格化する受験勉強を同級生よりも1ヶ月早く始めることでスタートの時点で大きな差をつけることができますし、新高2生にかんしても「私はもう2年生なんだ!」という意識付けを行うことで新学年の準備がはかどるでしょう。
 人間は環境の生き物です。「標準」「普通」のペースにのっかって生きて行くことは非常に心地のよいものですが、殊更受験勉強においては“First come, first served.(早ければ早いほど良い)”これに尽きます。
 また、開成ハイスクールの各教室ではこの度高校への合格通知を手にされた新高1生の皆さんを対象に「高1準備授業」を実施します。こちらも高校レベルの英・数の授業の先取りをすることで「同じ学力層の生徒が集まる」=「ちょっとついていけないと即落第する」最悪の事態を回避し、むしろ他の生徒よりも優位に学習を進めていくキッカケを作る講座です。同時に、各高校の実態を皆さんにお伝えし、各高校での学習にどう備えたら良いかも伝授します。詳しくは開成ハイスクール開講教室にお問い合わせください。

 雪下の蕾は厳しい冬に耐えて、やがて鮮やかで美しい花を咲かせる。開成ハイスクールでも高3生の受験結果が続々と判明しています。京阪神や国公立・関関同立への合格通知を手にした生徒たちにあてはまることはしんどい時期も歩みを止めずに耐えることができたということです。大学受験を終えた後の、皆さんの「心から溢れ出す笑み」を見るために私たち塾講師は日々頑張っています。ただ、あくまでも結果を出すのは皆さん自身です。そこをよく理解して「自分は今、何をすべきか」今一度問いただしてみてください。

 さぁ。遊び呆けている時間はありませんよ。私立の中高一貫校の生徒は中3で高2までの内容を終えています。このギャップを埋めるためには相当な努力が必要です。

これから高校生になるみなさんへ

2011 年 3 月 14 日

 こんにちは、開成ハイスクール英語科の濱田健太郎です。前期入試で合格を勝ち取り一足先に高校生になることが決まった人、後期試験でなんとしても合格を勝ち取らねばならない人、私立専願ですごく早くに決まっていた人、様々な状態の人がそれぞれの思いで新生活に備えていることでしょう。まずは、既に進路が決まっている人、おめでとうございます!!まだの人、最後まで全力で!!
 先日、前期入試合格者対象の新高1準備授業の1回目がありました。今年も多数の方に参加して頂き、感謝しています。合格が決まってから、封印していたゲームに熱中したり、携帯電話ショップ巡りをして、まったく勉強をしていない人がいる一方で、既に新しい一歩を踏み出しているみなさんには、本当にエールを送りたいです。参加者の目を見ると、みんな緊張感一杯でした。誰一人として嫌々参加しているという方はいませんでした。目的意識をしっかり持ってスタートダッシュ・・・頼もしい限りです。
 新高1準備授業では、最初の定期考査の範囲となる内容をしっかりとおさえていきます。それから高校生としての勉強の仕方も確認していきます。高校の試験範囲は膨大で、なまぬるい考え方では、あっという間に授業についていけなくなります。既に登校日等で、春休みの宿題が出されているはずです。学校によっては、その範囲は授業を行わないのに、試験範囲にはちゃっかり入ってくるのです。早めの準備が絶対不可欠です。
 私の持論ですが、高校の数学は劇的にレベルアップし、急に理解できなくなります。そして英語はじわじわレベルアップしていることに気付かず、気付いたら理解できなくなっています。
 まだ皆さんは、しっかりとした勉強の習慣がついているはずです。一度緩めたものを再びピークにもっていくのは大変な時間と労力が必要です。
 高校生になる前のこの時期の重要性をしっかり理解して、今一度行動を見つめ直してください。

いよいよ本格的に受験勉強を始める諸君へ

2011 年 2 月 28 日

受験期とは、目標達成のプロセスを実体験する貴重な1年間。

 こんにちは。
受験勉強とは、「志望する大学に合格するために、ある一定期間勉強を継続して行うこと」ですね。ではその間に、受験生は何を身につけるのでしょう。入試を突破するために必要な知識や問題解答能力であることは言うまでもありません。しかし実は、それと同等に、いやむしろそれ以上に貴重なものを獲得するのです。
 それは、大げさに聞こえるかもしれませんが、「人生における目標達成を可能にする能力」です。「成功のプロセス」と言ってもいいでしょう。「成功」とは、「そうありたいと心から願う目標を、満足いく形で達成すること」です。そのためのノウハウを体得する可能性が、受験生には与えられているのです。
 目標達成には、自分の持ちうる資源をすべてその目標達成のために一本化しなければなりません。そしてその資源の最たるものが「時間」です。時間の有効活用こそ、成功を大きく左右するのです。そのためには、成功に至るシナリオ作り、つまり計画立てが必要となります。受験について話をするならば、諸君は1年後の入試のことを考えて、少し不安になりませんか。人間は、自分ではコントロールすることができない状況に対して、不安を抱くものです。1年先のことなど、漠然としていて管理するのはきわめて困難です。では、今日一日、わずか数時間先のことであればどうでしょう。なんとか制御できるのではないでしょうか。つまり、1年後の合格のためには、半年後にはこうなっていなければならない、そのためには1ヶ月後にはこうでなければならない、だとすると1週間でこれだけ、1日ではこれだけずつ、といった具合に、最終目標から中期目標、そして最後には1日単位の目標へと課題を明確にし、長きに及ぶ受験勉強を、制御可能な1日の単位に具体化するのです。「目標達成のためにするべきことを、1日単位で把握する」これこそが、成功を左右する時間の有効活用法なのです。
 目標達成には、もう一つ必要なことがあります。それは、「日々の実践」です。実際に行動しなければ、何の結果も期待することができません。まずとにかく、行動に移してください。例えば、ここに20mの飛び込み台があり、あなたは今そこに立っています。「さあ、プールに飛び込んで」と言われて一瞬ためらった人は、眼下のプールを覗き込んでしまい、恐怖心からなかなか飛び込むことができなくなってしまいます。一方、号令がかかってすぐさま飛び込んだ人はどうでしょう。恐怖を覚える間もなく、すでに結果が出ているのです。行動を先送りにすると、その分だけマイナスの感情は増幅します。
 さらに、「日々の実践」は習慣化しなければなりません。その日に行うべきことを毎日確実にこなしていくのが当たり前の状態になるまで、継続し続ける必要があります。この「習慣化」が確立されると、「日々の実践」も苦痛を伴わなくなり、目標達成のプロセスはようやく軌道に乗ったことになります。
 ところで、1日単位の目標をその都度達成し、それを習慣化する過程には、大きな障害が現れます。それは、「日々の誘惑」です。目標を達成したいと思うのが「願望」ならば、あれもしたい、これもしたいと思うのもまた「願望」です。人は、そして受験生も、レベルの違うこの2つの願望の葛藤に常々置かれています。この時、「日々の誘惑」を選択したならば、その人にとっての目標達成の願望は、本物ではなかったことになってしまいます。誘惑に負けそうになったとき、2つの願望を天秤にかけて、自分にとってはどちらの願望のほうが大きいのかを考えてみて下さい。そして、今時間をどう使えば、1年後自分はどうなっているのかを明確にイメージしてみて下さい。時間とは、出来事の連続です。「今」の連続が将来に直結しているのです。「目標達成に役立つかどうか」という基準に常に従って、行動に優先順位をつけるようにして下さい。

 私が述べてきたことは、諸君が将来掲げるであろう人生の大きな目標を達成する際に必要とされ、そしてもちろん、大学受験においてもそのまま実践すべき事柄です。多くの人は、自分に無いような特別の資質をあらかじめ持っている人だけが成功すると考えがちであるが、それは間違った考え方です。目標達成のノウハウは、経験により習得することができるのです。受験勉強とは、その過ごし方次第では、こうした能力を諸君が獲得することができる、そんな可能性を与えられた、きわめて貴重な期間なのです。受験において成功体験を得た人は、諸君が思う以上に大きな力を手に入れることになるのです。この有意義な期間を、決して不完全に燃焼することなく、将来の糧となるよう、積極的に、有効に過ごしていただきたいと思います。